ドコへ消えた?
【お楽しみは最後まで…ね?】
夜中と言うにはまだ早い
23:00頃。
ペタリ…
ペタリ…
ペタ…
足音はその扉の前で止まった。
どうか、どうか開けないで。
そのまま立ち去ってくれ。
冷や汗をかきながら
息を潜める。
バレる…バレる…バレてしまう…!
心臓が口から飛び出そうな程
ド・ド・ド・ドと脈打っている。
俺は心臓の音が外へ漏れ出るのではと
寝間着をギュウっと握り締め
心臓を押さえた。
まだいる。
まだ確かに扉の前に『いる』
頼む、お願いだ…!
そう思った瞬間
無情にも扉が開かれた。
追って冷気が這い出てくる。
タラリ───
俺の額を冷や汗が伝う。
「え!?」
女の声が聞こえた。
終わった───
俺はそう確信した。
「ヒトツタリナイ…」
「ヒトツ、タリナイ…」
「ヒトツ!タリナイワヨォォォ!!!」
こちらへ向かって
猛スピードで髪を振り乱し
走ってくる。
俺は逃げる術がなかった。
観察メモ:
ごめんなさい
二度とプリンは
盗りません
貴方の大切な時間を
報告書に割いてくれた事、感謝する。
観察員014082
▼お楽しみはこれからかもね?
