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憧れの日本銀行本店本館を見学してきた!

5月初旬。10年ほど行きたいと思いつつ、なかなか勇気が出ずに行けていなかった「日本銀行本店本館」に見学に行ってきましたー!
とっても有意義な体験だったので、感想などを書いてみたいと思います。

相変わらず口語・敬語入り混じる自由な文体になるかと思いますが、楽しく書いていきたいと思います!

■そもそも「日本銀行本店本館」とは

日本銀行と言えば、日本人であればみなさんご存知の日本唯一の中央銀行で、銀行券の発行・金融調整といった金融施策を行う金融機関です。

日本銀行は明治15年に開業されています。
開業当時は永代橋のたもとに店舗があったようですが、明治29年に東京駅を設計した建築家・辰野金吾の設計によって、現在の日本橋にある本館が建てられ移転したそう。

日本銀行は現在「新館・分館・旧館(本館・2、3号館)」で構成されており、今回見学した「日本銀行本店本館」は昭和49年に重要文化財に登録。
現在は本館館内で銀行業務は行われていません。

(参考:日本銀行HP「日本銀行について」https://www.boj.or.jp/about/education/oshiete/history/j04.htm

■なぜ日本銀行本店本館へ?

元々歴史的建造物が好きな歴史オタク。特に建築物に関しては、明治期の洋風建築に目がありません。
明治期に名を馳せた建築家、ジョサイア・コンドルや辰野金吾が設計した建築物に興味を持つのも必然という流れで、日本銀行本店本館の存在も知りました。

とはいえ、数ある文化財の中でも管理はあの日本銀行……見学をするには日本銀行で予約を取らなければいけないという現実に、若い頃の私はなんだか緊張感を抱いてしまいました。
宮内庁管轄の京都御所や赤坂離宮は普通に予約を取れたのに、なぜか日本銀行になると無駄に尻込みした私。
なんなら京都御所には1人で行っている。その胆力をなぜ日本銀行相手に出せない……?

というわけで、10年以上行ってみたいと思いつつただただ憧れ続ける日々でした。

■予約から3か月待ち

話は変わって、今年(2026年)の2月あたりに唐突に上野にハマって色々見学に行っていました。
(過去記事【あれ?思ったより上野、楽しい……!と気づいた話】よろしければ)

色々見に行ったテンションで次にどこ行こうかな!?と思った際に、唐突に「今こそこのテンションで日本銀行本店本館では!?」と天啓が降りた。
勢いのまますぐに行けるものと思い、自分の予定表を開きつつ来週か再来週かくらいのテンションで日本銀行サイトの本店本館予約ページを見て、目玉が飛び出るかと思った。

この時2月の中旬くらい。
3月4月は予約がすべて埋まっており、最短の空きが5月初旬までなかった。
そんなに???????

ここで勢い任せのテンションがスンッと現実へ立ち返りました。
尻込みする私の帰還……一瞬(様子見する……?)と弱腰になりかけたものの、いや待て。

ここでまた後回しにしたところで、延々3か月待ちし続けるだけだろ。
いっちばん早い5月頭に1人枠で空きがある日程で、予約を取るに至りました。

ちなみに予約の日程は3か月先までが公開されているようなのですが、現在(2026年6月26日)の予約状況はどうなんだろうと思って見に行ってみました。
9月まで公開された分はすべて埋まっており、現在全日程が予約不可となっております。
相変わらずの人気……。
私が予約を取りに行った時(今年2月中旬)は、5月分にまだ結構空きがある状態でした。
おそらくたまたま予約日程公開直後とかだったのかもしれん。まじで天啓だったかも。

■待ちに待った見学当日!

3か月も待たなければいけないのか……と意気消沈していたのですが、なんだかんだと慌ただしく過ごして気づけば4月の半ばというあたりで、私は「とうとうあの日本銀行本店本館に行ける……!!!?」とそわそわしっぱなしでした。

誇張でもなんでもなく、日々を指折り数えてあと何日で!日本銀行本店本館に……!!とテンションが上り続けて当日を迎えます。
昼過ぎの時間だったため、ちょっと早めに行って近くで昼食をとって行こうと出発。

余談ですが、この時階段の踏み外しによる怪我を負っており、早く長く歩けないみたいになっていた。
見学時間に遅れるわけにもいかないし、致命的な方向音痴である私は「まずは目的地を先に把握しておくべき」と判断して、日本銀行本店本館に向かいました。

か、かかかかかっけーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!

初見で本館の外観にテンション爆アガりなのだわ。
はわ、はわわわわわわ、と限界オタク化。
ところで大体文化財指定の建築物には警備員が配置されているのが一般的なのですが、日本銀行本店本館には警官が配備されていました。
文化財に警官が立っているのは珍しく、一瞬戸惑ったものの「そういえばここは日本銀行」と改めて気付かされる私。

私が歩道を歩いている分には警官もぶらぶらと移動していたりするのだが、私が本館に意識を向けた瞬間に警官の空気が変わる。
ぴしっと本館を背に立ち、めっちゃ見てくる。さすが警官警備。

一旦その場を後にして、食事の場所を探しに移動しました。
ところで日本銀行本店本館のすぐ近所にある三井本館と三越日本橋店も最高にかっこいいですよね。
特に三井本館のかっこよさにうっとりして、中はどうなってるんだろう〜〜〜っと一生気になってたんですが、三井不動産が現役で使うオフィスビルだったため、外観を写真を収めるに止めました。
ところでこれ、次回書こうと思ってる記事の伏線です。

■とうとう見学のお時間です!!!!!

一生そわそわしている私。
カロリー摂取を無事に終え、入館手続きのために再び本館に戻ってきました。
やっぱかっけーーーーーーーーと思いながら意識を本館に向けると、相変わらずめっちゃ見てくる警官。
視線が痛すぎる。

日本銀行本店本館については、撮影可能場所が厳密に定められています。
うっかりテンションに任せて、入館手続きを終えた瞬間カメラを起動させ、注意されてしまった……ちゃんと削除しました。本当に申し訳ない。
事前に規約は確認しておきましょう。反省。

最初に中庭に通されて、見学者が揃うのを待ちます。
こちらは自由時間であり、撮影可能エリア。
見学後にSNSやブログに撮影した写真はアップOKと許可をいただいたのでこちら。

日本銀行本店本館の中庭

ところで本館は「円」の形をしているとして有名なのですが、航空写真を簡略化した図にするとこの位置です。

ピンクで色付けした部分が中庭

ちなみに下部横長の四角空間が門のようになっており、いくつか入口があります。
そして中庭上部の◯はドーム部。写真中央に見える入口がこのドーム部で、左右に当時の銀行カウンターがあります。
本館が現役で使用されていた時には、下部の門から入ってこの中庭を通り、ドームの正面入口から入っていったらしいですね。

全員受付が終わったらいよいよ建物の中に入ります。
手荷物検査と金属探知機をくぐって、さらに待合室で全員揃うのを待ちます。
その後は日本銀行やお金のことについての動画を見てから、建物見学へ。

見学中は必ずガイドスタッフの案内について歩くツアー形式となります。
私は「辰野金吾が設計した建築物」を目当てに見学に行ったのですが、ガイド内容的にはおおよそ「日本銀行のなりたち」や「お金について」が主のように感じました。それはそうか。

たとえば、紙幣を破損しても1/4まで残っていれば有料で交換できるとか、災害で破損・汚れなどが起こっても即時対応してくれるとか。
あとは紙幣の透かしなどの独自加工の説明など。
交換後の不良紙幣はまとめて断裁され、トイレットペーパーなどに再利用されるそう。
トイペ、大事に使おう。

館内を、当時この部屋はどのように使われていたかなどの説明を聴きながら、ガイドスタッフについて歩きます。
ちなみにガイドスタッフは若い女性だったのですが、説明が分かりやすくてとても楽しかった。
時間は全体で1時間ほど。途中10分程度の自由時間が3回ほどありますが、自由時間と移動中以外はずっと説明をしてくれます。
つっかえることもなく流暢に説明する姿を見て、内容をすべて覚えているのか……と関係ないことに感動。
見学に集中して。

かつて総裁室などで使用され、現在展示室となっている部屋では本館を使っていた当時の古い機材などが展示されていたのですが、そこが一番辰野金吾の存在を感じられる場所でした。
銀行機材の他、建材や日本銀行と辰野金吾の年表なども展示されています。
そして個人的に1番テンションが上がったのは、辰野金吾が描いた本館の設計図。

私は仕事でよく設計図に触れる機会が多いので、設計図の見方が多少分かります。
美しい設計図を隅から隅まで堪能。
自由時間終了後は「このように歩いてきました」と、改めて位置確認を簡易的な図面を元に説明するガイドスタッフの話を聞きながら、辰野金吾が描いた平面図を確認していた。
話を聞かずに展示物を見ている嫌な客に見えていたかもしれない。めちゃめちゃ話を聞きながら辰野金吾の図面を見て、とても興奮していました。

■歴代総裁の肖像で歴史を感じる

途中、歴代の日本銀行総裁の肖像画が並ぶエリアを通ります。
明治15年就任の初代総裁から、平成を生きた方ならみんな名前を聞いたことがあるはず31代目・黒田総裁まで。
途中から肖像画から写真になるのも長い歴史を感じる。
そして途中途中に入る岩崎彌之助(三菱財閥を興した岩崎彌太郎の弟)、高橋是清、渋沢敬三(渋沢栄一の孫)など、歴史好きの心をくすぐる名前も。
そして現職である植田総裁も、当然退任後は写真が飾られるそう。

そんな説明を聞きながら、「現在もまた歴史の一部なんだな」なんて当たり前のことを実感して、無性に感動してしまった。

■見学後半へ

当時の金庫室も見学できました。
金庫室に入るまでに分厚いアメリカ製・イギリス製・日本製の3種の扉をくぐります。

当時は何トンもある扉を男性数人がかりで手動で開けていたそう。
挟まったら圧死必至の厳つい厚さで、ちょっとゾッとしました。

金庫室は撮影可能エリアだったので、記念にめちゃめちゃ撮りまくってきました。
金庫室の扉も撮りたかったのですが、金庫室の外(撮影不可エリア)に向かって撮影することになるため、さすがに撮っていません。
ちなみに金庫室入口上部に空気取りのような小さな格子扉があります。
気になって聞いてみたら、万が一閉じ込められた場合の脱出口だと教えてもらいました。なるほどな〜〜〜〜〜〜こわ!

日本銀行本店本館の金庫室

友人に見せたら「牢獄みたい」と言われて「ほんまそれな」になりました。格子戸の圧やば。
奥の部屋に向かってレールの跡がありますが、これは当時トロッコでお金の移動をしていた名残だそう。
そしてこんなのもあった。

1千億円のレプリカ

また、別のエリアで受けた説明によると本館が建てられたのは明治時代であるため、老朽化と免震の問題で土台工事を施しているそう。
補強工事の様子についても見学内容に含まれており、床をガラス張りにして実際に旧土台と補強土台の地下を見ることができます。

長い歴史を経てきたレトロな煉瓦造に、現代の厳つい鉄筋が融合しているのはなかなか見応えがありました。
文化財の土台なんてなかなか見れるものではないので、とても興味深かったです。

最後は本館が銀行として稼働していたカウンターを見学できました。こちらも撮影可能エリア。

当時の銀行カウンター

こんな美しい銀行……使いたい……。
カウンターの中に写真を配置されていて、イメージがしやすくてとても良かったです。
当時の賑わいが聞こえてきそう。

ちなみにこちらが先に言っていた、中庭から先に進んだ左右の左側になります。
右側にも対称になったカウンターがあり、窓口は結構な数設けられていたんだなあと感心。広い。

先のエリアでガイドスタッフの説明を聞きながら辰野金吾の平面設計図を見ていたため、どこをどう辿ってここに着いたのか理解できていました。
より一層楽しめた。設計図面最高!

そしてこの扉が中から見た中庭に続く入口です。

日本銀行本店本館の入口とエントランス

ところでこの本館が稼働していた当時、始業と終業の合図は拍子木を打っていたそう。
始業は3回、終業は4回。
終業が4回の意味は「お・し・ま・い」であると説明を受けました。かわいいね。

ところでこのカウンターエリアでも撮影可能な10分程度の自由時間が設けられました。
そして自由時間終了をもって見学終了となります。
「それでは、10分経過しましたら拍子木4回鳴らしますので集合してください」
シャレが効いてる〜〜〜〜〜〜おしゃれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜やるやん日本銀行〜〜〜〜〜〜〜。(何様)
実際に拍子木がなった時にはちょっと感動しちゃった。

最後に見学のお土産をいただいたのだが、それがこちら。

日本銀行本店本館見学のお土産

不良紙幣を砕いてランダムに混ぜて袋詰めしたもの。
うん!日本銀行でしか貰えないものだよね!
笑いました。

■さいごに

以上で長年憧れ続けた日本銀行本店本館の見学が終了しました。
行ってよかった!めちゃくちゃ楽しかったです!
数年後にまた行ってもいいなと思っているくらいには、日本銀行本店本館好きになりました。

まだ居たいという後ろ髪を引かれる気持ちを抑えて退館。
改めて再び三井本館方面に歩道を歩きつつ、外観を確認したくて意識を建物の方に向ける。
めっちゃ見てくる警官。視線が痛い。

そしてこの後もう一度駅に向かうため、最後の外観を目に焼き付けようと日本銀行本店本館の前を通ったのだが、相変わらず体勢を整えめっちゃ警官に見られる。
何度も行ったり来たりした私も怪しいとは思う。ただのオタクなんです。

日本銀行本店本館、建物についてだけではなく日本銀行の業務やお金についてのお話も盛りだくさんで聞けます!
貴重な体験ができる見学スポットだと思いますので、ぜひおすすめ!

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