【詩「借りた本」からはじめるnote・シロクマ文芸部9/10お題】
借りた本からは
自分の本とは違うにおいがする
同じ紙をとじただけの束なのに
なぜか他の人の本のにおいがする
同じ本屋さんで買った同じ本でも
一度その家に入るとその家のにおいになる
中身が同じでも違う本になる
自分では気がつかない家のにおいがするように
自分の本にも気がつかないにおいがついている
図書館の本はもっと違うにおいがする
長い時間をかけて醸された図書館のにおい
一人の人のにおいではなく
通り過ぎたたくさんの人のにおい
ちょっとすえたようなにおい
一冊一冊の本に歴史がある
一人一人に人生があるように
今日手にしたこの本は今日からうちの子
明日にはきっとうちの家のにおいがしている
シロクマ文芸部の9/10お題「借りた本」からはじめるnoteに参加しています。
私の作品たちへのリンク集です。ぜひ一度お尋ねください。
トップ画は「MY DOLL MAKER」で作った私の代表作「黒のシャンタル」の登場人物、「シャンタル」のつもりです。
本格派長編ファンタジー「黒のシャンタル」よろしければぜひご一読ください。
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