神武征討記外伝「ウジヤス~13人目の神将になるはずだった男」
こんにちは。
アレテーを求めて~
今日もトコトコ( ・ω・)
弁護士の岡本卓大です。
読者のみなさま、note版、神武征討記。
楽しんでいただけているでしょうか?
神武征討記・第1話はこちら( ・ω・)
神武征討記は、有料記事ですが拡散していただければ全話無料で読めます( ・ω・)
note版で初めて神武征討記を読んで下さった方はご存じないと思いますが、実は、神武征討記には外伝があります。
それぞれ、神武征討記に登場するキャラクターから選んだ主人公視点で描いた物語です。
この度、note版【神武征討記】本編の進行に合わせて、神武征討記外伝も随時、アップしていきたいと思います。
神武征討記外伝は、すべて無料記事。
無料のマガジンも作っています( ・ω・)
一人ひとりが主人公!
神武征討記本編と合わせて、神武征討記外伝も、ぜひお楽しみください( ・ω・)
神武征討記外伝
「ウジヤス~13人目の神将になるはずだった男」
ストーリーテラーのアメノウズメでございます。
「一人ひとりが主人公」の『神武征討記』。
今回の主人公は、ウジヤス(統97、武90、知97、政99、魅94)です。
相模(神奈川県)小田原で生まれたウジヤスは、神武様やミカワノタケチヨと同い年。大和勢力での階級は、太守クラスの5品官。
現在は、大和勢力ヤマトノアヤタムラマロ軍団に、祖父ソウウン、父ウジツナともに所属しています。
神武勢力オワリノブヒメと大和勢力ミカワノタケチヨの戦略と戦術がぶつかり合う神武様31歳の年7月に起こった大戦役。
しかし、その大戦役の出陣武将の名の中にウジヤスの名はありませんでした・・・
大戦役開戦前日の夜。ミカワノタケチヨの本陣。
各軍団の参戦武将のリストを確認する総大将ミカワノタケチヨ。

ミカワノタケチヨ「ナンボクチョウタカウジさんのとこはいつもどおりか。ゲンジノヨリトモさんは、鎌倉にアマショウグンマサコや守りのメンバーを残してる。さすがだね。ヤマトノショウトク先生の率いる将は・・・ありゃ、大和の豪族どもか。あいつらで大丈夫かねぇ。
ヤマトノアヤタムラマロ軍団は、ソウウン、ドウサン、マツナガノヒラクモ、マサカド、スミトモ・・・あいつが入ってないのかよ。」

トンボキリヘイハチ「殿?あいつとは?」
ミカワノタケチヨ「ウジヤスさ。ついでにいうと、その親父のウジツナも入ってないな。ヤマトノアヤタムラマロ軍団で一番の戦上手の親子をこの大戦役でメンバーから外すって、ヤマトノアヤタムラマロのオッサンは何を考えてんだか。場合によっては、この将の配置が俺の作戦を台無しにしちまうかもな( ・ω・)」

サカキノコヘイタ「ウジヤスという将は、それほどの将なのですか?」
ミカワノタケチヨ「あいつは。ウジヤスは、本来なら、俺と同格の13人目の神将になるはずだった男。
こう言っちゃなんだが、その将才は、大和十二神将のナンボクチョウタカウジやゲンジノヨリトモよりも上なんじゃないかと俺は思ってる( ・ω・)」

イイダニノマンチヨ「そんなすごい人なんですか?
でも、なぜ、そんなすごい人が、神将にならず、ヤマトノアヤタムラマロなんかの配下に甘んじてるんですか?」
ミカワノタケチヨ「どこから話すか・・・
そう、あれは俺が18歳の年。関東の争乱が終わり、大和勢力と神武勢力に10年の停戦が結ばれた直後のことだった・・・」
神武様18歳の年。関東争乱の後、岡崎に帰還したミカワノタケチヨの屋敷に当時18歳のウジヤスが訪問します。

ウジヤス「やあ。ミカワノタケチヨさん。お久しぶりです。」

ミカワノタケチヨ「おお。あんたは、小田原のソウウンさんとこのウジヤスさんか。あんたは、奥州の平定と統治を任されてたって聞いてたが、なんで三河(愛知県)に?」
ウジヤス「奥州の太守は、タガガハズレタと交代させられてしまいました。
ヤマトノアヤタムラマロ様のいる大和(奈良県)で一般武将として過ごすことになりました。」
ミカワノタケチヨ「奥州の太守を交代させられた?あんた、奥州太守になったばかりだろ?なんかヘマしちまったのかい?」
ウジヤス「いえ。ヤマトノアヤタムラマロ様と喧嘩しました。
私は、奥州の統治をきちんとやりすぎたようです。奥州の民達からの評判も良く、奥州の民達を奴婢(奴隷)にしようとするヤマトノアヤタムラマロ様と統治の方針を巡って衝突してしまいまして。
はっはは、上官に立てついたからすぐに太守辞めさせられちゃいましたよ。」
ミカワノタケチヨ「タガガハズレタってヤツは俺のリサーチによると、かなり無能の部類の男・・・
そんなのと、あんたを交代させちまうって、ヤマトノアヤタムラマロ総司令官殿の器がわかっちまうようなエピソードだな( ・ω・)」
ウジヤス「ほう?あなたは、タガガハズレタ程度の将のことまでリサーチしていたのですか?あなどれませんね。情報は最大の武器。天下を取るのはあなたかも知れないな。」
ミカワノタケチヨ「ご冗談を。俺は、気弱で温厚なただのタヌキさ。
天下を取る器なんて言われたら、ただでも嫌われてるヤマトノアヤタムラマロ総司令官殿に、ますます警戒されちまう( ・ω・)」
ウジヤス「そうですね。あなたは領民思いの善良なタヌキ領主。そういうことにしておきましょう。身の安全のために。」
ミカワノタケチヨ「あんた。本当にヤマトノアヤタムラマロのオッサンなんかに仕えていいのかい?なんなら、ヤマトノショウトク先生に盟主様(ヒメタタライスケヨリヒメ)の直臣にしてもらえるように推薦してもいいぜ( ・ω・)」
ウジヤス「ご冗談を。そんな話が出たら、私は、ヤマトノアヤタムラマロ様に暗殺されてしまいますよ。まあ、私を暗殺できる者がいればの話ですが・・・」
ミカワノタケチヨ「それこそ、天下最強クラスの武人でなきゃ無理だろね。
まあ、お互い、あの総司令官殿が嫌いなことはわかった。
大和(奈良県)での暮らしは、あんたにとっては針の筵かも知れないが、がんばってくれや( ・ω・)」
ウジヤス「ええ。また機会がありましたら。それでは、これにて。」
大和(奈良県)でヤマトノアヤタムラマロ軍団の一般武将としての生活を始めたウジヤス。
ウジヤスの政治力は高く、農業、商業、治水、工芸、治安、様々な分野で技術者・実働者をうまく差配し、ウジヤスは大和勢力の国力向上に大きな貢献を果たします。
神武様20歳の年、ウジヤスが20歳のときの大和勢力の評定にて・・・

ヤマトノショウトク「それでは昨年の功績上位者を発表します。
3位・トクソウノトキムネ、2位・キョウノミチナガ、そして、1位・ウジヤス。」

トクソウノトキムネ「またウジヤス殿が功績トップか。
私も頑張ったのだが、ウジヤス殿には負けるな。」

キョウノミチナガ「ウジヤス殿。素晴らしい。これからも切磋琢磨して、大和をより強くしていきましょう。」

ウジヤス「ありがとうございます!光栄です!」

ヤマトノアヤタムラマロ「ぐぬぬ・・・」

スミトモ「ちっ。ウジヤスめ。でかいツラしやがって。」

マサカド「ふん。将の評価など戦場でどれだけ敵を殺せるかで決まればいい。民達への善政などで評価されるなど片腹痛いわ。」
ヤマトノショウトク、キョウノミチナガら、大和勢力の内政のトップ達から高く評価されるウジヤス。
しかし、上司であるヤマトノアヤタムラマロやその軍団の将達からウジヤスは妬まれているようです。
そして、ある日、事件が起こります。

サガミ「いや~!誰か助けて~!」

ドウキョウ「ぐへへっ、嫌よ嫌よも好きのうち。
おとなしく、わしに抱かれろ!」
大和(奈良県)桜井の都をドウキョウに追われ、逃げ回る女性!
泣き叫びながら助けを求める女性を前に櫻井の都の人々は、ヤマトノアヤタムラマロ軍団の幹部であるドウキョウが怖くて、眉をひそめながらも何も言いません。
そして、白昼堂々、女を押し倒すドウキョウ!
そのとき!ウジヤスが飛び出し、ドウキョウを蹴り飛ばします!
ウジヤスに蹴られ、吹き飛ぶドウキョウ!
ドウキョウ「てめえは!ウジヤス!」
ウジヤス「ドウキョウ殿!ヤマトノアヤタムラマロ総司令官の腹心であるあなたが白昼堂々、女を押し倒そうとするとはなにごとですか!」
ドウキョウ「だまれぃ!この女は、俺がヤマトノアヤタムラマロ様から与えられた奴婢(奴隷)!
俺様がかわいがってやろうしたら逃げ出したら、お仕置きしてやるだけだ!」
ウジヤス「外道が!」
ドウキョウ「おい、ウジヤス。いいのかぁ?
ヤマトノアヤタムラマロ総司令官のお気に入りのこのドウキョウに逆らってただですむと思うのかぁ?ぐへへ。その女をよこせ。」
ウジヤスの背に隠れて震える女。
ウジヤスは、ドウキョウを殴りつけます。
ドウキョウ「殴ったな!?父さんにも殴られたこと無いのに!」
ウジヤス「そのセリフを言うには、貴様の顔も心も汚すぎるわ!」
ドウキョウ「ひぃ!ゆ、許してぇ!」
日頃から、ドウキョウの非道に対して怒りを抱いていたウジヤスはドウキョウを一方的に殴る蹴るしてしまいます。
ドウキョウは、全治1か月の傷害を負って、ヤマトノアヤタムラマロの館に逃げ込みます。

サガミ「あ、ありがとうございます。でも、ヤマトノアヤタムラマロ軍団の大幹部ドウキョウをあのように叩きのめしてしまっては、あなた様も無事ではすまないのでは・・・?」

ウジヤス「う~ん。少々やり過ぎたかもな。
ところで、そなた名は?」
サガミ「サガミと申します。関東は相模の国(神奈川県)の小田原から連れてこられた奴婢(奴隷)でございます。」
ウジヤス「小田原・・・そうか、我が故郷も今では奴婢(奴隷)の産出国になってしまったということか。ゲンジノヨリトモ殿に国を委ねるのではなかったな。」
サガミ「あなた様は?」
ウジヤス「ヤマトノアヤタムラマロ軍団一般武将ウジヤス。生まれは小田原だ。」
ドウキョウから助けたサガミはウジヤスと同郷の小田原の生まれ。
ウジヤスは、サガミを妻とします。
ウジヤスの妻サガミについて記録・伝承は残っていませんが、ウジヤスの息子ウジマサ、ウジクニ、ウジテルら多くの子を残しており、夫婦仲は良かったものと思われます。
しかし、ドウキョウ事件から1か月後、ウジヤスは、ヤマトノアヤタムラマロ軍団で裁判を受けることになりました。
罪状は、強盗傷害。奴婢(奴隷)は財産である物であり、所有者であるドウキョウに暴行・脅迫を加え、財物(奴隷)を奪った上に傷害を負わせたという理由です。
この裁判は、ヤマトノアヤタムラマロ軍団の幹部たちを二分させることになりました・・・

ソウウン「話を聞く限り、我が孫ウジヤスに非は無い!
悪いのは、白昼堂々、女を犯そうとしたドウキョウであろう!」

ウジツナ「我が息子ウジヤスはやり過ぎたかも知れんが、情状には酌むべきことが多いはずじゃ!」

マサカド「奴婢(奴隷)は持ち主の財産。その財産を暴行・脅迫で奪ったのだ。死刑でいいだろう。」

スミトモ「被害者のドウキョウには非は無いぞ。
ヤマトノアヤタムラマロ様から恩賞として与えられた奴隷女をどう扱おうとドウキョウの自由。むしろ、これに歯向かうことはヤマトノアヤタムラマロ様に歯向かうのと同じよ。」

ドウサン「(やれやれ・・・このような馬鹿げた裁判をしているようではこの軍団も先が思いやられるな。我が娘キチョウも美しく成長しておる。キチョウがヤマトノアヤタムラマロやドウキョウの毒牙にかからぬうちに大和を離れた方が得策か・・・?)」

マツナガノヒラクモ「ソウウン殿とウジツナ殿は、被告人であるウジヤスの祖父と父。被害者のドウキョウともども評決には加われぬようにする方がよいであろうな。」

ヤマトノアヤタムラマロ「うむ。マツナガノヒラクモの言やよし。
ドウキョウ、ソウウン、ウジツナの3人は評決権が無いものとする。
それでは採決じゃ!」
有罪に手を上げたのはマサカド、スミトモの2票。
無罪に手を上げたのはドウサンの1票。
棄権したのはマツナガノヒラクモの1票。
ウジヤスには強盗傷害として有罪の判決が下された。
しかし、この裁判には後日談がある。
ウジヤスは有罪判決を受け牢に入れられるものの、ソウウンとウジツナはヤマトノショウトクにこの不当な裁判を訴える。
ヤマトノショウトク、キョウノミチナガ、トクソウノトキムネ、ナンボクチョウタカウジ、オンミョウジセイメイにより開かれた上訴審では全員一致で、ウジヤスに対する無罪の判決が出され、ウジヤスは釈放されることになった。
この事件以降、ヤマトノアヤタムラマロはウジヤスとその祖父ソウウン、父ウジツナ、そして無罪の票を投じたドウサンを冷遇するようになったという・・・
それから8年の時が過ぎ、神武様28歳の年。
神武勢力と大和勢力の停戦期間が終わるにあたって、大和勢力の最高幹部であるヤマトノショウトク、キョウノミチナガ、ヤマトノアヤタムラマロの3人で三巨頭会議が行われた。議題は、大和勢力の最高幹部である神将達の選任である。

キョウノミチナガ「能力やこれまでの実績を踏まえ、大和十三神将は、我ら3人に加えて、ヘイケノキヨモリ殿、ミカワノタケチヨ殿、ゲンジノヨリトモ殿、ナンボクチョウタカウジ殿、トクソウノトキムネ殿、クロウノウシワカ殿、セゴドンノキチノスケ殿、ヘイハチトウゴ殿、オンミョウジセイメイ殿、そして、ウジヤス殿。このメンバーでよろしいですね?」

ヤマトノアヤタムラマロ「ウジヤスの神将入りは認めん!
大和軍総司令官として、ウジヤスを神将とすることだけは絶対に了承できぬ!」
キョウノミチナガ「ヤマトノアヤタムラマロ殿。ウジヤス殿は、その能力からも兵達や民達からの信頼からも神将にふさわしい方です。
他の者を外すなら検討の余地がありますが、ウジヤス殿だけは外せません。」
ヤマトノアヤタムラマロ「許さん!認めん!絶対だ!」

ヤマトノショウトク「困りましたね・・・
わかりました。直属の上司であるヤマトノアヤタムラマロ殿がそこまで反対されるのであれば、ウジヤス殿の神将入りは取りやめましょう。
それに代われる人材は見当たりません。
最高幹部は13神将ではなく、大和十二神将とする。
それでよろしいか?」
ヤマトノアヤタムラマロ「了承する!」
キョウノミチナガ「ふう・・・そこまで反対するなら、せめて論理的な理由が欲しいところだが。まあ、やむを得ません。私も了承します。」
13人目の神将となれなかったウジヤス。
その後、神武勢力との停戦が終った後、ウジヤスは、ヤマトノアヤタムラマロに従軍して、北陸を平定。
越前女王アサクラミナミをヤマトノアヤタムラマロやドウキョウから逃がします。
北陸平定でも一番の戦功を挙げたウジヤス。
しかし、ヤマトノアヤタムラマロが選んだ北陸太守は、ウジヤスではなくドウキョウでした。
ドウキョウは、北陸で悪政を行い、やがて、北陸はオワリノブヒメにより奪われることになります。
神武様31歳の年の7月に起こった大戦役でも、ウジヤスと父ウジツナは一番の戦上手であるにも関わらず、ヤマトノアヤタムラマロに疎まれ、北陸出陣メンバーから外されます。
丹後で留守を守るウジヤス・・・

ウジヤス「北陸戦線。エツノケンシンにご注意を。
と、言っても、きっとヤマトノアヤタムラマロ様は聞いて下さらないから、まあ黙っておとなしく丹後の民衆のための政治をしながらお留守番しますかねぇ。
ミカワノタケチヨさん、この戦役、あなたが描いたようにはうまく動かないかも知れませんね・・・」
見えている男ウジヤス。
ただヤマトノアヤタムラマロに嫌われたというだけで冷遇される全国最高クラスの名将。
彼が参加しないことが、ミカワノタケチヨの戦略を狂わせることになるのか・・・それは、本編をご確認ください。
神武征討記外伝
「ウジヤス~13人目の神将になるはずだった男」
完
今後も、ぜひ、神武征討記( ・ω・)
よろしくお願いいたします。
歴史の糸を紡ぐのは誰だ!?
弁護士 岡本卓大の描くかつて無いスペクタルドラマ!
神武征討記
アレテーを求めて~
今日もトコトコ( ・ω・)
にて、絶賛連載中


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