奥様、爺は聞かなかった事にします故
爺
「奥様、本日の朝食はフレンチトーストにございます。」
奥様
「え!?…なんですって!?」
爺
「ですから、フレンチトー…」
奥様
「いやですわ!そんなの!」
爺
「…奥様、お気に召しませんでしたかな?申し訳ございません。では、何か違う物を用意させます。」
奥様
「ふん!そうしてちょうだい!」
爺
「では、出来上がるまでにフレンチブルドッグのブル様とお散歩に行かれるのはいかがでしょ…」
奥様
「まぁ!!!私の可愛いブルちゃんに何て事を…!失礼ね!」
爺
「おや、申し訳ございません。私とした事が。何か失礼な事を申し上げましたでしょうか?以後気を付けて参りますので、どうかお許し下さい。」
奥様
「…今回だけよ。もう次はないわ。」
爺
「お許しいただきありがとうございます。」
「…気を取り直しまして、今晩は旦那様とフレンチのコースをご堪能いただきた…」
奥様
「ちょっと!!!いい加減になさい!」
「さっきからなんなのよ!フ…フレンチフレンチって!はしたないにも程がありましてよ!夫婦揃ってフレンチコースをご堪能だなんて…聞いているだけで恥ずかしいわ!!!」
爺
「………お言葉ですが、奥様。」
「その…"フレンチ"と"ハレンチ"をお間違えでは…」
奥様
「……………!!!!!」
ブル
「バゥッ!バゥッ!」
爺
「奥様、爺は聞かなかった事にしておきます故。ご安心下さい。」
「さて、奥様。トマトの様に可愛らしく染まったお顔を拝見し、思い出しましたが───」
「ドレッシングはフレンチでよろしいでしょうか?」
奥様
「んまっ!なんてフレンチなっ!」
観察メモ:
いつまでも 爺は味方に ございます
貴方の大切な時間を
報告書に割いてくれた事、感謝する。
観察員014082
▼他の方の会話を嗜まれますか?
▼他の爺の準備ができましてございます。
