「私に失うものはない」彼へ初めて本音で怒りをぶつけると決めた日
彼と付き合って1年。
最初は目をつぶれていた小さなことが、少しずつ、でも確実に気になり始めていた。
彼の言動に覚えるいくつかの違和感。
その都度、「強く言うべきか」「本音を聞いてみるべきか」と一人でぐるぐると悩んでいた。
「もしかしたら、本当はこんな人じゃないのかもしれない」 「たまたま虫の居所が悪かっただけかも…」
どこかでそう思いたかったし、彼のことを信じたい自分がいたのも事実。
でも先日、ずっと引っかかっていた違和感の1つについて、何気なく彼に聞いてみた。
返ってきた彼の言葉を聞いた瞬間、胸がすーっと冷たくなった。
「ぁあ、私はそういう風に思われていたんだ。だから、今まであの対応だったのかも……」
正直、かなりショックだった。 そして同時に、私の中で長年つなぎ止められていた何かが「プツン」と切れた。
この人と、このまま付き合い続けていていいのだろうか。
こんな違和感を抱えたまま、同棲を始めてしまっていいのだろうか。
彼は本当に、私を心から大切にしてくれているのだろうか。
考えれば考えるほど、一緒にいる未来が見えなくなっていく。
糸が切れた瞬間、今までどこかで彼に遠慮し、「彼はそんな人じゃない」と淡い期待を抱いて言えずにいた言葉たちが、一気に溢れ出してきた。
今の私は、ハッキリ言って怒っている。
私はこれまで、友達と喧嘩をしたこともなければ、彼氏に本気で怒りをぶつけたことすらない。どちらかと言えば波風を立てないように生きてきたタイプだ。
でも、今回は違う。本気で彼と向き合ってみようと思う。
これまで溜め込んできた本音と怒りを、誤魔化さずに全部ぶつける。
来週は本来、楽しみにしていたマスカット狩りに行くはずだった。
でも今さっき、彼にこうLINEをした。
「予定はキャンセルして、話したいことがある」
彼の答えや姿勢次第では、本気で別れる覚悟でいる。
今の私には、守るべき遠慮も、失うものも何もない。
ただただ、自分の幸せな未来のために。今、本気で決断する。
