【裏切りの正体。それは“俺の弱さ”だった。】
1. 信じた先が地獄だった
母に「そのままでいい」と言われて泣いたあの夜、
俺は、本気でやり直そうと決めた。
紹介された不動産会社に入社。
最初は普通の仕事に見えた。
でも、日が経つごとに、空気が変わっていった。
“断られても帰るな”
“契約を取るまで戻ってくるな”
疑問を抱いても、言い出せなかった。
やっと掴んだ社会復帰の道。
俺には、もう戻る場所なんてないと思って
2. ホテルの密室で詰められた夜
「辞めたいです」と言った日の夜。
ホテルに呼び出された。
二人の男に囲まれた。
「お前が抜けたら、他の人間……例えば家族とか、どうなるか分かんないよな?」
逃げ場はなかった。
逃げたら誰かが傷つく。
そんな風に思い込まされた。
俺は、自分を信じる“ふり”をして、
他人を裏切る側に回った。
3. 心も身体も壊れていった
ストレスで食べまくった。
30キロ太った。
外にも出られなくなった。
風呂にも入れない。
人が怖い。
でも、それ以上に、自分が怖かった。
「俺はちゃんとやってる」
そう言い聞かせることでしか、心を保てなかった。
4. そして、逮捕
ある日、警察に捕まった。
正直、ホッとした。
これで全部、終われると思った。
でも、それは「終わり」じゃなかった。
俺にとっての“本当の始まり”だった。
5. 再起への第一歩
母が迎えに来てくれた。
友達が信じてくれた。
本当に裏切っていたのは、自分だった。
だからこそ、俺は変わろうと思った。
6. 俺を変えたもの
変わりたくて、必死に勉強した。
脳科学、心理学、哲学、行動分析、経営、宗教、筋トレ。
何でもいい、とにかく理解したかった。
人を信じられないのは、知らないからだ。
だから学んだ。
筋トレも始めた。
体が整うと、心も整った。
7. 結び:俺はまだ、途中だ
俺は、加害者だった。
過去をなかったことにはできない。
でも、それを一生背負って、社会に返していくと決めた。
今、ようやく“人を裏切らない生き方”に辿り着けた気がしてる。
まだ途中だけど、もう逃げない。
【次回予告】
「やっと社会復帰できる」そう思って入った会社。
でも今度は、“会社そのものが消えた”。
