言語追加でパブリッシャーにレベニューシェアとは別のお金も請求すべきか?(ゲーム制作)
パブリッシャーとゲーム開発者の間でトラブルになっているNEEDY GIRL OVERDOSEというゲーム。
先日開発者へのインタビュー記事がgamesparkにアップされ、その中で「(開発者が)言語やプラットフォームを追加する時の作業費用をパブリッシャーに請求した」という部分に違和感があったゲーム開発者やパブリッシャーの人も多いのではと思います。
レベニューシェア(ロイヤリティの分配)が無い状況で言語やプラットフォームを追加する場合は、当然その作業費用はパブリッシャーにしっかり請求すべきです。
しかし、契約でレベニューシェアがある状況なら、言語やプラットフォームを追加すると当然販売本数もそれなりに増えて開発者の利益も増えます。
追加の作業費用はその増加した利益で賄われていると考えるのが一般的です。
そのため、インディーゲーム開発においては時々起こる「後でまた別の言語を追加する」やプラットフォームを追加するという作業では、レベニューシェアを受け取っているならパブリッシャーに追加のお金を請求するという事はしていません。
WSS(パブリッシャー)から受けた事はともかく、言語追加でレベニューシェアがあるのに開発者がパブリッシャーにお金をさらに請求したという箇所については、一般的な考え方ではなかったと思います。
あの記事を見て他のインディーゲーム開発者達も言語追加の際にパブリッシャーにレベニューシェアとは別にお金を請求しようとすると、「いや、言語追加すると販売本数が増えて、その分あなたの利益も増加しますよね?」と言い返されるだけだと思います。
「WSSの肩を少しでも持つのか?」と憤る短気な人もいるかもしれませんが、まぁちょっと落ち着いてください。
「レベニューシェアを貰っているのに言語やプラットフォーム追加でさらにお金をパブリッシャーに請求するのは一般的ではない」という事を言いたいだけです。
・しかし勝手な言語追加は困る
言語追加の作業費用は増加する販売本数により賄われるとしても、パブリッシャーが勝手に言語追加を決めて作業を開発者に押し付けてきたとしたら大問題です。
今回のインタビューでは「言語追加にどこかの時点で開発者が応じてしまった」のか「一方的に押し付けられた」のかがよくわかりません。
言語追加に一旦応じてしまうと、
・翻訳会社への依頼が始まってしまう
・その言語向けの宣伝素材の制作が始まってしまう
・海外で出す場合、別のパブリッシャーと提携する場合もあり、その人件費が発生しだす
その他で、パブリッシャーにそれなりの大きなお金の負担が発生するので途中で「やっぱりやめます」とは言えなくなります。
途中で抜けるとなるとそれらの費用をパブリッシャー側から請求されたり、あるいは他の開発者をパブリッシャーが雇って追加言語の組み込み作業をして、その費用分レベニューシェアの支払いが一定期間止まったり、あるいは開発者に請求してくるという事もあります。
また、一方的な言語追加の押し付けの場合、こちら側(開発者側)のスケジュールがそれでしばらく埋まる事になり、他の仕事をしている場合は影響が出てきます。
言語の追加をするかどうかは、パブリッシャーと開発者双方がきちんと話あって決めるべきです。
追加する言語によってはそれほど販売本数が増えず、言語の組み込み作業費用がきちんと賄われないという事もあります。
パブリッシャー側は利益を増やすために言語追加を提案してきますが、インディーゲーム開発者側は「日本語と英語以外は入れたくない」と言う人も結構います。(私も自分が読めない言語はパブリッシャーが提案してきても正直入れたくない)
プラットフォーム追加も開発者側が拒否するならパブリッシャーはそれに応じるべきです。
・お互いが納得する契約を
インディーゲームにおけるパブリッシャーと開発者の契約では、パブリッシャーに有利になるような契約になる事が多いです。
そのため、インディーゲーム開発者は契約前にきちんと契約内容を確認し、お金がかかっても弁護士などにその内容確認や修正案の提案をしてもらうべきです。
また、ゲーム関係の契約をした弁護士で無いときちんと内容確認できない事もあります。
そのためできれば過去にこういう契約をした弁護士さんに依頼するようにした方が良いでしょう。
他のパブリッシャーさんやゲーム開発者に相談してそういう弁護士さんを紹介してもらったりも。
パブリッシャーとのやり取りはきちんと記録を残すようにもしてください。
テキストベースでのやり取りなら記録を残せますが、音声ベースの場合は『言った・言わなかった』でトラブルになる事もあります。
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