AIによって美少女ゲーム業界は復活するのか?
NECのpc9801が大きなシェアを獲得していた1990年代、パソコンでは色々な美少女ゲームが登場しました。
その後WINDOWS時代になってからもしばらくそれが続いたのですが、近年は美少女ゲームの売り上げ低下の影響で、長く続いたソフトハウスも解散を告知するところが増えてきています。
魅力的なキャラクターでユーザーを惹きつけていた美少女ゲームも、スマホゲームで同じように魅力的なキャラにはまらせる事が普通になった今ではそちらに客を取られてしまい、売り上げ低下も仕方ないと言えます。
私自身は美少女ゲームはここ20年ほどはコンシューマ機に移植されたのを少し遊ぶ程度だったのですが、それでも色々なキャラや物語が楽しめるビジュアルノベルという物が減っていくというのは残念に思っています。
youtubeでこの手のゲームのオープニング映像を色々見て楽しんでいます。
スマホゲームはサービス終了すると遊べなくなりますが、買い切り方のゲームの場合は遊びたくなったらまたプレイ可能という良さもありますよね。
・AIの使用によって開発コストは大きく下げられるが・・・
以前私が書いた
でも解説したように、「AIの使用を認めない人が客に多い場合は、AIを使ってしまうとその商品やサービスの売れ行きがかなり落ちてしまう」というのがあります。
お客様が嫌う行為をすると、当たり前のように客離れが起きます。
もし美少女ゲームで人間のイラストレーターは使わず、AIで生成した画像を使った美少女ゲームを作って出しても、多くのユーザーは拒否感を示して買ってくれなくなってしまうでしょう。
しかし、「人間をきちんと使いつつ、AIに仕事を一部手伝わせて制作コストを下げる」という形になるとユーザーの受け取り方も大きく違ってきます。
・キャライラストの原画は人間が担当。塗りをAIに補助してもらいながら制作時間を短縮する
・背景の作画も塗りやその他AIに補助してもらいながら作画時間を短縮する
・静止画を元に色々なキャラアニメーションをAIで生成する事で、立ち絵のキャラアニメの制作コストを下げる(live2Dよりコストを抑えられるかも)
・シナリオは基本的に人間が担当するが、修正や校正などはAIに手伝ってもらう
・声の演技は全て人間の声優が担当
みたいな構成の美少女ゲームなら、AIを一部に使用していると言ってもユーザーはそこまで拒否感を示さないでしょう。
これらの作り方に変えると、『開発コストをずいぶんと下げる』という風になり、採算ラインを上回って利益を確保できやすくなります。
・今の時代に受ける価格設定やボリュームの話
コンシューマ機やPCでの普通のゲームは、昔と違いフルプライスのゲームよりお手軽に買える価格のゲームの方が売れやすくなっています。
メーカーも積極的に安い価格で出したり、フルプライスのゲームもセールを繰り返しています。
美少女ゲームも昔はボリュームがしっかりありフルプライスが当たり前の世界でしたが、今出す場合はもっと買いやすい価格や遊びやすいボリュームにした方がいいかもしれません。
・ボリュームを抑えて制作し、リリース時は2000円台や3000円台の価格にする
・セールも頻繁に行い、もっと買いやすい価格にする
という感じでより多くのプレイヤーを獲得した方が良いでしょう。
他にも
・Hなシーンをカットしてコンシューマ市場にも出す
という事もして売れ行きを増やす必要があります。
昔からこれは行われてきた事ですが。
・DLCでHシーンのバリエーションが増える(PC版)
みたいなのも利益を増やす事になりそう。
・同人市場では先立ってAIの使用が進んでいる
アダルト同人ゲーム市場ではAIの使用はもうかなり進んでいるように見えます。
(私自身はこういうのは全く買っていないのですが)
客層的に「AI生成したイラストでもあまり気にしない」という人がそこそこいるのか、ヒットしている作品がわりとあるようです。
良いシナリオを書ける人がここでヒット作品を出し、やがて人間のイラストレーターと手を組み、AIの使用によって制作コストを抑えた美少女ゲームを本格的に商業の世界で出す・・・・みたいな流れも今後出てくるのではと思っています。
竜騎士07さんが『ひぐらしのなく頃に』という作品を出して脚光を浴びたように、同人市場で良いシナリオの美少女ゲームが話題になり、やがてその人が本格的に商業の世界でノベルゲームを出す、みたいに。
・創作物の購入は『人間への応援』でもある
ゲームや漫画、アニメ、音楽、その他色々な創作物をユーザーが買う場合、「それを作った人達を応援する」という気持ちも持ちながら購入しています。
これを忘れてAIで創作物の制作の大部分をまかせてしまうと、大きな売り上げ減を引き起こします。
もしAIで音楽を作り出しても、それを良いとは思っても応援したくなる(お金を払いたくなる)という人は大きく減ってしまいます。
また、今後sora2などで簡単にアニメを作り出せても、「無料で観るならともかく、そんなのにお金を払う気には全然なれない」という人がほとんどになるでしょう。
AIを制作に使う人達は、「創作物の場合は重要な部分はきちんと人間に作らせる」というのを意識しないと、消費者離れを起こす事になるのでくれぐれも注意してください。
以下は私がkindleで出している色々な本です。
kindle unlimitedでも読めます。良かったら読んでみてください。
