第70回A.M.I.コラム Fateのアニメと弊サークル製カードゲーム
※本コラムには特にネタバレはありません
みなさんこんにちは。今回のコラムの担当はうみひょーです。前回MyGO!!!!!×トゲナシトゲアリの対バンライブについてのコラムを書いた者です。一応ライブの抽選券は投げたのですが当然の如くハズレたので、当たった方は僕の代わりに最高に楽しんできてほしいです。ご当選おめでとうございます♪

さて、今回の本題の一つは「Fateアニメの世界線について」です。TV版だけでもFateのアニメが沢山存在するのは周知の事実だと認識していますが、そのアニメ作品同士の繋がりをちゃんと把握していない人も結構多いのではないかと思っています。そこで、今回は「そのアニメ作品に行き着くにはどのような世界線の分岐があるのか」を簡単に説明できたらなと考えています。また、今回対象とする作品はTVアニメ化された以下の8つとします。
Fate/stay night(ルート問わず)
Fate/Zero
ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-
Fate/Apocrypha
Fate/strange Fake
Fate/EXTRA Last Encore
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-
深い説明をするつもりは特にないので、型月作品やFateをアニメ程度しか触れたことない人こそ読んでくれると嬉しいです。
※注:今回は型月にそこまで詳しくない人が読者であるという想定で書いており、また僕も設定周りにそこまで詳しい訳ではないので、もし立派な型月厨さんがコレを読んでいるなら多めに見て欲しいなと思っています。
1. 本コラムを書こうと思った別の動機
※この章は世界線云々の話とは一切関係ないです。
この題材でコラムを書こうと考えた動機は、弊サークルで良く遊ばれている神ゲー「声優カードゲーム」も関係しています。どういったゲームかは詳しくは「2024年度版名古屋大学A.M.I. 闇のゲーム」を参照してください。
このゲームの何が動機付けになったかと言うと、「声優同士が(同話)共演しているアニメ」を宣言するという部分になります。コレだけなら問題はないのですが、最近はたまに「1度宣言されたアニメはそのゲーム中使えなくなる」というルールを追加して遊んでいます。この追加ルールで1つ議論の対象となるのが、「使えなくなるアニメの範囲」です。現行ルールでは明確な線引きはされていないのですが、おおよそは「同一アニメのクール違い」は勿論、「同一世界観アニメ」までもが使えなくなります。一例を挙げると、
「とある魔術の禁書目録」を宣言したら「とある科学の超電磁砲」、「とある科学の一方通行」も使用禁止となる
といった感じです。まぁ割と納得できるルールだとは思います。
ただ、ここで1つ僕が争点としたいのが「Fate作品はどこまで禁止されるのか」ということです。結論から言うと、現行ルールでは「Fate作品を1つ宣言したらそれ以降はFate作品全て禁止」となっています。
Fateを多少かじっている人なら「ちょっと厳しすぎ」と思ったりしないですかね?FGOを宣言したらプリズマ☆イリヤが使用禁止になるって考えると、やっぱもう少し禁止にする範囲を考えても良いんじゃないかと思います。

画像からも分かる通り、全然違う話です
とまぁそんなことがあるので、本コラムを書く別の動機は「声優カードゲームのルールに対する提言」となります。そして、これが2つ目の本題となります。
次の章からはFateの世界線の話に戻ります。
2. Fateの世界線
まず初めに、最終的に完成する図をお見せします。後ほど再掲はするので今覚える必要は特にありません。

これがこの章で説明する世界線図の完成形になります。この図ができあがるまでを順を追って説明していきます。
① Fate/stay night

原点のFateです。舞台は第五次聖杯戦争となります。このstay nightを基準として他の作品の位置づけを簡単に説明していこうと思います。
② Fate/Zero

stay nightを基準にする場合、一番立ち位置が分かりやすいのがこのZeroだと思います。なんてったって舞台は第四次聖杯戦争、stay nightの前日譚ですからね。
正直これ以上は説明することない…ことはないですね。1点気をつけなければならないのは、Zeroとstay nightは厳密にはパラレルだという事実です。実は同じ世界線じゃないんですよね。例えば冬木市大災害が引き起こされた原因がstay nightとZeroでは違うとか、軽く調べるといくつか設定が異なる点が出てきます。Fate/strange Fakeの1巻後書きでは「Zeroは『stay nightと条件は同じだけど微妙に違う世界』」とも評されていますし。ただ条件が同じなことから、ウェイバー君が召喚したのはライダー、士郎の義父は切嗣など、大事な部分はstay night世界線と変わらないので、厳密にはパラレルということを認識しとけば前日譚と考えればOKなのかなと個人的には思っています。

…ただこのくだりをFate初心者にやると面倒くさい人間と思われるので、もしZeroを知り合い等に勧めようと思うならこの話はZero視聴後にすると良いと思います。
③ ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-

次に説明しやすいのはこちら、事件簿となります。世界線の話としては魔眼蒐集列車に限らず、「ロード・エルメロイII世の事件簿」を対象として進めていきます。こちらの立ち位置としてはとても単純で、stay nightと全く同じ世界線になります。
ちょっとだけ厳密に言うと、ゲーム「Fate/stay night」にはご存じの通り「Fateルート」「Unlimited Blade Worksルート」「Heaven’s Feelルート」の3ルートがありますが、事件簿はそれらのどれでもない独自のルートの続きとなっています。(ロード・エルメロイII世の冒険一巻参照)

ちなみにアニメの事件簿は原作事件簿の4,5巻をアニメ化していますが、最初の7話分のアニオリでしっかりキャラクター紹介等をしているので、原作未履修でもZeroを視聴したなら見始めて大丈夫です。
─────事件簿1巻の「剥離城アドラ」くらいなら全然アニメ化出来そうな気はするのですが、何でアニメ化してくれなかったんでしょうか…
④ Fate/Apocrypha

この辺から明確に世界線が違う話になってきます。分岐時点は第三次聖杯戦争となります。具体的には、御三家の一つアインツベルン家が召喚したサーヴァントのクラスが「アヴェンジャー」なのか「ルーラー」なのかで分岐します。「アヴェンジャー」を召喚するとstay night世界線、「ルーラー」を召喚するとApocrypha世界線へと分岐します。

ルーラーが召喚されたという話は作中でもされていたと思うので、既にApocryphaを見ている人なら知っている話かもしれませんね。ただアヴェンジャーについて語られるのはゲーム「Fate/hollow ataraxia」なので、これを読んでいるあなたはhollowもやりましょう。とっても面白いです。
また、先に紹介した事件簿にApocryphaのキャラが一部登場するので、事件簿を見る前にApocryphaを見るのも良いかもしれません。こういったように、同じキャラでも世界線が変わると違った活躍を見せてくれるのはFate(というかTYPE-MOON)ワールドならではの面白いところだと僕は思います。
⑤ Fate/EXTRA Last Encore

アニメの「Last Encore」は立ち位置が面倒くさいので、まずはゲーム「Fate/EXTRA」の話から始めます。
まずEXTRAの時代は西暦2030年(Fate/EXTRA material参照)、stay nightの舞台がおよそ2004年なのでそれよりも未来の話になります。ただ分岐時点は1970年代と古く、その時期に大規模な魔術を成すためのエネルギーである「大源」が枯渇してしまったことが分岐の原因となります。そしてこの後2030年に起きる月の聖杯戦争がFate/EXTRAの舞台となります。
そしてFate/EXTRA Last Encoreは、Fate/EXTRAの主人公がラスボスに敗北したifの世界線の話で、舞台はEXTRAの約1000年後となります。細かい点を無視するとおよそこの程度の解釈で十分です

Last Encoreは舞台がEXTRAの1000年後であることからも察せられる通り、EXTRA未プレイ者は基本お断りのアニメとなります。じゃあ既プレイ者なら大丈夫かと言うと諸説ありますが…
まぁともかくEXTRA未プレイ者には厳しいアニメとなっているので、まずはFate/EXTRAをプレイしましょう。でもEXTRAは昔のゲームだよなぁと思ったそこのあなた、なんと!2025年には!Fate/EXTRAのリメイク「Fate EXTRA Record」が発売されるそうですよ!!!これはもう買うしかないですね。いや買いましょう是非買ってプレイしましょうEXTRAは大変面白いお話なのでこれはもうやるしかないですねそしてCCCもEXTELLAもLinkもやりましょうというわけでCCCリメイクはまだですか作ってくださいお願いします。
⑥ Fate/strange Fake

時代はstay nightの数年後と単純ですが、ちょっと立ち位置が面倒くさい作品となります。小説Fake1巻の後書きの一部を引用すると、(stay nightと)『同じ条件、同じ結末を迎えていながら、なぜか完全に違う世界』と奈須きのこ先生に評されたのがFakeです。ここから推察すると、「stay nightと同じような第五次聖杯戦争は行われたが世界線は全く違う」と解釈するのが適当かなと思います。
また、Fakeの世界は「月姫とFateのあいのこ」みたいな世界となります。どういうことかというと、月姫世界には死徒二十七祖という枠組みが存在し、Fate世界では英霊召喚が可能という特徴が存在し、基本的にこの2つは共存しないものとなります。しかしFakeだけは特殊で、死徒二十七祖と英霊召喚というシステムの両方が存在するという珍しい世界線となっています。この点がstay nightとは完全に違う世界である、って解釈するのが一番分かりやすいかなと思います。正確には人理云々の話だとは思いますが、そこは割愛で。

まぁあいのこの世界線だからどうなってるのかと言うと、Fakeの聖杯戦争には死徒も関わっているという程度なので、アニメを見る分には「stay night後の時代にアメリカででっかい聖杯戦争が起きた」くらいの認識でいればだいたいOKだと思います。アニメ本編の放送時期がいつになるかはまだ未定ですが…
それと、現在小説のFakeは9巻まで出ていて、次の10巻が(恐らく)最終巻になります。まだまだ最新巻に追いつけるので気になった方は是非小説もお読みくださいませ。
⑦ Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ

コレは…立ち位置がスピンオフなので、完全に別世界線の話と思って頂ければよいです。作者のまひろちゃんも原作とは設定から違うと言っていますし、あまり設定云々を突っ込むのも野暮という奴ですね。
ただあくまでスピンオフなので、使われている基本的な用語(魔術、魔法、並行世界とか)は一緒にはなります。基本用語をプリヤの作中で1から10まで説明することはないので、ロ○コンほいほいアニメかと思いきや実は基本知識があった方が楽しめるアニメになります。てか作品としてはどのクールでも(特にドライ以降)なかなか過酷な戦いをするので、○リコンほいほいは普通に嘘の可能性が高いですね…

ロリ○ンほいほいは嘘だといいましたが、Fateが他作品に出張コラボする際は結構な割合でプリヤが選ばれるので、ロリコ○かどうか関係なくご新規様を一番ほいほい連れてきている作品がプリヤである可能性は普通にありえます。プリズマ先輩本日も営業お疲れ様です!!!
⑧ Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-

バビロニアに限らずFGOの世界線の話をしていきます。バビロニアはFGOの第1部7章の話なので世界線的には特筆して語ることもないですしね。
とはいえ、FGOはゲームがもう9年も続いているにも関わらず未だに謎が多いんですよね。明確に言えるのは、最初に行われた聖杯戦争が2004年(stay nightの時代と同時期)であることから、stay night世界線とは全く違う世界線の話であるということです。どこかで分岐したと仮定しても、stay night時点よりはずっと昔の時点だと考えられます。結論としては、少なくともゲームのFGOで多くの謎が解明されるまでは何も言えない、といった感じですね。

これで最初に出した図が完成しました。一見複雑に見える図かもしれませんが、順を追って理解していけば結構単純な図だと思えるようになると自分は思っていますがいかがでしょうか。もしそうなっていたら嬉しいです。そうなっていなかったら全アニメを見てそうなるように努力してください。
以上がFateの作品同士の繋がりを説明したものになります。ここまで読んで新しい発見や知見をあなたが得られたなら幸いです。また、Fateのまだ見ていないアニメを見てみたいと思えたならとても嬉しいです。まだ見ていない方は、とりあえず「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」か「Fate/Zero」から見始めましょう!
ここまでお読み頂きありがとうございました。
3. 本題、その2
※世界線の話にだけ興味のある方はこれ以降読む必要はありません
はい、世界線云々の説明は以上になるのですが、まだ僕個人の本題が一切終わっていません。なんならここまでの話は本題を進める為の前座といっても過言ではありません。そう、ここまで図有りで説明したのですから、「やっぱ現行ルールはFateに厳しくない?」と読んでいるあなたも思ってくれたことでしょう!そう信じています!!
とはいえただ文句言っているだけなのは良くないので、まず1つ具体的な案を出してみます。それがこちら。

緑丸の部分はどれか1つ宣言可能で、他に関しては独立した作品としてそれぞれ別に使える、という案です。緑丸の部分はstay night世界線と(ほぼ)直接的に関係している作品となっているので一緒くたに、その他は独立した世界線を辿っているので別々に考えれば良いのではないかという発想です。世界線ベースで考えるならば割と自然な分け方かなと思っています。現行ルールの(恐らく)核となっているのは「多くの作品を使っていこう」ということなので、作品の世界線をベースに考えるのも割と適切だと思います。
ただ、正直これはFateを知っている人がちょっと有利になりすぎる、優しすぎる分け方だなという自覚はあります。この分け方を採用するのは、「型月作品以外のアニメはあまり詳しくない」といった新入生とかが入って頂けた時だけだと思います。レアケースだとは思いますが、今から約6年前にはそういった新入生がいたとかいなかったとか。
というわけで、ここからは現実的な落としどころを探っていきます。探る際に今回は、世界線ベースではなくキャラクターベースで考えていきます。理由としては、追加ルールで起きて欲しくないのは特定のキャラの汎用性が高くなりすぎることだと思うからです。「とあるシリーズ」で一例を出すと
既に「超電磁砲」は宣言されたが、「禁書目録」は宣言されてないのでそちらで御坂美琴役の佐藤利奈さんを出す
といった感じです。2.のApocryphaの場所でも述べましたが、Fateはしばしばキャラクターが別の世界線では違った活躍をすることがあるので、複数作品に同じキャラが出演するのは良くあります。そこで、キャラが複数の作品に登場する場合、その作品群は同一世界観のアニメとみなす、という分け方ならある程度納得できて良いかなと考えました。具体的には例えば、「衛宮切嗣」というキャラはZero、stay night、プリヤに登場するので、これらの3作品はどれか1つでも宣言されたならば他2つも使えなくなる、といった感じです。
とはいえ作品分けをするだけなので、全キャラで考えるのではなく特定の出番の多そうな2キャラ程度を使って考えようと思います。全キャラだと面倒くさいですしね。よって、今から挙げる2キャラが出る作品は全て同一世界観のアニメとみなし、1つでも宣言されたら全て使用禁止となるとします。そしてキャラですが、下の2キャラが出番が多く適任かと考えました。

アニメ見ている人ならば凛ちゃんさんは予想通りなのかなと思いますが、負けず劣らず意外と出番が多いのがこのII世ですね。いろんなアニメにちょい役として出てくるので実は一番出番が多い説まであります。さて、ではこの2キャラが出てくる作品を同一世界観アニメとしてみなす訳ですが、その前に前提として遠坂さんの方は「CV:植田佳奈さんで遠坂凛と同じ顔のキャラ」としておきます。この条件で見ていきましょう。下の表が結果となります。

その作品の「アニメに」出たかどうかで○×をつけています
この表の○が1つでも付いている行を同一世界観とみなす作品とします。何か雲行きが怪しい気がするな。一旦無視して、同一世界観と見なす作品を世界線図を用いて表すと、下図の緑枠の内側にある作品全てとなります。

おや?図から見て取れる通り、Fate/stay night、Fate/Zero、ロード・エルメロイII世の事件簿、Fate/Apocrypha、Fate/EXTRA Last Encore、Fate/strange Fake、Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、Fate/Grand Order、の8作品は同一世界観作品とみなして良いそうです。
結論:現行ルールで何も問題なかった
─────どうして…
(そもそも英霊の座の存在を考えると、どの世界線にもギルガメッシュとかは存在するのでキャラベースで考えた時点で恐らく詰んでます。)
4. 最後に
以上で本コラムの本題は終了となります。今回は弊サークルの神ゲーを主題の1つとしてみました。長々と書いてしまいましたが、声優カードゲーム自体はとてもシンプルで楽しいゲームです。もし本コラムを読んでいる弊学校の生徒がいらっしゃいましたら、是非一度サークルまで遊びに来てくれると嬉しいです。ここまでお読み頂きありがとうございました。
また、来月からはこのnote上でオタクサークルらしい企画を始める予定です。興味がある方はそちらも是非見て頂けると幸いです。
P.S.
バンドリの話になりますが、2025年1月2日から「BanG Dream! Ave Mujica」が放送開始です!是非見てください!下にOP映像貼ります!バンドアニメのOPです!!デスゲームのOPじゃないよ!!!
