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母が認知症になりました① 診断の日

母は、
18歳で上京してから、
ずっと働きづくめだった。

もの凄く苦労をしてきた。

休むことなく働き続けてきた人だった。
ゆっくり 休めるのは 棺に入った後かしら?なんて 言っていた。
娘としたら いたたまれない思いで聞いていた。


そんな母に、
少しずつ違和感を感じ始めたのは、
仕事を辞める数年前のこと。

「何かおかしい」

そう思うことが、
少しずつ増えていった。

病院に行った方がいいと、
何度も何度も話した。

けれど、
母はまったく聞いてくれなかった。

長年続けてきた仕事を辞めてから、
家にいる時間が増え、
外に出ることも少なくなった。

そして、
一気に進んでしまったような感じ。

やっと病院へ行ったのは、
7年前の夏。

診察室で、
先生の話を聞いた。

落ち着いた口調で、
ゆっくりと説明される言葉。

そのひとつひとつを、
受け止めようとしていた。

そして、
認知症と診断された。

驚いたというより、
どこかでわかっていた。
やはりというのが 正しい。

それでも、
その言葉を聞いたとき、
胸の奥が静かに重くなった。

これから どうなっていくのだろうと。

あの日から、
すべてが少しずつ変わり始めた。

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