ブリーチ毛に髪質改善トリートメントは本当に効果があるのか?
今日はブリーチ毛にトリートメントは効果があるのかどうかについて話していきたいと思います。
「効果がありますか?」と聞かれた場合、アンサーとしては「効果があります」という答えになるのですが、内容を掘っていくと、人によっては「効果がない」と感じるケースも多いと思います。
今回はそれについて解説していきたいと思います。
大前提の話
本当に大前提になるのですが、
・効果といっても、何を求めているかにもよる
・ブリーチ毛といっても、いろいろある
ここ、大切です。
質問にある「効果」と「ブリーチ」に対してですが、ここが解像度として弱いので、どういった状態を「効果がある」と捉えるのか、「効果がない」と捉えるのか、つまりどういった状態を目指していくのか、という部分が本当に重要です。
また、ブリーチの履歴に関しても1回だけなのか、何度も繰り返しているのか、そして施術した人によっても技術にムラが非常に出る施術になります。専門性の高い人が施術したのか、それともセルフでやってしまったのかによっても、まったく回答が変わってきます。
なので、この記事の内容をすべて鵜呑みにしないでください。
髪の毛の元々の状態にもよる
次に大きく変わってくるのは、髪の毛の本来の状態(髪質)です。
僕の記事では何度も解説していますが、髪の毛をきれいにしていく上で最も大事なのは「髪の毛本来の毛質として、クセがあるか? 直毛か?」という点です。
この質問において、少しでも直毛じゃないと感じるのであれば、つまりそれは「クセがある」ということです。そして日本人の約80%はクセ毛の人になります。
過去の記事でも書きましたが、クセがある人をつやっとさらっとした髪にするには、基本的にクセを取り除く必要があるため、ストレート系の薬剤を使った施術が必須になるケースが大半です。
「クセがある」と言うと、くるくるした髪を想像される方が多いと思いますが、パヤパヤとした広がるクセも、うねりもあれば、ねじれてパサつくタイプのクセもあります。
過去に複数の友人から「髪サラサラだよねー、羨ましいなー」と(アイロンしていない状態で)言われたことがない人は、基本的にどこかしらにクセがあると判断してもらって良いと思います。
クセが少しでもある場合、トリートメントだけでは満足できないケースが多い
髪の毛のツヤは、髪の表面で光を反射することで生まれます。
つまり、表面がツルツルしていた方が光をしっかり反射し、艶やかに見えるのです。
また、触ったときに手触りが良いと感じるのは、髪の表面がざらついておらず(表面がざらつくせもあります)、つるっとしている状態だからです。
一方で、髪の毛がねじれていたり凸凹していると、ツヤ感は感じにくくなります。
このねじれや凸凹が髪本来のものなのか、もしくは過度な薬剤履歴によって後天的に発生したものなのか――ここが施術内容を決める大きな分かれ道になります。
どんな状態を「効果がある」と定義する?
もともと直毛の方であれば、いわゆる「髪質改善トリートメント」と呼ばれるような、髪に栄養分を入れて熱を加え、圧着させるタイプのトリートメントを行い、さらにおうちでのケアも最大限頑張れば、徐々に髪は良くなっていくと思います。
ただし条件として難しいのは「現在ある髪を一切切りたくない」というケース。
この場合かなり難易度が高いです。
そもそも、髪の毛は死滅細胞なので、根本的に回復することはなく、擬似的に扱いやすくするしかできません。
「髪が良くなっていく」に、根本的な改善を含むなら伸びた分をカットしながら、徐々に髪を入れ替えていくことで実現するものです。
今生えている髪の毛の質感を良くしたい、でも切りたくないという場合は、「良くなる」レベルにも、上限が決まってしまいます。
また、たとえ伸びた分をカットしても、さらにブリーチを重ねたり、頻繁にカラーをしたり、高温のアイロンで毎日セットしたりすれば、ダメージが蓄積していくため、効果は実感しづらくなります。
ブリーチ毛のケアで最も大事なのは「ブリーチ施術そのもの」
ブリーチで髪がダメージしたと感じる場合、最も大切なのはその後のケアではなく、ブリーチ施術をしたときの内容によってほとんどが決まります。
コーミングの仕方、放置時間、ブリーチの強さ、髪に合った薬剤設定など、
考えられるダメージの要因は数多くあります。
なので、施術後にケアをするよりも、「最大限ダメージを抑えながらブリーチを行うこと」が何より重要です。
つまり、ブリーチで大きく傷んでしまった場合、元に戻すことはほぼ不可能。だからこそ、ケアしながらカットを繰り返し、丁寧に髪を入れ替えていくプロセスが必要になります。
でも、「綺麗に見える髪」にすることは可能。
はい、皆さんが一番気になるのはここでしょう。
「どんなブリーチ毛でもツヤツヤになってるじゃないですか? Instagramでいっぱい出てるじゃないですか?」という疑問。
深掘ると、インスタなどでブリーチ毛でもツヤツヤサラサラになっているのは、主に次の2パターンです。
トリートメントでアイロンを使っているケース
髪質改善トリートメントや酸熱トリートメントでは、仕上げにアイロンを使うことが多いです。
これは成分を定着させるために水分を飛ばす必要があるからで、結果、副次的にツヤツヤになります。
ただし、それは一時的。施術後の状態がずっと続くわけではありません。
例えるなら、エステ後にしてもらうメイクのようなもの。落とせば元の肌が出てきます。ブリーチ毛に縮毛矯正をかけているケース
これも過去の記事で何度も話していますが、いわゆる「髪質改善ストレート」や「美髪ストレート」「美髪矯正」など呼び方は違っても、やっていることはほぼ同じです。
ただし、同じプロセスでも仕上がりは技術者によって大きく異なります。
正直に言えば、髪をツヤツヤサラサラにするためには「縮毛矯正」が最も適しています。
もちろん、デメリットが上回るならおすすめしませんが、ツヤを最優先したい場合には第一の選択肢です。
SNS時代の「ツヤ髪」のハードル
SNS、特にInstagramでは、どんな髪でもツヤツヤに見える動画があふれています。
そのため、お客様の期待値がどんどん上がり、以前なら満足していたトリートメント仕上がりでも、今は満足できないという現象が起きています。
実際、施術していて感じるのは、「トリートメントで何とかしてほしい」という要望が、ストレートをかけないと届かないほど高いレベルになっていることです。
ブリーチ × 縮毛矯正の相性について
過去にも書きましたが、当店ではブリーチ毛への縮毛矯正はNGにしています。
当店にブリーチ剤の取り扱いがないため、他店でのブリーチ履歴がある髪に対しては、「やってみないとわからない」要素が多く、不確実性が高いためです。
そのため、安全性を優先してお断りしています。
まとめ
実際、ブリーチ履歴のある髪に縮毛矯正をかけるのを得意とする美容師さんも存在します。
(ただし難易度が非常に高いため、失敗リスクを考えると、他の美容師さんを安易に紹介することはできません。信頼できる美容師さんの見つけ方は↓)
大切なのは、以下の3点です。
・どこまでの状態を目的とするか?
・今までの履歴がどうか?
・本来の髪質はどうか?
この3つのバランスによって施術内容は変わります。
そして、個人的な意見としては繰り返しになりますが、
「SNSの発展によって、トリートメント希望でもストレートでないと満足できないお客様が増えている」
と強く感じています。
そのため、ブリーチしていてもストレート施術を選択肢として提供できる美容師が対応するのがベスト。
ただ、当店としては、不確実性の高い「ブリーチ×縮毛矯正」は避ける方針を取っています。
一方で、縮毛矯正をせず、時間をかけて髪をきれいにしていく方向であれば、ブリーチ毛でもお任せください。
注意点としてはトリートメントで到達できる最高の状態は、「今、生えてきている健康な髪の部分」です。
本来の髪質以上を目指すなら――それはメイクではなく整形が必要なのと同じで、トリートメントではなく薬剤を使った施術が必要になります。
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