第3話 「君の人生は、学校だけじゃない」

うん。第3話は、ここから一歩進めよう。

第1話が「まず逃げろ」。
第2話が「逃げたあと、まず自分を立て直そう」。

だから第3話は、

第3話 「君の人生は、学校だけじゃない」

にしよう。



学校を休んだ。

少し眠れた。

ご飯も少し食べられるようになった。

誰かに話すこともできた。

じゃあ、次はどうする?

ここで大人から、

「じゃあ、いつ学校に戻る?」

と聞かれるかもしれない。

でも、僕は少し待ってほしいと思う。

「戻る」ことを最初に決めなくてもいい。



学校は「人生の全部」ではない

学校にいるときは、学校が世界のほとんどに見える。

クラス。

先生。

テスト。

友達。

部活。

成績。

進路。

毎日そこにいるから、

「ここで失敗したら人生が終わる」

みたいに感じることもある。

でも、大人になった僕から見ると、それは違う。

学校を卒業したあと、人間はいろんなところへ行く。

働く人もいる。

大学へ行く人もいる。

専門学校へ行く人もいる。

通信で学ぶ人もいる。

資格を取る人もいる。

一度立ち止まる人もいる。

仕事を変える人もいる。

住む場所を変える人もいる。

全然違う人生を歩き始める人もいる。

だから、

今いる教室が、君の人生の最終地点ではありません。



「普通」から外れても、人生は続く

大人は時々、

「普通は学校へ行く」

と言います。

確かに、学校へ行く人は多い。

でも、

多いことと、それしかないことは違います。

学校へ行けない。

学校へ行かない。

学校を変える。

勉強する場所を変える。

一度休む。

そういう人生もあります。

そして、それだけで人間の価値が決まるわけではありません。



選択肢は、大人と一緒に探せばいい

ここで君一人に、

「じゃあ将来どうする?」

なんて聞かなくていい。

一緒に探してくれる大人を見つけよう。

「学校以外には何がある?」

と聞いてみよう。

そして、知らないことがあったら調べればいい。

一日で決めなくていい。

一週間で決めなくてもいい。

場合によっては、もっと時間をかけてもいい。

人生は、そんなに急いで決めなくてもいい。



そして、学校に戻る道も残っている

ここは誤解しないでほしい。

僕は、

「絶対に学校へ戻るな」

と言っているわけじゃない。

戻りたいなら戻っていい。

友達に会いたいなら戻っていい。

好きな先生がいるなら会いに行ってもいい。

ただし、

「戻らなければならない」

と決めつけなくていい。

戻るとしても、

教室にいきなり戻る必要があるとは限らない。

別室から始める。

短い時間だけ行く。

保健室を使う。

オンラインでつながる。

先生と個別に話す。

いろんな方法があります。



「どうしたい?」が分からなくても大丈夫

今の君に、

「将来何になりたい?」

と聞いても、

そんなの分からないかもしれない。

それでいい。

むしろ、今まで苦しかったんだから、

「何をしたいか」より先に「何が嫌なのか」

を考えてもいい。

学校の何が嫌だった?

誰といるのが嫌だった?

どんな場所なら安心できる?

一人がいい?

誰かといたい?

勉強はしたい?

今は勉強したくない?

そういう小さなところから考えていい。



人生は「一発勝負」じゃない

学校では、

テストの点数。

順位。

合格・不合格。

そういうものがたくさんあります。

だから人生も、

「一回失敗したら終わり」

みたいに見える。

でも、大人の世界はそんなに単純じゃない。

やり直す人もいる。

方向転換する人もいる。

途中で休む人もいる。

何年か経ってから新しいことを始める人もいる。

だから、

今の学校生活でつまずいたからといって、君の人生そのものが失敗したわけじゃない。



だから、今は選択肢を増やそう

学校へ戻る。

別の場所で学ぶ。

一度休む。

誰かに相談する。

医療につながる。

環境を変える。

新しい場所を探す。

まだ決めない。

どれも選択肢です。

そして、

選択肢が増えれば増えるほど、人間は追い詰められにくくなる。

だから大人は、

「この道しかない」

と言うのではなく、

「他にどんな道があるか、一緒に探そう」

と言ってほしい。



君へ。

今いる場所が苦しいなら、

そこから離れていい。

休んでいい。

そして、少し元気になったら、

「じゃあ、これからどうしようか」

と考えよう。

一人で決めなくていい。

大人と一緒に探していい。

学校に戻ってもいい。

戻らなくてもいい。

まだ決めなくてもいい。

ただ一つだけ覚えておいて。

君の人生は、今いる教室よりずっと広い。

今見えている道が一本しかなくても、実際には道はもっとあります。

だから、今日人生を終わらせる必要はない。

まず生きて、あとから一緒に道を探そう。

もちろん。第3話は「学校だけが人生じゃない」「選択肢はある」が軸なので、検索する子に届く言葉+保護者・大人にも届く言葉を混ぜて70個。

#70個

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