文字になる前~言葉が輪郭を持つまで~ やっと、書けた
文章を書き始めて、まだそんなに時間は経っていない。
ずっと昔に、芸能の仕事をしていたことがある。
その時に、歌詞を書けとプロデューサーに言われていた。
私は全く書けず、いつも罵倒(あの頃の指導だったのかもしれないけど、今だったらアウトだと思う)されていた経験があるので、私には書くという能力は一切ないと思っていた。
それから書くこととは縁のないまま、何十年もの月日が流れた。
ところが最近、ある日を境に言葉が溢れてきてどうしようもなくなった。
パソコンと向き合い、蛇口の壊れた水道のように、とめどなく流れてくる言葉をタイピングする毎日。
気がつくと、あの頃いくら考えても書けなかった歌詞が、かなりの数、完成していた。
アーティストがよく言う「何かに書かされた」という現象。
まさにその言葉通りのことが自分にも起きた。
歌詞を読み返す。
これ、本当に自分が書いたの――?
そう思うほど、そこには自分の想像を超える言葉が並んでいた。
私は飛び上がるほど嬉しかった。
歌詞が書ける自分になれた。
ずっと憧れていた状態を、何十年もの月日を経て手に入れたのだ。
やっとだ。
本当にやっとだった。
その喜びは、歌詞だけでは終わらなかった。
それから、ずっと温めていた童話を書いた。
書きたかったテーマの小説を書き始めた。
ネットで公募を探し、エッセイ、手記、短編小説、絵本ストーリーを書いて応募した。
なんの迷いもなかった。
やれるようになったのだ。
だったらやらせてあげたい。
そして、noteというプラットフォームでも、書き始めた。
ネットの中は、宇宙。
私はそう思っている。
世界中の人が、書いて発信しているのだ。
誰にも読まれなくて当たり前。
そう思い書き始めた。
幾千万の星の中から、見つけて、足を止めて下さる人がいる。
そんな場所で、私の文章に出会い、読んでもらえることは奇跡。
本当にありがたい。
ここでは、文章を書いていて感じたことや、気づいたことを綴っていく。
今はまだ作品にならない思考が、ここには残っていくだろう。
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