【SS】七夕の歩幅 (410字) #毎週ショートショートnote
年に一度の贅沢な逢瀬。この日のために一年間休むことなく働いた。そして、お互いを想う愛の貯金を一日で使う。
あなたは牛の世話、私は絹の布づくり。仕事場から一歩も出ない生活。離れ離れで夜空を見上げ、特別な日まで指折り数えながら愛を溜め込む。
待ちに待った逢瀬の日。私たちは大きな歩幅で勢いよく駆け寄り抱き合った。そして、一年分の愛を消費するかのようにその瞬間から激しく愛し合った。一歩も部屋から出ることもなく、食事をすることもなく狂ったように愛し合う。眩しい朝日が昇り二人を引き離すまで。
離れる時は歩幅が小さくなっている。毎年のことだ。
でも大丈夫、数日すれば筋肉痛も取れるから…
そんな激しい愛を確認するために毎日を懸命に過ごしていた頃が懐かしい…
今では駆け寄ることすらできず、普段から歩幅も小さくなった。
それでも愛だけは貯金し続けている。それが私たちの決まりだから。
そしてまた今年もまた訪れる。お互いの生存確認という愛の逢瀬が…
了
410文字 (字下げ、改行分を含まず)
あとがき
頭から織姫と彦星が離れないまま創ってしまいました。ちょっとだけ、大人のジョークを交えたつもりなのですが…
タイトル画像はCHATGPTにお願いしました。
以下の募集への参加です。 (毎回ムズイお題に悩まされてます)
出題日 7月5日
お題 七夕の歩幅
先週のお題に対するSS
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TALESもよろしく😃
ミステリー長編をUPしましたー。
☆ ☆ ☆
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#毎週ショートショートnote #小説 #創作 #ショートストーリー #ショートショート #七夕の歩幅
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