「完成度60%で見せる」上司になって気づいた3つの理由
「まずは完成度60%で出そう。」
ビジネス書でよく見かける言葉です。
若い頃の私は、
「いや、それでも100%まで仕上げた方がいいでしょ。」
そう思っていました。
理系学生だった私は研究室で、
結果が出るまで実験を繰り返す毎日。
開発職になってからも、「完成してから見せる」が当たり前でした。
でも、部下を持つようになって考え方が変わりました。
100%を待つより、60%でも早く見せてもらった方が圧倒的に助かるし、進捗も早くなる。
そう気づいたんです。
もし昔の私と同じように「完成してから出そう」と思っている人がいたら、
今日はその理由を3つお話しします。

① 上司の100%と自分の100%はほぼ一致しない
以前の記事では「一歩引いて自分を見る」という話を書きました。
同じ自分でも、少し時間が経つだけで「もっとこうした方がいい」と思えるものです。
ましてや上司は、経験も情報量もあなたより多いはずです。
だから、上司が思う100%とあなたが思う100%はほぼ一致しません。
一致するなら、それは単なる作業指示か、テレパシーが使えるかです(笑)。
さらに厄介なのは、仕事は生き物だということです。
昨日100%だったものが、今日には80%。場合によっては50%。
なんてことも普通にあります。
だから60%で一度見せる。
そうすれば方向修正もできるし、最新の情報にもアップデートできます。
逆に最後まで抱えると、自分では100%と思っていたものが上司からすると20点だった。
そんなことも珍しくありません。
② 上司は「自分のエンジン」で進捗を想像している
もう一つあるのが、進捗のズレです。
部下からすれば初めてやる仕事や慣れない仕事を依頼されることが多いと思います。
だから時間がかかるのは当たり前です。
でも上司は、似た仕事を何度も経験しています。すると無意識に、
「半日ならここまで」
「1日ならこのくらい」
という見積もりを作っています。
もちろん、いい上司なら「若手だから時間がかかるよね」とも考えてくれます。
それでもズレは生まれます。
なぜなら、上司は昇進しているだけあって基本的に”シゴデキ”だからです。
平均より大きなエンジンを積んでいます。
だから、同じ1日でも進む距離の感覚が違う。
60%で途中確認すれば、
「ここ難しかった?」
「じゃあここはやり方を少し教えるよ。」
と軌道修正できます。
でも最後まで黙っていると、
上司は「これだけ時間があればここまで行くと思っていた」となり、大きなギャップになってしまいます。
③ こまめな確認は「安心できる人」になる
最後は信頼です。
私は若い頃、黙々と仕事をするタイプでした。
途中で上司から「進んでる?」と聞かれても、
「予定通りです」とだけ答えていました。
でも結果は……
案の定怒られました(笑)。
それ以上に辛かったのは、
「もういいよ」
「まあ、まいたけならそんなもんだと思った」
そんな空気になってしまったこと。
人は、見えないものに不安を感じます。
LINEの未読や既読スルーが少し気になるのと同じです(笑)。
仕事でも、途中経過が見えないほど不安になります。
だから進捗を共有する。
相談する。
困っていたら早めに伝える。
それだけで「この人なら安心して任せられる。」
そう思ってもらえるようになります。
もちろん「細かく聞くな」という上司もいるでしょう。
でも私は、それは組織側にも少し課題があると思っています。
部下が相談しやすい環境を作ることも、上司の仕事だと思うからです。
上司になっても完璧にはできません(笑)
社会人になって10年以上。
それでも私は、このことを時々忘れます。
忙しいから。
確認するのが少し面倒だから。
上司と少し馬が合わないから(笑)。
理由はいろいろあります。
でも振り返ると、結局一番早く仕事が進むのは60%で見せることでした。
まず一歩として「叩き台を作ってみるので、明日のこの時間で一度確認してもらえませんか?」とあらかじめ確認の場を設けるのはいかがでしょうか?自然と60%ですり合わせできます。
また、確認の場という締め切りを決めるとサボらなくなる効果もあります。🤭
まとめ
今回お話しした完成度60%でアウトプットする3つの理由は
・上司の100%と自分の100%はほぼ一致しない
・上司は「自分のエンジン」で進捗を想像している
・こまめな確認は「安心できる人」になる
でした。
この前提はアウトプットの早さ以外にも仕事のしやすさに影響すると思うので、ぜひ覚えていただけたらと思います。
上司もまた完璧ではありません。私がその証拠です(笑)
100%を一人で目指すより、60%を一緒に100%へ育てる。
その方が、結果的には近道になると私は考えています。
