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「そっちゃそ」氏との対談より――日本の英語教育への提言(3)英語発音学習は、まず学習の目的と目標を明確にする

私たちが英語学習に使える時間とエネルギーは限られています。
 
そのなかで、発音の学習に多くの時間とエネルギーを費やすと、他の部分(文法、読解、他)の学習に費やす時間とエネルギーを削らなければなりません。
 
そのことをしっかりと認識したうえで、それぞれの学習者が、それぞれのニーズにあわせて英語発音の学習の目的と目標を決める必要があります。

たとえば、米国のエンターテイメント業界で活躍したいと考える日本人の俳優や歌手の場合には、仕事の一環として完璧に近いアメリカ英語発音が必要ですから、英語学習にかける時間とエネルギーのほとんどを米国ネイティブ発音の習得に費やす、というのが合理的な選択のひとつです。

あるいはアメリカ人とそっくりの英語発音をマスターすることで、まわりの人々からの賞賛と羨望の声(「すごい!」「まるでネイティブみたい!」)を得たい場合には、やはり英語学習にかける時間とエネルギーの大半を米国ネイティブ発音の習得に費やすというのが、合理的であろうかと思います(いっておきますが、これはこれで、立派な英語発音学習の目的であり、目標です)。

いっぽうで、日本の枠をこえてグローバルに活動ができるようになりたいとと考える日本人ビジネスマンや日本人研究者の場合には、完璧に近いネイティブ英語発音の習得に多くの時間とエネルギーを費やすことは合理的ではないでしょう。それ以外に習得すべきことが山のようにあるからです。

彼らの場合には、日本人なまりがあっても世界中できちんと通じるグローバル英語発音の習得を目指すというのが、現実的で合理的な目標であると思います。

もういちど繰り返しますが、私たちが英語学習に使える時間とエネルギーは限られています。

そして私たち日本人が完璧なネイティブ発音を習得することは、中国人や韓国人と比べてさえも、はるかに難しいタスクです。

そうした厳しい条件下において、それぞれの学習者がそれぞれのニーズにあわせて英語発音の学習の目的と目標を決めるべきです。

そしてそれが、あなたの英語学習を10倍速にする大きな一歩となるはずです。

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