「猫はなぜ鳴くのか」をAIに5人がかりで座談会してもらった【猫|STORMごっこ|AIプロンプト|日常の気づき|エッセイ】
前回、エレベーターの「閉」ボタンについて、AIの中に専門家を5人呼び出して詰め寄ってみた話を書きました。
実務家・学者・懐疑論者・経済学者・歴史家——たかがボタン一つのはずが、気づけば人類史まで連れて行かれてしまいました。
「詳しい種明かしは次回で」と予告していたのを、覚えていてくださった方もいらっしゃると思います。
今回はその種明かし編となります。
ご興味がある方は、前回の記事も合わせて御覧ください。
スタンフォード大学に、STORMという研究プロジェクトがあるんです。
AIに複数の視点からリサーチさせて、Wikipediaみたいな記事を自動生成する仕組みなんです。
すごそうな話に聞こえますよね。でも今日紹介したいのは、そんな難しい話じゃなくて。
「これ、チャットで気軽に遊べる形にしたら面白いんじゃない?」
って思って、自分でプロンプトを作ってみたんです。
名付けて「STORMごっこ」。
AIの中に何人かのキャラクターを住まわせて、ひとつのテーマについて好き勝手に議論させる、それだけの遊びです。
コピペひとつで動きます。難しい設定は一切なし。今日はこれを紹介したいと思います。
そもそも何をするプロンプトなの?
やることはシンプルです。
AIの中に、性格も専門も違う何人かの「人格」を作って
ひとつのお題についてワイワイ議論してもらう。それだけです。
真面目な議題である必要はまったくありません。むしろ、くだらないテーマほど面白くなります。今回は実際に試してみた例を見てもらいますね。
お題:「猫はなぜニャーと鳴くのか」
普段一緒に暮らしている猫って、飼い主にはよく鳴くのに、猫同士だとほとんど鳴かないって知ってましたか?
実はこれ、地味に謎が多いテーマなんです。
今回は、このお題を放り込んでみました。
すると、こんな感じで議論が始まりました。
まず「実務家」役、つまり日々猫と接しているプロ視点からは、鳴き方には個体差や状況差がかなりあって、「甘えたい時」と「要求がある時」で鳴き方を使い分けている子が多いという、現場感のある指摘が出てきます。
続いて「学者」役が、猫は本来子猫が母猫に対して使う鳴き声を、成長しても人間相手にだけ使い続けているという研究を紹介してくれます。人間を"大きくて世話をしてくれる母猫"だと思っているんじゃないか、という話ですね。
そこに「懐疑論者」役が茶々を入れます。「それって都合よすぎない?本当にそうなら、なんで鳴き方にこんなに個体差があるの」と。
「経済学者」役はちょっと意外な角度から切り込んできて、ペット業界にとっては"よく鳴いて分かりやすく甘える猫"の方が飼い主の満足度が上がって商売的にも都合がいい、という利害構造の話をし始めます。
最後に「歴史家」役が、家畜化の長い歴史の中で人間が無意識に"よく鳴く個体"を可愛がって選び続けてきたことで、鳴く猫の血統が残りやすくなったんじゃないか、という時間軸の話でまとめに入ります。誰も結論を急がないので、「どの説にも一理あるけど、たぶん複合的な理由だよね」くらいの着地になります。これがまた絶妙で。
一人で考えていたら絶対出てこない角度から、勝手に議論が転がっていく。これがこの遊びの一番面白いところだと思います。
お題に合わせて役柄を書き換えてもいい
このプロンプト、実務家・学者・懐疑論者・経済学者・歴史家という5人の肩書きがそのまま書かれていますが、これはあくまで基本形です。
お題によっては、この肩書きを自分で書き換えてしまう方が面白い議論になることもあります。
たとえば今回の「猫はなぜニャーと鳴くのか」なら、こんな風に書き換えてみるのもありです。
実務家 →「保護猫の世話をしているボランティア」
学者 →「動物行動学者」
懐疑論者 →「猫は懐いてなんかいないと思っている人」
経済学者 →「ペットフード業界の人」
歴史家 →「古代エジプトから猫と暮らしてきた人類の歴史に詳しい人」
こうやって肩書きをお題の温度感に合わせて調整するだけで、同じ骨格のプロンプトでも全然違う空気の議論が生まれます。
まずは基本形のままコピペしてみて、慣れてきたら肩書きをいじってみる、というのがおすすめの遊び方です。
私は **[あなたの調べたいテーマ]** について調査したいです。
このテーマについて、5人の異なる専門家の視点をシミュレーションしてください。
### 1. 実務家(THE PRACTITIONER)
日々この分野で実際に働いている人。
- 学者たちが見落としがちなことは何ですか?
- 現場では当たり前なのに、しばしば無視される現実は何ですか?
### 2. 学者(THE ACADEMIC)
長年このテーマを研究している人。
- 査読付き論文などの学術的エビデンスは、実際には何を示していますか?
- エビデンスが一般的な通説や世間のイメージと矛盾している点はどこですか?
### 3. 懐疑論者(THE SKEPTIC)
主流の見解は間違っていると考えている人。
- 最も強力な反論は何ですか?
- 支持者たちが都合よく無視している証拠は何ですか?
### 4. 経済学者(THE ECONOMIST)
お金の流れを追う人。
- 現在の主流な物語や見解によって利益を得ているのは誰ですか?
- どのような経済的インセンティブが研究や議論の方向性を形作っていますか?
### 5. 歴史家(THE HISTORIAN)
過去に似たような事例を数多く見てきた人。
- どのような歴史的類似例がありますか?
- それらがどのような結末を迎えたかから、私たちは何を学べますか?
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それぞれの視点について、以下を教えてください。
- その立場の中核となる主張(2文で)
- その主張を支える最も強力な証拠
- 他のどの視点の人も教えてくれない、その人だけが伝えるであろう重要な指摘実はこっそり本格運用もしてます
余談ですが、私はこのプロンプトをCoworkというツールでカスタマイズして、日々の考えごとの壁打ち相手として本格的に使っています。
とはいえ、そこまでいかなくても、この記事のプロンプトをそのままコピペするだけで十分楽しめると思います。
気になったお題があったら、肩書きも自由にアレンジしながら、ぜひ試してみてくださいね。
面白いお題。コメントでもお待ちしております。
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ここまでお読み頂き!大変ありがっとうございます!良き、おうどんライフを!!