【お笑い】オタクは「#推し活」するのか【心理学】
初めての「#推し活」現場
先日、盛山晋太郎(見取り図)さんの『しばけるもんならしばきたい』という書籍の刊行イベントに行ったレポートを投稿した。
紆余曲折して自身のことを、「『推し』ではない」ではない、という状態にまで引き上げる(?)ところまで到達した。
今回は最近出版された、間々田孝夫(2025)『幸福のための消費学』作品社、をヒントに「#推し活」を消費学から概観してみたい。
オタクの三要素(p.78~)
早速、オタク分析でその定義として3つの要素を挙げている。
分野
マンガ、アニメ、ゲーム(電子的なもの)などを、その愛好する分野としている、という指摘である。
(※古典的な分野の列挙であると思われる。)
社会的性格
心理的側面にも言及が見られた。変わっていたり、付き合いが悪かったり、社会に十分適合できていないことがあったり、あるいは社会生活が疎かになったりする特徴がある、とのことだ。
行動様式
特定の分野が好きで、強い興味からその分野の活動に熱心になる、という行動面への着目である。
オタク分野の地位向上(p.86~)
しかし時代の変遷とともに、オタクの「分野」が固定化し、「社会的性格」が誇張されたのち衰退し、現在は「行動様式」が注目されるようになったと分析されている。
つまり、ある特定の分野で熱心に活動しているかどうかが、オタクかどうかを弁別するための1つの指標になっているのである。
こんな表現をしたら、ある意味で全員に当てはまりそうで、人類皆オタク時代とでも言えるような時代に突入したのではないかと思わされる。
真正オタクとは何か(p.90~)
ただ、ここで著者の間々田先生が指摘していることは、オタクの条件として、特定分野に熱心に取り組む「持続性」を挙げている点である。
熱心な活動という表現だけでは、どのくらいの期間その活動をしているのか計りかねる部分がある。もしかしたら活動を始めて数か月かもしれないし、数年数十年が経過しているかもしれない。
事実、「新規」や「古参」といった、(大まかに)活動期間を示す言葉も存在する。
こうした両者を、同じ「オタク」という言葉で括っていいのか、という疑問は当然浮かび上がってくる。
ここで「新規」のような、特定分野に熱心に取り組む「持続性」にこだわることなく、一時的でもいいから熱中する活動のことを「#推し活」(あるいは「オタ活」)と指摘されていた!!!
「新規」とは対比的な言葉である「古参」にあたる、「持続性」を持って特定分野に熱心に取り組む活動をする人々のことは、「真正オタク」と名付けられていた!!!
他にも「真正オタク」は時間、エネルギー、金銭の「投入」や、知識、熟練度、鑑賞力といった「専門性」で特徴づけられる。
(※「投入」は「課金」と読み替えられるかもしれない。)
最後に
簡単な構図をまとめると、こうなる。
「新規」(「持続性」のなさ)→オタクの「#推し活」
「古参」(「持続性」がある)→「真正オタク」が投入する持続的・専門的な活動
「オタクは『#推し活』するのか」という自身の立てた問いに答えるのであれば、Yesということになりそうだ。
何らかの分野における活動に熱心な皆さんは、自分自身を何と自認するでしょうか。
「古参」な「真正オタク」の活動にもアイコニック?な名称がつけば、もっと理解が深まると思われる。それでは。
