『光の感染者』第31話| 宗教という遊び
人は何かを信じて生きている。
宗教。
思想。
国家。
お金。
名前は違うが、本質は同じだ。
信仰である。
だが、あるとき私は思った。
それは本当に信仰なのだろうか。
ある国で、
キリスト教徒の集団に声をかけられた。
彼らは私を
「迷える子羊」だと思ったらしい。
だから私は、
迷える子羊のふりをしてみた。
彼らの話を聞き、
彼らの祈りを見た。
そして気づいた。
宗教とは、
神を信じることではない。
信じたいものを信じることだ。
人は誰でも、
心のどこかで世界を恐れている。
だから何かを信じる。
神を信じる者もいれば、
科学を信じる者もいる。
政治を信じる者もいれば、
お金を信じる者もいる。
だが、どれも同じだ。
人は皆、
自分が信じたい世界を信じている。
私は思う。
この世界には
もう一つの種類の人間がいる。
それは
光の感染者
である。
彼らは
誰かに教えられて信じるのではない。
ただ、
ある日気づいてしまう。
世界の仕組みに。
そして気づいた瞬間、
元の世界には戻れない。
光は、感染する。
一人が気づくと、
もう一人が気づく。
そしてまた、
誰かが気づく。
だから私は問いたい。
あなたは
何を信じて生きていますか。
そしてもう一つ。
あなたは感染していますか。
