あなたは私、私はあなた。オマールさん夫婦は、その言葉を腕に彫っていた
前回の記事では、思いつきから始まったオマールさんとのお話し会と、そこで見えてきた日本とマヤの意外な共通点について書いた。
今回は、あきてぃ自身も初めて知った発見の数々と、その裏にある、マヤの人たちが今直面している切実な問題の話。
この二人が話しています
あきてぃ:メキシコ在住20年。話がどこへ飛んでもあまり気にしない人。
なおき:日本在住。話をまとめようとするが、だいたい途中で力尽きる人。
「そんなに子どもがいたんだ」
長い付き合いのオマールさんだが、今回のお話し会で、あきてぃ自身も初めて知ったことがいくつかあったという。
そもそも彼が子ども6人いるっていうことは、知らなかった。「えっ、そんなにいるんだ」って思って、ちょっとびっくりしたみたいなね。
オマールさんに教わった、「インラケッチ」の続き
もう一つ、なおき自身も初耳だったのが「インラケッチ」という言葉の全体像。マヤの人たちが大切にしている言葉で、「私はあなた」という意味だと、なんとなく知られている。
インラケッチっていうのは、「私はあなた」で、その続きがあって、「アラキン」。
アラキンか。
っていうのが、「あなたは私」っていうので、これが一つのフレーズだっていう。
オマールさんから教わった表現では、「インラケッチ」には「アラキン」という続きがあり、二つで一つのフレーズなのだという。
あなたは私、私はあなた。その言葉を腕に彫っていた
印象的だったのは、オマールさんと奥さんが、実際にこの「インラケッチ」と「アラキン」を、それぞれ自分の腕にタトゥーとして入れているという話。

すごい素敵だった。
素敵だよね。愛を感じるよね。
それだけでなく、オマールさんはマヤの文字で、自分と奥さんの頭文字もタトゥーに入れているという。
家族の愛というか、深いつながりをすごく感じるよね。
10年近い付き合いから生まれたお話し会
あきてぃとオマールさんの付き合いは、2017年頃、マヤの世界遺産チチェン・イッツァでガイドをしていた時期にさかのぼる。ほぼ毎日顔を合わせる仕事仲間として、10年近い時間を共にしてきた。
彼も日本人の方たちがどれだけ礼儀正しいか。どれだけ時間に対してリスペクトしてるかとか、相手に対する敬意とかっていうのを、日本人の方を毎日のように見てたんで。
この積み重ねてきた信頼関係があったからこそ、今回のような形でお話し会を頼んでも、快く引き受けてもらえたのだという。
オマールさんの周りでも、マヤ語を話せる人が減っている
収録の中では、オマールさんに実際にマヤ語で自己紹介をしてもらう場面もあり、その音声も配信の最後に収録されている。
マヤ語なんて、たぶん聞いたことある人、ほぼいないよね。
いないかも。というのも、現地のマヤの人たちも、しゃべれない人の方が多いからね。
あきてぃによれば、彼女たちが暮らす地域でも、マヤ語を話せない人が増えているという。オマールさんはそのことに危機感や寂しさを感じており、自分たちの文化が少しずつ失われていくような感覚があると話していたそうだ。
これから
オマールさんの再登場や、あきてぃが不定期に開催しているオンラインのマヤ講座についても、「またやってほしい」という声が届いているという。現地に足を運ぶのが難しい距離だからこそ、オンラインで少しでも現地を感じてもらう機会を、これからも作っていきたいとのこと。
今回のお話はこちら
「【第7回】マヤ人現地ガイド/オマールさんお話会のこと&マヤ語をちょっと公開」
配信の最後には、オマールさん本人によるマヤ語の自己紹介も収録されている。実際にその音を聞きたい方はこちら。
前回はこちら
「住む場所と言葉が違うだけ」。マヤ人ガイドが語った、日本人との意外な共通点」(1本目)
次回予告
次回、第8回は「28年を経た運命の再会→二度目の帰国とバシャールとの出会いそして衝撃の言葉」。プロフィール欄にずっと書かれていた「バシャールが導いた」の意味を、初めてきちんと語る回。2023年6月、あきてぃが日本に一時帰国したときの再会から話は始まる。
