【3話】ある日、全知全能の神さまに出会ったら | 人生のやることリスト#1-3
「神さまはこの世のすべてを作った。」
神さまは黙っている。
「だから神さまはすべてを知っている。」
私は続けた。
「でも、何も知らない。」
しばらく神さまは黙っていた。
やがて、ふっと息を吐く。
『なるほど。』
再び沈黙が流れる。
『では。』
神さまは私を見た。
『どうすれば知れるというのだ?』
私は答えた。
「簡単です。」
神さまは黙っている。
私は神さまを見た。
「私にその席を譲ってください。」
神さまは何も言わない。
「そして神さまは、私と入れ替わりで人間になってください。」
神さまは私を見ている。
私も神さまを見ている。
やがて神さまは口を開いた。
『この席を欲する理由は?』
私は少し考えた。
「知りたいからです。」
『何をだ?』
「すべてをです。」
神さまは黙っている。
「神さまが見たものを。」
「神さまが知ったものを。」
「神さまが作ったものを。」
「そして。」
私は神さまを見た。
「人間になった神さまがどうなるのかも知りたい。」
私は続ける。
「神さまがなぜ世界を作ったのかも。」
「神さまが何を見てきたのかも。」
「神さまがなぜ生まれたのかも。」
私は少し笑った。
「その前も。」
「そのまた前も。」
やがて神さまは、ふっと息を吐いた。
『なるほど。』
神さまは私を見る。
『私は"人間"を作ったつもりだった。』
『だが。』
神さまは少し目を細めた。
『とんだ"化け物"を生み出したのかもしれないな。』
私は笑った。
「そうかもしれません。」
神さまは少し笑った。
『否定はしないのだな。』
「だって事実かもしれませんから。」
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#4 ある日、全知全能の神さまに出会ったら やることリスト①

