見出し画像

現場の虎「交通誘導は“任せる”時代から“守る”時代へ - 職長が実践すべきKYとは」

交通誘導時のKY ~事故ゼロを目指す現場づくり~

工事現場では、歩行者や一般車両と作業員が交差するシーンも多く、安全確保のために交通誘導員を配置するのが一般的です。しかし、ただ配置するだけでは本来の効果は発揮できません。
「交通誘導時のKY(危険予知活動)」は、現場の命を守るために、職長が率先して実施すべき重要な工程です。



【危険の想定 見えていないリスクに気づく】

交通誘導時に発生しうるリスクを洗い出してみましょう。
• 歩行者が誘導員の合図に気づかず進入
• 誘導員の配置ミスで死角が生まれる
• 車両同士の接触事故
• 作業員と一般車両との接触
• 夜間や雨天で視認性が低下し合図が見えにくい
• 高齢者や子供などの予測不能な動き

このように、交通誘導には人の動きと車両の流れが錯綜する複合リスクが存在します。特に、「予測不能な行動」や「作業員の過信」が重大災害の引き金になりがちです。



【対策の共有 その場しのぎではなく“しくみ”を】

職長としては、KYでの「単なる声がけ」ではなく、体系だった安全ルールの共有が求められます。

① 作業前のKYポイント
• 誘導員は、作業エリアのどこに立つのか
• 通行量の多い時間帯やルートを事前確認
• 作業員の動線と通行車両の動線が交差しないか

② 装備の徹底
• 蛍光ベスト、誘導棒、ホイッスルの装着確認
• 夜間や雨天時には点滅ライトやヘッドライトを装備
• 必要であればカラーコーンや立て看板の追加設置

③ コミュニケーション
• 誘導員と職長、作業員の連携用トランシーバー活用
• 合図のルールを事前に統一(片手上げる→停止、両手で進行、など)



【事故事例から学ぶ 小さな油断が命取り】

以下は、実際に発生した交通誘導中の事故事例です。

事例
誘導員が無線を持たず、現場端で孤立 → 通学中の小学生が作業車と接触し負傷。

このケースでは、誘導員は配置されていたものの、作業車の進入タイミングと連携が取れていなかったため事故が起きました。事故後の検証では、「KY不足」「指示系統の曖昧さ」が重大な問題として指摘されました。



【職長としてのKY実践のすすめ】
• 誘導員任せにせず、自分の目で配置・死角を確認
• 「事故が起きる前提」でKYを行う
• 雨天・夜間・通学路など、リスクの高い時間帯は誘導員増員を検討
• 近隣住民への声がけもKYの一環

交通誘導時は、現場に関係のない人々の命も関わってきます。
職長のKYが「外の世界」と「現場」の橋渡しになることを、ぜひ意識してください。


#上下作業禁止  
#建設現場の安全  
#職長教育  
#KY活動  
#作業手順確認  
#落下災害防止  
#建設業安全対策  
#リスクアセスメント  
#現場の虎  
#ヒヤリハット共有

いいなと思ったら応援しよう!