無責任な優しさ
私は小さい頃から疑問になっていることが山ほどある。
その中の一つに…
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世の中には、優しい言葉がたくさんある。
「大丈夫だよ」
「あなたのままでいい」
「無理しないで」
それを聞いて救われる人がいることも分かる。
だから、これらの言葉そのものを否定したいわけではない。
ただ、私はその言葉を聞くたびに、少し立ち止まってしまう。
「大丈夫だよ」
何を根拠に、そう言えるのだろう。
「あなたのままでいい」
本当に、人はそのままでいいのだろうか。
「無理しないで」
無茶や無謀は確かに良くない。
けれど、人はある程度の無理を重ねながら、前に進んでいく。
そう考えると、これらの言葉は少し不思議に思える。
とても優しく聞こえるのに、
その言葉にはほとんど責任がない。
もし「大丈夫」じゃなかったとしても、
もし「そのまま」で問題が起きたとしても、
もし「無理をしなかった」ことで何かを失ったとしても、
その言葉を言った人は、何も背負わない。
だから時々思う。
それは本当に優しさなのだろうか。
もしかしたらそれは、
相手のための言葉ではなく、
その場を優しく見せるための言葉なのかもしれない。
優しい言葉は、確かに心地いい。
でも本当の優しさは、
もう少し重くて、
もう少し責任を伴うもののはずだ。
言葉は簡単に優しくなれる。
でも、優しさそのものは、そんなに軽くない。
Nemesis - ASTRA -
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