今に至るインディーゲーム市場の成長と衰退を振り返ってみる
パソコン(昔はマイコンと言われていた)が登場して以来、個人や少人数でゲーム制作をする人達が出てきました。
1980年代や1990年代もpc-9801、x68000、FM-TOWNS、MSXやその他のPCでゲーム開発をして同人市場で販売をしていた人達もいます。
PCソフト自販機のTAKERUというのもありましたね。
今回は今につながるインディーゲーム市場の成長と衰退について語ってみたいと思いますが、2000年以前の市場やスマホ市場、PCのアドベンチャーゲーム界隈の話については長くなるので割愛させていただきます。
・インディーゲーム市場成長期(2005年あたりから)
今につながるインディーゲーム市場の形成において起点とも言えるのが「2005年発売のXBOX360の登場と、同時期に起こったsteamでのインディーゲーム市場の成長」というのがあります。
それ以前にもインディーゲーム市場はあったわけですが、特にこの二つによってインディーゲーム市場が好調に成長していきました。
XBOX360ではMSが360向けのゲームを作りやすくし、そのおかげで色々なインディーゲームが市場規模の大きいコンシューマ機に登場する事になりました。
wiiやPS3でもXBOX360ほどではないものの、同じようにインディーゲームが増えていき、また携帯ゲーム機のDSやPSPなどでも増加していきました。
コンシューマ機やsteamでの好調な売り上げが従来にはなかったほどの利益を開発者達にもたらし、「インディーゲーム制作は十分商売になりえる」と感じた人も出てきたでしょう。
開発環境としてもunityが登場し、マルチプラットフォームでソフトを出しやすくなったのも大きいです。
・インディーゲーム市場繁栄期(2013年あたりから)
steam、wii,ps3,xbox360,ds,pspなどでインディーゲームの売れ行きが増えていき成長が進んでいったのですが、次に起こったのは「2013年のPS4登場による市場の拡大」です。
XBOX360でのインディーゲームの成功を受けてソニーはPS3時代よりインディーゲームが売れるようPS4ではインディーゲームの宣伝や開発で便宜を図るようになりました。
PS4を初期から持っていた人達なら、「PS4の途中まではソニーがインディーゲームをプッシュする事にかなり力を入れていた」のをよく覚えているでしょう。
後に天穂のサクナヒメで大ヒットする事になる「えーでるわいす」さんはPS4でアスタブリードというシューティングをリリースすると、これがかなり好調に売れました。
当時私も「PS4版アスタブリードが数万本売れている」みたいな話を聞き、「一気に数千万円稼いだのか」と驚いたものです。
この時に大きく稼いだ資金によってサクナヒメをしっかり時間をかけて良い物に作り込む事ができるようになったのです。
(マーベラスからの出資もあったとは思いますが)
PS4だけでなくxbox360の後継機であるxbox oneでもインディーゲームが好調に売れ、steamでもこの頃はかなり市場が大きく成長していました。
・インディーゲーム市場黄金期(2017年から)
ps4の登場以降かなり温まったインディゲーム市場がさらに大きく成長する事になったのは「switchの登場」です。
携帯ゲーム機としても据え置きゲーム機としても利用できるswitchはインディーゲームと非常に相性がよく、おかげでswitch初期からインディーゲームが大きく売れるようになりました。
また、switchはその性能のせいで大手メーカーのマルチタイトルがswitchでは出ないという事がよくあったのですが、これは逆に言えばそういうフルプライスソフトに本来奪われる金がインディーゲームに大量に流れていく事につながりました。
任天堂自身もソニー同様にインディーゲームをよく宣伝したり、switchでゲームを作りやすいよう便宜を図ってくれました。(開発キットを安く買えた)
switchが登場してから三年くらいは黄金期と言えるくらい、インディーゲーム市場はかなり活況を呈していたわけです。
・インディーゲーム市場衰退・暗黒期(2020年あたりから)
switch登場以降のインディーゲーム市場の盛り上がりを受け、世界中で開発者が大きく増える事になってしまいました。
インディーゲームの市場規模は年々成長していっているものの、数が増えすぎた開発者達を食わしていけるほどではありません。
2020年あたりからインディーゲーム市場ではコンシューマ機でもPCでも客の取り合いが熾烈になり、「思ったように売れない・・・」という嘆きの声が増えていき、それが今も続いています。
かつてはヒット作品を出した会社も資金繰りがどんどん悪化していきスタジオ閉鎖になるところも増えてきて、今現在は残念ながらインディーゲーム市場はもう暗黒期に入っていると言えます。
ユーザー視点からすると今も好調にヒット作品が時々出ているので市場は活況を呈しているように見えるでしょう。
でも、開発者視点からすると生き残るのがかなり難しい市場に変わってしまったというのが正直なところでしょうか。
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