ちぎり絵の春を惜しみし…―花里の風情を往く
ヘッダーはユキヤナギの中で揺れる花桃を撮りました。
先週の続きです。
この場所へ来ると必ず寄るお蕎麦屋さんがあります。
ただし開店は11時からなので、まだ少し時間があります。
里の春を離れてぼちぼち、桜の喧騒の中に入っていきます。
朝とは打って変わった賑やかな(賑やかすぎる)川縁の道は、国際色が豊かすぎます。
私は、誰かや、何かを批判したくはないのですが、今回ばかりは少々毒を吐かせていただきます。
某国の方は日本を馬鹿にされている方も多いと聞きます。
経済力で勝った(と思われている)からといって、他国の静寂まで買い取ったつもりでしょうか。
札束で頬を叩くような無遠慮な声には、咲き誇る花々が震えているように私には見えてしまいます。
このように、日本を馬鹿にして嫌っている人たちは、どうして嫌いな国まで来て「わざわざ」、ウェディングフォトを撮るのでしょうか…不思議です。
別にお好きになさればよろしいかと思いますが、場所を独り占めしたり、大きな声で指示を出すのはやめていただきたい。
あなた方にとっては普通の声かもしれませんが、私たちの国では大変大声に感じられ、まるで自分の国が汚されるようで不快です。
ですので、ここで一首ぼやかせていただきたいと思います。
花里に 来し隣国の 人々は 何故に風情を 壊しけるかな
気を取り直して本編に行きましょう。
川辺には、水仙が今を盛りと咲き誇っています。
その中で表情を持っているお花を選びました。

川縁に 流るる花を 見守りし 君も嘆くか 移ろふ春に
私は川魚があまり好きではないのですが、このお蕎麦屋さんの鱒の塩焼きは絶品です。
今回、鴨ざるそばか、ただのざるかで悩んだんですが、渋沢様が入りては旅立ってしまったので、懐具合はまだ真冬です。
でも鱒の塩焼きはどうしても食べたいのでざるそばにしました。
「そろそろ来るかなあと思っていたよ」
「急に暖かくなってきたので慌てて来ちゃいました。間に合って良かったです」
そんな会話を店主さんとかわします。
清流で打つ蕎麦、清流で育つ鱒、清流で作るお豆腐…胡麻だれが美味しすぎます。

蕎麦恋し われの第二の ふるさとに 来(きた)りて嬉し 味わう春ぞ
今度は神様トンボを探しに、夏に来れればいいなあと思いながら駐車場へと向かいます。
混雑は相変わらず激しく、名所となる橋の上では警備員さんの怒号が聞こえてきます。
美しい景色には不釣り合いな雰囲気で、年々ひどくなっているのを感じます。
それでも私はこの場所が大好きなので、何度も何度も後ろ髪をひかれる思いで振り返ります。
赤い花桃とユキヤナギに抱かれる桜は本当にちぎり絵のように美しい風景で立ち去りがたい思いでした。

忍ぶ草 忍野に入(い)りて 山里は 梅桃桜 ちぎり絵の春
夕暮れにはまだ間があり、この近くの、もう一つのお気に入りの場所へ向かいます。
こちらは時折、犬の散歩で立ち寄る人がいる程度の、とても落ち着いた場所で、私は、いつも木々を揺らす風や、野鳥の鳴き声に癒されに来ます。
ここの桜はまだ六分咲といったところでしょうか。
小さなフジザクラが迎えてくれました。

光差す 薄紅染めし 咲く色に いろんな紅が あると教えし
ふと視線を変えると美しい黄緑色の若葉が、こっちも見て!というように光っていました。

照り映える 新芽輝く ナナカマド 熱き思ひを いずれは知るか
さて、今回の桜旅のメインイベント、夕日の桜…なんですが、にっくき雲が空を覆い始めていました。

曇天に 色失いし 花びらは 明日の光に 紅差すのかな
残念ですが、今年も撮りたかった写真は去年に撮影したものを載せます。

桜旅 裾野にかかる 薄衣(うすぎぬ)に 桜降り行く 富士で終わりて
私の誕生日は12月なのですが、実は4月生まれが羨ましかったりします。
12月って、ほら、クリスマスと全部一緒にされるから!
その点では1月生まれも一緒ですね…子供の頃からなんか損した気分を感じていました。
4月…長い冬が終わって野の花も桜も一気に開くときにに誕生日を迎える人は、既に生まれた時から祝福を受けているようで、羨ましい。
「私は年をとるのがみんなより遅いからね」と今ならマウントとれるけどね(笑)

花誘ふ 君が生まれし 記念日は 花びら積もる 幸せの道
