洗面所がマフラータオルだらけになった。ライブグッズを全部買うのをやめた話
昔は、ライブに行くたびにグッズをほぼ全部買っていた。
マフラータオル、Tシャツ、ラババン。「せっかく来たし」「記念だし」で、会場ではあまり深く考えずに買っていた。
中でも特に増えたのが、マフラータオル。
そしてある日、顔を洗ったあとに気づいた。
洗面所にあるタオル、ほぼライブグッズじゃない?
別に困ってはいない。タオルなのでちゃんと使えるし、歴代のツアータオルは今日も普通に洗面所で活躍している。
ただ、それを毎日眺めていたら、グッズ売り場で一回だけ考えるようになった。
「これ、家に持って帰ってからどうする?」
気づけば、“とりあえず買う”ものはかなり減っていた。
1. 「記念だから」で買うものが減った
一番分かりやすく変わったのが、マフラータオル。
昔はライブに行くたび、かなりの確率で買っていた。ツアーロゴやその年のデザインが入っていると、会場ではそれだけで欲しくなる。
でもライブが終われば、最終的には普通のタオルになる。
歴代のツアータオルは今もちゃんと使っているし、「これはあのライブのだな」と思い出すこともある。ただ、洗面所にはもう十分すぎるくらいある。
Tシャツも同じだった。
普段着にすることはほとんどない。でもライブで買ったものをパジャマにするのは、なんとなくもったいない。
結果、大事にしまって着ない。
大事にしてるのか、持て余してるのか、だんだん分からなくなる。
ラババンはもっと分かりやすい。
私の場合はほぼ完全に「ライブに行った記念品」。買った瞬間は満足するけど、家に帰ってから使う場面はほとんどなかった。
そういうものが増えてから、グッズ売り場では買ったあとのことを一回考えるようになった。
タオルとして使う。ライブで着る。飾る。あとから見返したい。
何か一つでも浮かべば買う。
逆に、「記念だから」以外の理由が何も出てこないものは、前よりかなり買わなくなった。
2. それでもペンライトは買う
そんな私でも、今でもかなり買うものがある。
ペンライト。
たまに「どうしてこの形にした?」と思うようなトンチキなデザインのときもある。それでも、なんだかんだ買う。
曲に合わせて振ったり、会場全体で同じ色になったり、そのツアーならではの演出に参加したり。
よく考えたら、ペンライトだって家ではほぼ使わない。
それなのに「いらなかったな」とはあまり思わない。
たぶん私の中では、単なるグッズじゃなくてライブの演出の一部なんだと思う。
ステージを見るだけじゃなく、その日だけの空間に自分も参加するためのもの。
だから形がちょっとトンチキでも、それ込みで「今回のライブのペンライト」になる。
家での使い道がなくても、ライブ中にちゃんと役目を果たしている。
マフラータオルとの違いは、たぶんそこだった。
3. そのときの推しを残せるものは買う
顔が入ったものやパンフレットも、比較的買う。
これはかなり単純で、そのときのビジュが好きなら残しておきたい。
同じ人をずっと見ていても、髪型も衣装も雰囲気も時期によって全然違う。
あとから見返したときに、「このときのビジュ好きだったな」と思えるものは、今でも欲しくなる。
パンフレットも好き。
ライブにかけた思いや制作の話を読めると、「本人たちはこういうことを考えてこのライブを作ってたんだ」と分かる。
ライブを見ただけでは知らなかったことを知って、あとからもう一回ライブのことを考えるのも楽しい。
だから私の場合、
そのときの推しを見られるもの。
そのときの推しをもっと知れるもの。
ここには今でもお金を使う。
全部のグッズに興味がなくなったわけではなくて、自分が欲しいものと、そうでもないものの差がはっきりしただけなのかもしれない。
4. 「全部買う」が、好きの証明ではなくなった
昔は、ライブに行ったら何かグッズを買うのが当たり前だった。
「せっかく来たし」「記念だし」で買っていたし、たくさん持っていることも含めてオタクっぽいと思っていた気がする。
でも今は、マフラータオルを買わなくてもライブ当日が楽しみなことには何も変わらない。
ペンライトは欲しい。ビジュが良ければ顔の入ったグッズも欲しい。パンフレットも読みたい。
好きは別に減ってない。減ったのは、家に増えていくグッズの量だけだった。
今はグッズ売り場で「これ、家に持って帰ってからどうする?」を一回考える。
そこで欲しいと思ったものは買うし、使い道が思いつかなくても「これは欲しい」と思えば普通に買う。
ペンライトの形がトンチキなら、友達と笑いながらたぶん買う。
そして洗面所には、そんな境地にたどり着く前に買ったマフラータオルが今日も大量にある。
あわせて書いた話
グッズを買う基準とは別に、30代になって「何にお金を使いたいか」も少し変わった。物を買うことより、ライブや旅行、人と会うことなどの体験にお金を使うようになった話はこちら。
