同じことを繰り返す自分が、実は前に進んでいる3つのサイン
「十年前から、こんなに向き合ってきたのに」
先日の夜、毎月のシェア会で、ある方がそう言いました。
「こんなに分かったつもりでいたのに、同じじゃん、って」
意外だったのは、その言い方でした。
暗くないんです。
むしろ、笑っていました。
「何やってきたんだろう、みたいな気持ちは無いんですけど・・・逆にもう、面白おかしすぎて。まだやってるんだ、みたいな」
僕は、この時点でもう、すごいなと思って聞いていました。
ご本人は「同じじゃん」とおっしゃっています。
でも僕には、十年前と同じ場所に立っているようには見えませんでした。
この時、その方が見せてくださったものが、3つあります。
1つめ|「どっぷりはまっているわけではない、ということ」
同じことを繰り返してしまうとき、多くの方はこう思います。
「色々やってきたのに、何も変わってないじゃん」
僕も、そう思ってきました。
でもね、だいたい、ちょっと違うんですよ。
また同じところに戻ってきているように感じる。
その感覚は、たしかにあります。
でも人生って、スパイラルに上がることがすごく多いんですよね。
だから「また同じだな」と思うときにも、ちょっと成長している自分がいたりします。
僕が言ったのは、そこまでです。
その先を、その方がご自分で見つけました。
「あ、そっか」
「どっぷりはまっては、いないですよね」
・・・僕は、とても素敵だなと思いました。
あ、同じだ、ってなった瞬間に、
もう、もがいてはいない。
そのことを、ご自分で気づけているんです。
同じ状況が来たなと言える人は、もう俯瞰しています。
もがいている最中の人は、もがいていることに気づけません。
「また同じだ」と言えていること。
これが、1つめです。
2つめ|「愛を向けたらよかったのかもね」
その方は、そのとき行動はできなかった、と話していました。
苦手な人がいて、その場では何も言えなかった、と。
でも、あとになってこう思えたそうです。
「ああいう人にこそ、愛を向けたらよかったのかもね」
僕は、そっちのほうがすごいと思いました。
一周目って、こうじゃないですか。
「嫌だな」
「思い返して最悪」
「何あの人」
これで終わる・・・。
僕も、一周目は気づけません。
それが、あるときに「こういう人にほど愛を与えられたら、きっとすごいんだろうな」に変わる。
行動は、まだ変わっていません。
でも、見え方が先に変わっている。
その順番で来た方は、強いです。
行動より先に、見え方が変わっていること。
これが、2つめです。
3つめ|「体やこころは、きつい」
笑って話されたあとで、その方は少しだけ声を落として、こう言われました。
「あ、でも、体はほんときつくなっちゃう、人間の私もいるし」
きつい自分も、ちゃんと受け入れている。
これ、なかなかできることではありません。
気づいたあと、実際に動けるかどうかは、そのときのエネルギーで変わります。
下がりがちなときは、新しいことをしたくない。
できれば自分を守りたい。
だから挑戦するというよりは、一旦距離を置くほうを選びやすい。
「今回は、ちょっとやめとこう」
それでいいんです。
きついときのご自分まで見えているから、無理をして踏み出さずに済んでいる。
次にそこへ出会ったときに、こう思えたとします。
「ああ、また来たか。でもこれ、たしか愛をやるといいやつだな」
そのとき心地いい状態にいたら、ちょっとだけやってみようかな、となる。
自分が嫌じゃない範囲でやっていく。
それで、じゅうぶん進みます。
きつい自分も、受け入れていること。
これが、3つめです。
僕は、聞いていただけでした
タイムウェーバーのセッションでも、シェア会でも、僕がしているのは、答えを渡すことではありません。
出てきたものを一緒に見ながら、応援しています。
いま、何を大切にしているんだろう。
本当は、何を言いたかったんだろう。
あとは、その方が見つけます。
この時も、そうでした。
シェア会は、毎月ご一緒している方々の場です。
初めての方には、月に1回、少人数のオンラインお話会をひらいています。お話会のご案内はこちらです
十年、回っていたわけではない
同じことを繰り返しているように見えて、3つとも起きている。
「また同じだ」と言えている。
行動より先に、見え方が変わっている。
きつい自分も、受け入れている。
十年やってきて、また同じ場所に立つ。
いま笑えているあの方は、十年前とは違うところに立っています。
次に同じ場面が来て、「あ、また来たか」と思えたら。
それは、一周目ではありません。
※ 登場する方のお話は、個人が特定されないように変えています。
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