【第9話】空と海のあいだで──旅の道が人をつなぐ
北へ続く道 ─ 自作キャンピングカーで旅する日々
静かに始まり、北へ続いていく──
自作キャンピングカーと共に過ごす、風と自由の旅の記録。
【第9話/園家山での出会い】
空と海のあいだで──旅の道が人をつなぐ
道の駅で出会い、キャンプ場で語らう。
同じ空の下で、旅人たちは今日も笑っている。
朝7時15分。
カーテンを開けた瞬間、まぶしい光が目に飛び込んだ。
「今日も快晴だな」と思わずつぶやく。
石川県の「道の駅めぐみ白山」。
青空の広がり方が、まるで“夏の序章”のようだった。

温度計はすでに27℃近く。
朝からこの暑さはなかなかだ。
みゅうちゃんも涼しい床にぺたんと寝そべり、
気持ちよさそうに伸びをしている(=^・・^=)。
コーヒーを淹れ、トーストと豆乳ゼリーの朝ごはん。
いつもと変わらないルーティンなのに、
旅先ではその「日常」こそが特別に感じる。
食後、トイレへ行って戻ってくると、
サイドウィンドウに鳥のフンがついていた。
ウェットティッシュで拭いていると、
隣にシルバーのキャラバンが静かに停まる。
「なかじさん、いつもブログ読んでます^^」
驚いて振り返ると、笑顔のご夫婦が立っていた。
聞けば、昨日から私がここにいることを知っていたとのこと。
まさかの読者さんとの出会い。
旅を続けていると、こういう奇跡があるから面白い。

一緒に記念撮影をして、車内を見せていただいた。
そのキャラバンはスーパーロングワイド仕様で、
内装はすべてフルDIY。
木の温もりが心地よく、
最新の12V薄型クーラーまで搭載されている。

「すごい……これはもう“作品”ですね」
思わずそう漏らしてしまうほど、完成度が高い。
聞けばブログも運営されているとのことで、
後ほど拝見したら本当に勉強になる内容だった。
Martin Island ~空と森と水と~
https://martin310.exblog.jp
旅の朝に、素敵なご縁。
またどこかで再会できたら嬉しい。
8時54分。
目的地を富山県の無料キャンプ場「園家山キャンプ場」に設定し、
「道の駅めぐみ白山」を出発。
外気温はすでに30℃近く。
エアコンを入れて、北へ走り出す。
途中、富山市の「オカモトセルフ富山中島店」で給油。
LINEクーポンでリッター5円引き、ありがたい。
メーターを確認すると、燃費はリッター8.9km。
エアコンを使わなければ9km超えかもしれない。
でも、この暑さでは仕方ない。
11時55分、目的地「園家山キャンプ場」に到着。
見上げる空は抜けるような青。
目の前には穏やかな海。
昨年も同じ日にここへ来たけれど、
やっぱりこの場所は特別だ。

受付を済ませ、ゴミ袋代30円を支払う。
キャンプ場利用は無料。
それでいて分別ゴミまで処理できるなんて、本当にありがたい。
奥には管理棟、その手前にトイレとゴミ置き場。
駐車場の右手はテントサイト。
管理棟とは反対へ歩くと海。
風が潮の香りを運んでくる。

昼は、hekさんからいただいた「緑のたぬき」。
カップ麺の湯気が上がるのを見ていると、
旅の中の“おうち時間”みたいで、なんだか安心する。
デザートは「スーパーカップミニ」。
食後の甘さが、心をゆるませてくれる。
午後、外に出るとトラキャンの方が出発準備をしていた。
ご挨拶をすると、にこやかに降りてきてくださり、談笑。
「YouTube見たことあります!」
チャンネル名は「楽しマル夫婦」さん。
電気屋さんだったご主人が製作したという
小さな“家”のようなキャンピングカー。
エアコンの室外機の配置や固定方法にプロの技が光っていた。
7月ごろには北海道に入るとのこと。
「次は北海道で会いましょう」と笑い合い、記念撮影。
旅の出会いは一期一会。
でも、“またきっとどこかで”と思えるのが嬉しい。

夕方、温めていたお湯でシャワーを浴びてスッキリ。
その後はメルマガを作成して予約完了。
18時過ぎ、味付きの鶏肉とウィンナー、そして卵を焼いて晩ごはん。
シンプルだけど、最高の味。
食後、海沿いを散歩。
曇り空で夕日は見れず。
釣り人のシルエットが、静かな波に溶けていく。
キャンプ場には他に数台。
波の音と風の音しか聞こえない。
そして、本日いただいた新しいステッカー。
旅の記憶を小さな一枚に閉じ込めて、
また一つ、思い出が増えた。

明日は天気が崩れる予報。
午前中には出発して、新潟の「寺泊魚の市場通り」へ。
お寿司を買って、また次の場所へ向かおう。
今日の出会いに、心から感謝を。
それではまた(^_^)/
【あとがき】
旅をしていると、
「偶然」という名の贈り物を受け取ることがある。
出会いのタイミングも、話した言葉も、
きっとその瞬間の空気に導かれている。
園家山で出会った人たちが、
この先の旅の景色を、少し明るくしてくれた気がした。
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