TSUTOMU IBUKI 『悪い星の下に』 (シリーズ人間3)

書誌情報
発売:2025年11月23日(日)
シリーズ:シリーズ人間3
タイトル:悪い星の下に
著者:TSUTOMU IBUKI
ジャンル:青春小説
定価:本体1400円+税
A6文庫判/並製/120ページ
ISBN 978-4-911688-03-8 C0093
装画・ロゴ:散歩鳥
発行所:新世界/発売元:秋月圓
㊗️志津ノーベル賞2026 〈ZINE & Little Press〉受賞(2026.2.1)
カバー:アラベール・ウルトラホワイト(菊版Y目76.5kg)
表紙:Aプラン・アイボリーホワイト(四六判T目135kg)
本文:ラフクリーム琥珀(四六判Y目71.5kg)
内容

90年代、バンドマンの裏側──。
まだ何者でもない21歳の「僕」は、人生に翻弄されながら自らを賭け、やがてアメリカへと流れつく。生き延びるために転がり続ける、半自伝的青春小説。
目次

──────────
演技者たち
靴を見たか?
女神の温度
Someday Never Comes
雨が降り続けていた
潰えた夢をそっとつかんで
イルミネーション
生きていた証
セルフポートレート
夢の中を
シーシュポスの神話
白いカローラ
空高く
──────────
著者略歴
TSUTOMU IBUKI
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北陸地方在住。上智大学を除籍後、33歳で渡米し、カリフォルニア州バークレーのコミュニティ・カレッジで創作を学ぶ。現在は英語教育に携わりながら執筆活動を続けている。本作がデビュー作となる。
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書店員や読者による感想📚
なんだかリアルにいたくて、ひとり暮らしのときのあれこれを思い出したり、ぜんぶがうまくなんかいってなくてとか。
それでこの感じなんだろうってずっと思っていたんですが島田さん(夏葉社)が「北欧、暮らしの道具展」の連載で、それを素敵な文章にされてて、それそれって思って。
繋がってないはずの知らないはずのひとの過去なのに、自分の記憶にある気がしてしまうほどの空気感でした。
悪い星の下って言葉いいですね。題名にもやられました。
めちゃくちゃ面白かった!
一気読み。久々にページを捲る手が止まんなかった。続き読みたい…
昨日、通勤電車の中で読んだ。帰りの電車、物語も佳境に、気づくと乗換駅を乗り過ごしていた。ま、最後まで読めるからいいかなと思った。読み終わりの感想を考えていたら、降りる駅を乗り過ごした。
地面を這いつくばった青虫が羽根を手に入れ飛べる様になりました。
私はタバコを片手に空を見上げてB.B.Kingの「The Thrill Is Gone」を聴いている。
掛け値なしにおもしろかった!
主人公に感情移入しそうになったと思いきや俯瞰にさせられたりを繰り返し気づいたら読み終えていた。中盤、車に揺られて雪山に行く描写が主人公の性質そのもの。時系列を変則的にする構成も見事でした。続編読みたい…
21歳の僕はまだ何者でもない。何者かになりたいわけではないけれど、身体の中に燻るような塊を抱え、巡り合う人びとと交錯し、悩みの中の日々を生きている。そしてある想いを胸に、自らを賭けてアメリカにたどり着く─。時に人生に翻弄されながらもひたむきに生きる人間の姿を描いた、半自伝的青春小説。
「過去から来て、未来へ向けて僕は歩いている。夢の中を僕は歩いている──。」
シリーズ人間 第三弾。TSUTOMU IBUKI/悪い星の下に
分厚い本を手にした気さえする、紡がれる文章が緻密なパズルのような、言葉以上のとてつもない情報が一気に脳内再生される 今度こそ、絶対掴んでやる 諦めきれない、もう少しだけ 内なる炎はまだ消えない
装画は散歩鳥さん
川にかかる橋、側道を歩く人、空には鳥
誰もがきっと見たことのある、そして歩いたことのある風景
読者の気分でそれは早朝だったり夕焼けだったり夜中だったりする絵
シリーズ人間4も楽しみです
最近小説が読めなかったのに熱中して2回読んだ。バンドマンの青春小説と聞いてたが、この手の題材にありがちなダラダラした無駄な描写がなく、短いのに長編を読んだ充実感があった。
若き自分への鎮魂歌。N美のファム・ファタールっぷりが逆に清々しい。おかげで業にならずにすんだのかも。 そして出てくる曲がとにかく渋い。平成のバンドマンのデカダンぷりがまた懐かしく、しっかり臭う。
誰に読ませるでもない手紙のような作品。こんな葛藤や心の機微というのは、誰しも心や記憶に刻まれているのではないだろうか。冒頭の章から読み進め、不穏な予感の答え合わせが続く。だよね、そうだよね、おバカ、と50に近くなった私は思う。主人公が隣にいて、それで借りた手紙を読ませてもらってる感覚だから、隣の主人公に「よく頑張ったね」と伝えたくなる。シリーズ人間3にして、創刊のことばにはっとさせられた。
ミュージシャンの著作にありがちな武勇伝、苦労話を排した私小説。音楽事務所、ライヴハウスのリアルな背景描写。単身渡米を決行するに至る90年代後期の若者のひとりが青春の一時期を乾いた文章で告白する、音楽アルバムのような作品。
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[北海道・東北]
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[関東]
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・ODY CELL(東京・神保町)
[中部]
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・本と喫茶畔(静岡・周智郡)
・本屋山山(長野・上伊那郡)
・ch.books(長野・長野市)
・栞日(長野・松本市)
・ginger books cafe(静岡・三島市)
・谷島屋 富士店(静岡・富士市)
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[近畿]
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・レティシア書房(京都・京都市中京区)
・本屋ともひさし(京都・京都市下京区)
・長谷川書店水無瀬駅前店(大阪・三島郡)
・ほんの入り口(奈良・奈良市)
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[四国]
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・Phil books(徳島・美馬市)
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・本や学びやmerkki(徳島・徳島市)
・本屋ルヌガンガ(香川・高松市)
[九州・沖縄]
・ペンギンブックストア(佐賀・鳥栖市)
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電話 080-4416-2927
秋月圓 担当:秋(しゅう)

『悪い星の下に』の制作秘話✒️
結局、著者のTSUTOMU IBUKIさんとは、一度もお会いすることはありませんでした(本書刊行後、新宿・歌舞伎町のBARでいっしょにお酒を飲みました)。まだまだ短い編集者人生ですが、今作のおかげで、はじめて著者と会わずに本をつくれるということを知りました(笑)。そういう意味では真に言葉でのみのやり取りしかしておらず、一編を読み、そして二編目を読み、「この原稿は本にするべきだろう」と感じたことを、昨日のことのように思い出せます(しかし残念ながら、その素晴らしい原稿は完成に近づくころ、構成上の都合でボツとさせていただいたのでした)。
著者は、この小説で描かれたあとの2000年代にロック・バンドとして、メジャーデビューを果たします。本書は、そんな青年の友情や恋愛を基本軸に、黎明期のバンドマンの裏側を垣間見ることのできる作品でありながら、〈シリーズ人間〉としての「見落とされてしまうような瑣末なことを描く」という方針が貫かれています。編集部としては、21歳の若者がいくつかのアルバイトに精を出すシーンが特にお気に入りで、じつに〈シリーズ人間〉らしいと思っております。
TSUTOMU IBUKIさんは、〈あの頃〉の若者が抱えた人生に対する不安や淡い期待、どうしようもなさ、そしてやりきれなさを存分に描いてくれました。そしてそして本書は、著者のデビュー作となります。
タイトルは、その一編目のボツ原稿の題をそのまま拝借することにしました。『悪い星の下に』生まれた「僕」。とはいうものの、これもまた完成直前に追記しましたが(著者の提案でした)、この本に「エピグラフ」をつけることとなりました(編集部は、図書館を何軒かハシゴして、原典を探し出しました)。
ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ジュリアス・シーザー』から、 “The fault, dear Brutus, is not in our stars, but in ourselves.”(運命は星ではなく、自分のうちにあるのだ=著者訳)を引用しました。
この提案を受けて編集部は、著者自身この青春期の失敗の要因は、運命(星)にではなく、自分たち自身にあると捉えているということを知りました。
そんな超(メタ)視点の半自伝的青春小説を、ぜひご堪能くださいませ。
2025年11月14日(金) 新世界編集部
2025年1月〈シリーズ人間〉創刊!
あたらしい書き手による、人生の断片を拾い集めた文学シリーズ!
基本的に商業デビューしていない様々な立場の書き手を著者に立て、小説やエッセイ、日記、詩歌、マンガ、画集などジャンルレスな内容の文庫シリーズを発表します。
「創刊のことば」
木耳/トレーニング (シリーズ人間1)
man/象・近場 (シリーズ人間2)
夏葉社日記
