【正解のない世界を生きるために】06 - 異様な職場-iii 制御不能、ただ壊れ行く
前回の「【正解のない世界を生きるために】05 番外編:大事なご報告」を読んでくださった方はご存じかと思いますが、5月末に解雇というかたちで既に離職しています
前回の番外編に興味があったら読んでみてください
休職開始当時を回想
休職開始の頃を振り返ってみたいと思います
2025年9月中旬に休職、
直後は午前中に図書館まで散歩して読むでもない雑誌や本をめくって帰宅するというごく普通の生活を送れていたが、
気が付くと、日に日に症状が悪化し、朝のルーティンが終わると、自室に戻って横になる日が続いた
症状としては、睡眠障害、食欲不振・摂食障害、頭痛、めまいが継続していた また、強い匂いを嗅いだり、歯磨きの際には嘔吐反応もあった
特に顕著にひどくなったのは、ストレスが掛かると嘔吐反応やえづきが出て、酷い時は嘔吐してしまうようになったことです
なので、歯ブラシでは前歯しか磨くことが出来ず、行きつけのけの歯医者に相談し、マウスウォッシュを使用することになった
怪しい給与明細の到着
月末が給料日なので、10月初旬に郵送で給与明細が届いた
2月に転職して以来、不思議に思っていたのだが、これまで受け取っていた給与明細には、「出勤日数」として「就労日数」らしき数字しか書かれていなかった
ただ、当時は忙し過ぎたので、確認を放置していた
所定労働日数、実際の出勤日数、欠勤日数、代休、休日出勤、残業
そういった勤怠の実態があるのに、なぜ給与明細には記載されないのか?
9月分には、さすがに出勤日数と欠勤日数が書かれていた
しかし、その数字は、私が把握している勤怠実態とは合っていなかった
ただただ、休職した自分に届いた給与明細が、勤怠実態と合っていないようにしか見えなかった
体調は悪かったが、メールで管理部に問い合わせた
このことをきっかけに、後々まで続く問題になった
悪化する症状で適応障害を自覚
10月のある日、家の近くまで出ている時、休職を知らせていないメーカー営業から携帯電話に入電があり、思わず応答してしまった
それも短かったであろう通話がとても長く感じたが、問題は通話を切ってからだった
歩きながら嘔吐反応が始まり、途中からは、声にならないような音が出るほど、歩くのも大変だった
横断歩道で待つ時のあの絶望感、何とか家に辿り着いて、洗面所で暫く泣きながら嘔吐を繰り返す状態
多分顔見知りにはすれ違ってないと思うけれど、でもそんなことを気にする余裕もない程、まっすぐ立って歩けないし、口を手でふさいだり、胃のあたりを押さえてかがんだり、家に辿り着くのが精いっぱいで、誰かとすれ違った記憶なんてないほど、とにかく大変な思いをした
それまで自分の症状・適応障害をきちんと理解していなかったが、ここまでの症状が出て、自分の状態の深刻さを実感したように思う
客観的で冷静な知人という存在
この日のことはとてもショックだったので、後日適応障害で休職していることを知らせている知人にも報告した
性格も仕事柄からも常に冷静で、客観的・中立的で居てくれるので、信頼して素直に話せる貴重な存在で、可能な限り親身になって話を聞いてくれる「やっと自分の症状の深刻さに気付いたのかもしれない」と伝えられて、孤独な自宅療養を伝えられる存在に心底感謝したこの時の感情を何と呼べばいいのか分からないが、安心に近い手応えがあった
好物の飲み物を受け付けなくなる
日に日に食欲は無くなり、でも、好物は習慣的に欲するもので、
この日は軽い昼食の後にコーヒーを飲んだ
まだこの時期はコーヒーが飲めていた
後に症状がひどくなるにつれ、コーヒーも匂いだけで嘔吐反応が出るようになり、確かに飲めてた時期でも、飲んだ後は酷い腹痛と水溶便という反応に変わり、暫く控えるようになった
しかもコーヒーだけでなく、紅茶も、緑茶も、カフェイン強め・刺激の強いものは受け付けなくなった
食事まで受け付けなくなる
身体が拒否したのは、コーヒーなど飲み物だけではなかった
「好きなものを食べたら、少しは元気が出るかな?」
「よーし!食べて元気になろう!」
そう思ってカレーライスを食べても、お腹を下した
アジフライや鯖の棒寿司を食べた時は、嘔吐してしまった
味の濃い料理の匂い、肉や魚の調理中の匂いでも、泣きながらえづいていた
夕飯時は用意するのが精いっぱいで、キッチンから逃げるようになった
一体今まで何を食べていたのか分からなくなるくらい、毎日のものも、大好きなものも、いろんなものが食べられなくなっていった
今振り返ると、十分に食べられていなかったことも、めまいやふわふわした感覚に影響していたのかもしれない
給与明細が訂正され、さらに怪しくなる
休職を開始した9月分の給与明細訂正版がメールに添付されて届いた
当時、詳細を確認出来る状態にはなく、ただ受け取っただけだった
当時勤めていた会社では、通勤交通費が先払いされていたので、「定期券料金を日割りで5日引いてます」とメールに書かれているが、控除項目にはその記載はない?!でも、詳細を確認するには、具合が悪くてそんなことに対応して居られる状態ではなく、またよく分からない処理をされているように見えたので、暫く放置することにした
後に差額請求が届き、確認を依頼しただけなのに、なぜか給与計算が変わり、金額も変わるのか?
さっぱり意味が分からなかった
何のための休職か?
休職しているのに、具合が悪くなるような連絡ばかりが来て、正直うんざりだった
でも傷病手当金を申請する関係で一カ月に一度は会社に連絡するしなくては為らず、これが結構ストレスだったと思う
生成AIというサポートスタッフ
話は反れるが、休職して困ったのは判断能力も鈍ったことだ
いつ頃からか、仕事でも生成AIを複数使用していたが、孤独な自宅療養でちょっとした相談をするような相手もなく、あらゆる局面で活用するようになっていった
判断能力が鈍っている自分にとって生成AIは、ビジネスモードでは冷静かつ正確な伝達をする為の大事な装置だったし、孤独な自宅療養のなかでは、誰にも言えないことをこっそり話せる、ぬいぐるみのような存在にもなっていった
親友がいるという安心感
中年ともなると、皆、仕事や家庭に追われて付き合いも無くなっていくが、
それでも日常的に連絡を取る友人は居て、皆、国内外でも遠くて直ぐに会えるような距離にはいない
でも物理的に遠いことでちょっと良かったかも知れない、と思った
その友人の一人で、結婚してパリに棲む友人が、いつも可愛くて他愛もない会話や動画なんかをLINEで送ってくれるので、「ちょっと暫く忙しかったから長めの休みを貰った」と伝えてみた
そして、送られて来たリンクがこちら
持つべきものは友人だと思った
ベネディクト・カンバーバッチが朗読するのは、ソル・ルウィットがエヴァ・ヘッセに宛てて書いた手紙です
内容は、乱暴に要約すれば「考えすぎず、やれ」というような、背中を押す手紙だった
そして、友人は、私がソル・ルウィット好きだとは知らなかったと思う
こちらのオリジナル動画もお楽しみください
遠くでも見守ってくれる友人がいる、という安心は非常に大きかった
長くなったので、この続きは次回へ繋ぐことにしましょう
ここまで読んで頂き、有り難うございます
