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中学デビュー失敗① 体操部に復帰できない|上条デイズ#22

上条靖之は、体操部に入部していたが、
事故があって以来、休みがちになっていた。
でも、仲の良い友達たちは、
休んでいることを責めなかった。

『早く体調が良くなると良いね』
逆に、そんな励ましももらった。

上条のケガは、大したことがなかった。
単に鉄棒から落ちて、頭を打っただけ。
心配になった顧問の先生に、
あわてて病院に連れていかれた。
それだけだ。

なのに、何日も休んでいた。
体力作りが辛かった。
夏休みも近かった。
だから、このまま休んでいたかった。

それが、本当の理由だ。
正しくないのは自分だけ。
さぼっているのは自分だけ。
上条は毎日嫌な気分だった。

いつか体操部に復帰しなきゃ。
気持ちだけが先行する。
しかし、気を失っただけではなく、
やる気も失っていた。
そして、それを取り戻す方法も、
分からなかった。
足が体育館の方へ向かない。


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