会社でも全員「さん付け」で呼ぶ理由
家庭だけではありません
昨日、「我が家がみんな『さん付け』で呼ぶ理由」という記事を書きました。
実はこれは家庭だけの話ではありません。
私は会社でも、新人・後輩・上司・役員まで、基本的に全員を「さん付け」で呼び、敬語で話しています。
「えっ、距離を感じない?」
そう思われることもあるかもしれません。
でも実際は、言葉遣いは多少砕けていますし、雑談もよくします。決して壁を作りたいわけではありません。
私が大切にしているのは、「呼び方」と「相手への敬意」です。
新人時代に感じた違和感
会社に入ると、本当にいろいろな人がいました。
苗字を呼び捨てで命令口調の人。
「○○くん」と呼ぶ人。
「○○さん」と呼ぶ人。
さらに、呼び捨てや「くん」を使う人でも、女性社員には「ちゃん」を付ける人も少なくありませんでした。
もちろん悪気はなかったのでしょう。
でも私は、「呼び方には、その人が相手をどう見ているかが表れる」と感じるようになりました。
年齢や入社時期が違うだけで、人として上下が決まるわけではありません。
だから私は、中堅社員になった頃から、同期以外は公私を問わず上下関係なく「さん付け」で呼ぶことを決めました。
後輩から教わることもたくさんある
理由は、「将来その人が自分より偉くなったら気まずいから」ではありません。笑
年齢や入社時期が後なだけで、自分が教わることなんていくらでもあるからです。
新しい技術、新しい価値観、新しい仕事の進め方。
後輩から「なるほど」と思わされる場面は、本当にたくさんあります。
尊敬できる相手なら、自然と「さん」を付けたくなる。
私はそう思っています。
「タメ口ならもっと仲良くなれたのに」
先日、いつも「さん付け」で接している後輩から、こんなことを言われました。
「まいたけさんがタメ口で話してくれたら、『めっちゃ仲良くなれたんだな』って思います。」
そう言ってもらえたのは、とても嬉しかったです。
もちろん、人によってはタメ口のほうが距離が近く感じられることもあるでしょう。
私も、普段の会話はそこまで堅いわけではありません。冗談も言いますし、笑いながら話すこともたくさんあります。
でも、呼び方だけは変えません。
仕事で築いてきた信頼関係は、適度な距離感があるからこそ保てている部分もあると思うからです。
その後輩は女性社員でもあります。もしその人にだけタメ口で接していたら、周囲から余計な誤解や、あらぬ噂を立てられるかもしれません。
だから私は、親しさは呼び方ではなく、日々の接し方で伝えたいと思っています。
困っていたら手を貸す。
相談されたら一緒に考える。
相手の意見をきちんと聞く。
そういう積み重ねのほうが、タメ口になることよりも、ずっと信頼につながると信じています。
「さん」は私なりの敬意
家庭でも職場でも、私が「さん付け」を続ける理由は同じです。
相手を肩書きや年齢ではなく、一人の人として見ること。
親しさは、呼び方で決まるものではありません。
呼び方は変わらなくても、信頼は深められる。
むしろ、敬意を持ったまま距離を縮められる関係のほうが、長く続くのではないかと思っています。
考えてみれば、私は子どもにも「さん付け」です。
だから会社だけ特別ルールを変える理由もありません。
たった二文字の「さん」。
でも、その一文字には、私なりの「あなたを一人の人として尊重しています」という気持ちを込めています。
