「もうコーディングはいらない?」それでも子どもに“プログラミング”をすすめたい理由
こんにちは。
岐阜市長良でSTEAM教育を実践している『ながら STEAM LAB』です。
これからの子どもたちが生きるのは、AIが身近に存在する新しい時代。正解のある問いに素早く答える力だけではなく、自分で問いを立て、仲間と協力しながら新しい価値を生み出していく力が求められます。
そうした未来に向けて、家庭でもできるSTEAM的な子育てのヒントをお届けしていきたいと思います。
Elon Musk(イーロン・マスク)さんは世界一のお金持ちとして有名ですよね。電気自動車のTeslaや宇宙開発企業SpaceXを率いる起業家で、最近ではAI企業xAIにも力を入れています。
その彼が2026年2月ごろ、「2026年末までに、もう人間はコーディングをしなくなる」と発言しました。※コーディングとは、「コンピューターにやってほしいことを、決まりに沿って文字で書いて伝えること」です。
AIが直接“機械語(バイナリ)”を作り、これまでのプログラミング言語やコンパイルの工程を飛び越えてしまう。
しかも、人間より効率的なコードを書くようになる、と。
そんな話を聞くと、
「え? じゃあ、今プログラミング教室に通う意味ってあるの?」
と不安になりますよね。
今日は、そのことを一緒に考えてみたいと思います。
コーディングがなくなっても、「考える力」はなくならない
たしかに、「コードを書く」という作業は減るかもしれません。
でも、ここで一つ立ち止まって考えてみたいのです。
そもそも私たちは、
“タイピングの速さ”を身につけさせたいのでしょうか?
きっと違いますよね。
プログラミング教育の本当の価値は、
どう動いてほしいかを考える
手順を分解する
失敗したら原因を探す
もう一度試す
という「思考の筋トレ」にあります。
AIがコードを書いてくれる時代こそ、
「何をつくりたいの?」
「どう動いてほしいの?」
と問いを立てられる人が強くなります。
これから必要なのは「命令する力」
もしAIが直接バイナリを書いてくれるなら、
私たち人間の役割は何になるのでしょう?
それは、
“AIにうまくお願いする力”
です。
・曖昧な言葉ではなく、具体的に伝える
・目的と条件を整理する
・結果を見て、修正点を言語化する
これは、まさにプログラミング的思考そのものです。
コードを書くことがゴールではなく、
構造を考えられることが本質なのです。
お家でできる、小さな「未来の準備」
では、今すぐ何ができるでしょうか?
高価な教材や難しい言語は必要ありません。
① レシピを一緒につくる
「カレーの作り方」を子どもに説明してもらう。
順番がずれるとどうなるかを話してみる。
→ これだけで立派なアルゴリズム学習です。

② AIにお願いしてみる
「こんなゲームを作りたい」とAIに伝えてみる。
うまくいかなかったら、どう直せばいいか一緒に考える。
→ これが未来のプログラミング体験です。

③ ブロック型ツールで遊ぶ
コードを書かなくても、
動きの仕組みを“見える形”で学べるツールはたくさんあります。
大切なのは、
「うまく動いた!」という体験。
「なくなる」からこそ、今やる意味がある
マスクの発言は、未来を加速させます。
でも私は、それを悲観的には見ていません。
むしろ、
“人間らしい部分”が残る時代になるのだと思っています。
・何をつくるかを決める力
・面白がる力
・やり直す力
・問いを立てる力
これらは、AIにはまだ完全には真似できません。
そしてその土台は、
小学生の今だからこそ、やわらかく育てられるものです。
「コードがなくなるなら、やらなくていい」
ではなく、
「コードがなくなる時代だからこそ、考える練習をしておこう」
そんなふうに、一緒に未来をのぞき込みながら、
子どもと並んで歩いていけたら素敵ですね。
正解を急がなくて大丈夫。
私たちもまだ、未来の途中にいるのですから。
