音楽との出会い①クラシック編ーショパン、パガニーニ、そしてBarberを聴く
私は幼いときから音楽がともにあり、演歌とラップ以外はほとんど聴くよという雑食系の音楽愛好家です。
今日は、そんな私の音楽との出会いについて書きたいと思います。
1回目はクラシック編。
★こちらの記事に少し書いています。
ソノシートの思い出
私は、小さなころによく祖母宅に預けられていたのですが、そこにあったのがこの左側のレコードプレーヤー。
右のてんとう虫型の物は、私が少し大きくなってから使った記憶があります。

私より、数年上の従兄が学年誌をとっていて、その付録についていたのがクラシックのソノシートというペラペラのレコードでした。
モーツァルトやベートーベンの「トルコ行進曲」や「エリーゼのために」、そして「乙女の祈り」など、かなりメジャーな曲が色とりどりのソノシートから流れてくるのは本当に楽しく、何度も繰り返し聴いていたのを覚えています。
童謡などもあったような気がするのですが、父とよく歌っていたのであんまり興味がなかったのかも…。
学校の音楽の時間には授業でクラシックのレコードを聴く、という時間もありましたが、みんなが退屈してる中、私はとても楽しみでした。
10歳の誕生日プレゼントに何が欲しいか聞かれ、クラシックをリクエストしたのを覚えています。
当時、我が家にはレコードプレーヤーがなかったので、10曲くらい入った市販のカセットテープをプレゼントしてくれました。
従姉がピアノを習っていたこともあり、彼女からエリーゼのためにを教わってオルガンなどで弾いていました。
そんなこともあり、私はどうもピアノ曲が一番好きだったようです。

ショパンとの衝撃的な出会い
あれは高校生のときだったと思いますが、私が衝撃を受けた曲があります。
たまたま付けていたテレビからNHKの「名曲アルバム」が始まりました。
そのメロディに胸が締め付けられるような切なさを感じ目頭が熱くなりました。
あの「名曲アルバム」という番組は作曲家ゆかりの地と、その曲を作った経緯などが字幕で流れるんです。
ポーランドの風景とショパンの亡くなる前のことが、淡々と説明されており、さらに私の涙を誘うのでした。
その一曲がこちらです。
「ノクターン 第20番 嬰ハ短調 遺作」
それまでは同じノクターンでも、あの有名な9番や、子犬のワルツ、革命や華麗なる大円舞曲などなど、割とトーン明るめの曲の方をよく知っていました。
しかしこの曲は、こんなに物悲しく、まるで一陣の風が木々を揺らすような旋律で、私の心をかき乱すのです。
私はもう一度聴きたくなって何度も名曲アルバムを番組表で探して観るようにしていましたが、出会えたのはこれ一度きり…。
結局、楽譜を買って当時家にあったキーボードで弾いてみたりしましたが、悲しいかな、鍵盤が足りないのです。
それでも独学でなんとか弾けるようにはなりましたが、こういうスローな曲ほど、弾くのが難しいこともこの曲でわかりました。
パガニーニ、狂気のバイオリニスト兼作曲家
さて、ピアノ以外のクラシックで初めて興味を持ったのがバイオリンです。
私が初めて就職した会社では、主に外回りを担当してました。
自分で車を運転し、時には1日に200キロくらい走るときもありました。
そんな時に聴いていたのがNHK-FMです。
特に午後2時ごろから始まるクラシックの時間が大好きでした。
そこで出会ったのがパガニーニです。
リストの「ラ・カンパネラ」という曲はもちろん知っていましたが、まさか原曲があるとは知らず、運転しながらその解説に聞き入ってしまいました。
またパガニーニ自身も実にエキセントリックな方だったようで、俄然興味がわきました。
とにかく、あのピアノの音色が美しいラ・カンパネラの原曲がバイオリンではどう演奏しているのか、とてもワクワクしたのを覚えています。
パガニーニ ヴァイオリン協奏曲 第2番 ロ短調 <ラ・カンパネラ>
原曲はこちらの第3楽章ですが、第1~2楽章も十分「狂気」を感じます。
解説にあげられるパガニーニの一つ一つのエピソードになぜか惹き付けられるのは、その頃、私がゴヤの絵にはまっていたからかもしれません。

実際に聴いてみたらすっかりはまってしまい、その週末にCDを買いに行ってしまいました。
とにかくハマり過ぎてほぼ毎日繰り返し聴いていたので、ちょっと胸焼けしたのか、ある時期を境にぱったりと聞かなくなってしまいました。
今回、この記事を書くにあたりCDをやっと探し当てたので、時間のある時に第1番も含めて改めて聴いてみたいと思います。
深く染み入り過ぎた一曲
こちらは割と最近の出会いです。
ほんの数年前、私は娘の不登校に悩んでいました。
学校に行ける日と行けない日があり、行けそうな日は私が車で送ることで彼女の背中を押していました。
無事、送り届けての帰り道、数十年経っても変わらず、NHK-FMは朝からクラシックの番組をやっていました。
朝のラッシュ時は道路が混んでなかなか進みませんが、その時に流れてきたのがこの曲です。
弦楽のためのアダージョ <Adagio for Strings Op.11> Samuel Barber
なんかモーツァルトの「レクイエム」にも似てるなあと最初は特に気にもせず聴いていました。
ところがどうしたことか、曲が進むにつれてこの静かな弦楽のメロディが私の心に深く染みわたり、目にたくさんの水分がたまって周りの景色が滲んでいくのです。
やがて重力の法則には逆らえず、一粒二粒と静かに落ちていきました。
手で拭ってもあふれ出るものを止められません。
道路が混んでいてよかったです。
帰宅してから私はNHKのサイトへ行き、さっきの曲が何だったのか確かめました。
そして調べてみると、映画「プラトーン」に使われていた曲で、実はメジャーだったんだと知りました。
でも、私がこの曲を聴いたのはその時が初めてだったんです。
youtubeで探して改めて聴くとやっぱり心は鈍く痛み出し、1人なのをいいことに気が済むまで泣いてしまいました。
不登校問題、仕事のプレッシャー、その他様々なことについて必死過ぎて、私は自分の感情を忘れていたようです。
この曲は、そんな自分の感情を思い出させるきっかけを与えてくれました。

さて、私はピアノが大好きで、ずっと習いたいと思いながら家の事情で叶わず、弾きたいときはキーボードなどでごまかしていました。
娘が小さな頃にピアノを習い始めて、やっと常時弾ける環境が本当に嬉しかったんですが、子育てに忙しく娘のピアノ練習を見るのがやっと…。
そして残念なことに、ピアノ教室の先生が厳し過ぎたこともあり割と早めにピアノを辞めてしまいました。
そして比較的自由になった今ですが……あっても弾かないもんですね。
家ではただの家具の一つと化しています。
せめて好きな曲でも、と楽譜は用意してあるのにあまり弾く気になれないのは、好きな曲は何度も練習するうちに聞き飽きてしまうからなんですよね。
年のせいか覚えも悪く昔より覚えるまで倍かかります。
もう聴き専でいいかな~、ちょっと寂しいけど。
皆さんはいかがですか?
