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「大記憶超汎用型AITRPG」システム運用マニュアル:セーブデータ出力と統合の手順

こんにちは、平田@AITRPGです。
今回は「大記憶超汎用型AITRPG」の「セーブデータ出力と統合」に関しての記事です。

この記事を読んでくださっている方は、「大記憶超汎用型AITRPG」をプレイしてくださっている方かと思いますので、そちらの説明は省きます。

今回は、セッションの節目で行う最も重要な作業である「セーブデータの出力」と、それを知識ファイルに反映させる「データの統合(引き継ぎ)」の手順を、新しくなった仕様に基づいて分かりやすく解説します。

少し手順が多く見えるかもしれませんが、ステップ通りに進めれば難しくありません。それでは解説いたします。


🛠️ セーブ前の準備と必須環境

安全にセーブデータを抽出し、データを保護するために、以下の環境と準備を必ず確認してください。

1. セーブの目安(タイミング)

  • 約100ターン(プレイヤーとAIのやり取り往復)ごとのセーブを推奨します。

  • これ以上の長時間のセッションを一つのチャットで続けると、AIが過去の出来事を忘れたり、出力時にエラーを起こしてデータが破損したりするリスクが高まります。キリの良い場面でこまめにセーブしましょう。

2. 必須の動作環境

  • ツール: Google AI Studio

  • 使用モデル(Model): Gemini 3.5 Flash(あるいはGemini 3.1 Pro)

  • 思考レベル(Advanced settings > Thinking Level): 必ず 【High】 に設定してください。これが低いと、AIが複雑なデータ処理を省略してしまい、エラーの原因になります。

⚠️ 作業前の絶対義務:バックアップの作成

セーブや統合の作業を始める前に、必ずお手元の知識ファイル(World_Core.md や Campaign_Log_Dynamic.md など)のコピーを取り、別のフォルダに「バックアップ」として保存してください。
操作ミスやAIの予期せぬ挙動によってデータが消えてしまった場合、バックアップがなければこれまでの歴史を復旧できなくなります。

🔄 セーブ&データ統合の2つのルート

データの統合には、プレイスタイルやチャットの重さに合わせて、以下の「ルートA」または「ルートB」のいずれかを選択できます。

ルートA:同じチャット内でそのままセーブ&統合を行う(手軽)

チャットの動作が比較的軽く、そのまま1つの画面で作業を完結させたい場合におすすめの方法です。

  1. セーブ出力の開始:
    画面右側のメニューにある【System Instructions(システム指示)】の欄に入っているGM用のプロンプトを、『セーブデータ出力プロンプト』へと丸ごと上書きペーストします。

  2. 合図を送る:
    通常のチャット入力欄に「セーブデータ出力開始」と入力して送信します。
    以降はAI(管理官)の案内に従って「次へ」や「承認」といった指示を送り、最後までデータを順番に出力させてください。

  3. 【⚠️ 超重要】システム指示の完全消去:
    AIから「すべてのセーブデータ出力プロセスを終了します」という完了報告が出たら、右側の【System Instructions(システム指示)】に入っているテキストをすべて削除し、空(空っぽ)にしてください。
    ※これを消し忘れると、次の統合プロセスでデータが破損しやすくなります。

  4. 統合プロンプトの実行:
    システム指示が空になったのを確認したら、通常のチャット入力欄に『データ統合用プロンプト』を貼り付けて送信します。以降はAIの指示に従い、統合された完成データ(コードブロック)を出力させてください。

  5. 統合の指示:「〇個ずつ出力開始。必ずMarkdownコードブロック形式で出力し、内部の [ADD] [UPDATE] などの作業用タグは完全に除去してマージすること。」
    (※「〇個ずつ」の部分には、3〜5個など、AIが無理なく出力できる小さな数値を指定すると安定性が高まります)

ルートB:新しいチャットを立ち上げて統合を行う(安定・安全)

「チャットの動作が重い」「エラーを避けて確実に処理したい」という場合に推奨される、最も挙動が安定する安全策です。

  1. セーブデータの出力(古いチャット):
    セッションを行っていたチャットで、通常通りセーブデータを出力させます。(最後まで出力させます)

  2. 新チャットの立ち上げ:
    Google AI Studioで新しいチャット画面を開き、以下のデータをメモ帳アプリなどに貼り付けて、右下の「+」マーク(Add content)からアップロードして送信します。

    • ① 3種類のデータフォーマットファイル:
      Campaign_Log_Dynamic.md、World_Core.md、Learning_Reference.md

    • ② 更新データファイル:
      古いチャットで出力されたセーブデータの、【ステップ4】の冒頭から【ステップ9の完了報告】までの出力をすべて丸ごとコピーし、メモ帳等で新規作成したテキストファイル(ファイル名:更新データ.txt など)

  3. 統合プロンプトの投下:
    通常のチャット入力欄に『データ統合用プロンプト』を入力して送信します。

  4. 統合の指示:
    送信後、続けてチャット入力欄に以下の指示文(プロンプト)を送信し、統合されたデータを出力させてください。

    1. 「〇個ずつ出力開始。必ずMarkdownコードブロック形式で出力し、内部の [ADD] [UPDATE] などの作業用タグは完全に除去してマージすること。」
      (※「〇個ずつ」の部分には、3〜5個など、AIが無理なく出力できる小さな数値を指定すると安定性が高まります)

✍️ 最後の仕上げ:手動でコピペする重要データ

統合されたデータブロックをお手元の知識ファイルに上書きコピペする際、以下のデータだけは統合AIの自動処理からあえて除外されています。
これらはデータ量が非常に長大になりやすいため、AIに任せるとバグの原因になります。セーブデータ出力の結果から直接手動でコピーし、ご自身のファイルの該当箇所に直接貼り付けて(追記して)ください。

  1. ファクトシート内の『確定事項のタイムライン』

  2. 各補助データ(『成長判断ログ』『判定判例ログ』『ベスト描写』)

💡 データ整理の「---(水平線)」ルール

アイテム設定やキャラクター設定などの個別のデータ項目を更新・追記する際は、データの境界に必ず「---(半角ハイフン3つ)」を記述して区切りをつけてください。
この区切りが正確に残っていることで、次回のセッション開始時にAIがデータを正しく構造として認識できるようになり、セーブデータ出力と統合フェーズでの挙動も安定します。

⚠元からあるデータフォーマットの保持

以下のような、データの取り扱いや例示の文章が元から用意されているかと思います。

(記述例:[S01] 王都アストリアの路地裏で、PCは傷ついた少女エリスと出会う。彼女を追う衛兵を撃退したPCは、エリスから「王家の紋章」を託される。これが、国を揺るがす陰謀への入り口だった……。)」

このような例示はそのままにしてください。
セーブデータ出力フェーズで悪影響が出る場合があります。
統合されたデータは、例示の続きから貼り付けるようにしてください。

🚑 よくあるバグとトラブルシューティング

Gemini 3.5 FlashなどのLLMを使用してデータ管理を行うと、特有の挙動やバグに遭遇することがあります。以下の対策を参考に、落ち着いて対処してください。

Q. 出力の中に「of」や「and」などの英単語が混ざる

  • 原因・対策: Flashモデルの翻訳挙動によるバグです(例:「〇〇の書」が「〇〇of書」となる等)。

    • 気になる場合は、出力されたテキストをGoogleドキュメントやテキストエディタに貼り付け、「検索と置換」機能を使って「of」を「の」に一括置換すれば簡単に処理できます。なお、多少の英単語が残ったままであっても、システム自体の稼働には影響ありません。

Q. タイムラインのログに「[ADD]」などのタグがついたまま出力された

  • 対策: こちらも仕様上発生することがありますが、そのままで問題なく動作します。もし見栄えを整えたい場合は、同様に「検索と置換」機能を使って [ADD] や [ADD] (後ろの半角スペースを含む)を検索し、空文字に置換して消去してください。

Q. AIが出力の一部を忘れている、マージが漏れている

  • 対策: AIにチャットで直接指摘してください。

    • 「〇〇が出力されていない」「〇〇が統合されていない」と直接メッセージを送ることで、AIは不足分を認識し、多くの場合正しく再統合して出力し直してくれます。セッション情報の要約などは99%無いくらいまで安定していますが、セーブデータ更新漏れや統合漏れはままあります。

Q. データ量が多すぎてエラーになる、あるいはトークン制限が心配

  • 対策: タイムラインの要約を指示してください。

    • データの肥大化が原因で動作に不調が出た場合は、AIに対して「《パート2:確定事実のタイムライン》などをデータフォーマットの構造を保ったまま要約してください」と指示を出すことで、情報を圧縮しつつシステムを継続させることができます。

      ※これに関しては今のところ根本的な解決方法はありません。ユーザーが不要と思うデータを削除・要約することである程度は解決します。「判定判例ログ」や「ベスト描写」などは補助データであるため全削除しても問題なく動きます。

Q. 出力の途中で文章がプツッと途切れてしまった(ケツ切れ)

  • 対策: チャット欄に「続きから出力して」または「途切れたところから再開して」と送信するだけで、AIは途切れた箇所の直後からコードブロックの生成を再開します。出力されたテキスト同士を手動で繋ぎ合わせてご使用ください。

ルートA・Bのやり方補足

統合方法がわかりやすいように、ルートA・Bを経ることでどのようにファイルが変化するかを示します。

セッション1→2の場合

セッション1のファイル(統合前)

セッション2のファイル

ルートBの場合にどのようにセーブデータを保存するべきか。

以下のようなファイルにプラスして、三種のデータファイルを新チャットに送ってください。

終わりに

セーブデータの管理は最初は少し手間に感じるかもしれませんが、これを丁寧に行うことで、AIがあなたのキャラクターを、世界を、そして共に紡いだ思い出を忘れることなく、何十回ものセッションを共にする「長期キャンペーン」が可能になります。

大切な物語の歴史を、その手でしっかりと次の冒険へと引き継いでいきましょう。

何か手順で分からないことや、プレイ中の面白い工夫などがあれば、ぜひコメントで教えてください。それでは、良いセッションを!


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