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鬱で歯医者に行けなかった私が体験した、失った歯と50代からの静かな再生の物語

🧊時間が止まったような日々

HSPの私が長年の世帯主と仕事の責任感やプレッシャに堪えかねて、うつ病になってから十年ほどが過ぎました。眠ったり、横になったまま、無気力な一日をやり過ごすことが日常になり、一年ほどは外の光さえ眩しくて、カーテンは1日中閉めたままで、玄関の段差を越えることもできませんでした。

真空管の中に閉じ込められたように、時計の針は止まり、季節の匂いや風は私を置き去りにして過ぎていきました。支えてくれる人もなく、ひとりでその静寂に沈んでいました。

鬱の人にとって、日常生活のささいな動作さえ大きな負担になります。外出、食事の準備、歯を磨くこと──どれも病気の中では難しいのです。


🕯️長い闘病がもたらした身体への影響

ようやく外に出られるようになったとき、別の病が静かに影を落としていました。かつてスレンダーだった体は、長い闘病のあいだに変化し、メタボリック症候群の傾向が現れました。メタボは高血圧のリスクを高め、さらに放置せざるを得なかった口内は重度の歯周病へと進行していました。

心の病は、生活だけでなく体の健康にも少しずつ影響を及ぼします。鬱の人は自分で歯医者に通うことさえ難しく、歯周病や生活習慣病のリスクが高まるのです。

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