パパたちのデータ育:データを集めてAIを作り、物語を伝える

リサーチ部門、オープンリサーチラボのザクです。
前に記事にしたAIチャットの研究について、「パパたちのデータ育」という名前を付けたので、それについてお話します。

さて、みなさん。
子育て、生活において、生成AI(OpenAIのChatGPT、GoogleのGemini、AnthropicのClaude等々)をどれだけ使われていますでしょうか?使ってみて便利だなと感じますでしょうか?


生成AIに何を質問する?

私自身は、子どもから聞かれた、自然科学、歴史に関する難しい質問に答えられないとき、ChatGPTに聞きます(汗)。世の中のお父さんは何を聞いているのでしょう?ChatGPTにどんな質問を聞いているか聞いてみました。

ChatGPTに、どんな質問が飛んでくるのか聞いてみているシーン
(ChatGPTからの回答は図の例と異なる場合があります)


まとめると、日常の育児の悩み、遊びや学びのアイデア、日々の計画、難しい話題の説明方法 を ChatGPT に質問していることが多いようです。OpenAIのサム・アルトマンさんも、自身の子育てにおいてChatGPTを使っていたとのこと。赤ちゃんの行動について疑問に思い、質問をしていたとのことですが、なるほど、私も一人目がこの時代に生まれていたら、日々子どもの体調変化について聞いていただろうなと思います。いや、生まれる前から、妻と一緒にChatGPTに聞いていたでしょう。

先輩パパに聞くことの価値って?

ChatGPTに何でも何度でも聞ける時代。
この時代に、先輩パパ・ママに、「夜泣き対策どうしたらいいですか?」と聞く価値って何でしょう?これもChatGPTに聞いてみて、以下の表にしてもらいました。

ChatGPTに、リアル体験を聞くこととの違いを聞いてみた結果
(ChatGPTからの回答は図の例と異なる場合があります)

なるほど。人に聞くのは、感情であるというご回答。まあ、その通りだと思います。
実際に体験した人の話は、数字や一般論ではなく、「どれくらい大変だったか」「どう乗り越えたか」「心の動き」を含んでいます。また、人の話には、試行錯誤した順番や、失敗談、意外な気付きが語られます。そうですよね、「この結果、こう思った」といった類の話に、意外な感情の流れを見出すと、結構参考になるなって思いますよね。

意外な感情の流れ物語を伝えることができるか?

私は、感情は身体をあらわすもので、人間らしさの大事な要素だと思います。思考がChatGPTだとすると、他者には身体を聞いている(和音コードがChatGPTなら、リズムは他者です)。
私たち、パパ育コミュも、こうして集い、新たな身体を構成しているわけです。だって、子育てがノウハウだけで成り立つなら、Web技術の確立とともにコミュニティなんてものは1つも創発しなかったでしょう?

このコミュニティ(身体)から出てくる新しいデータは、ChatGPT
ほど遠い”思考”ではなく、私たちに身近なデータになるでしょう。そのようなデータは、どこかに人間らしさを持ち、温かさを持っている。コミュニティ内の議論、あるいは発信された記事には、意外な言葉の組み合わせに満ちており、私にとっては神秘です。

この神秘の物語を継承していくことはできないか?
タイムラインで流れて消えて行ってしまうかもしれないデータをちゃんと在るようにさせる。しかも、残した人が不快感を感じないように。
このような領域のデータ処理に、単純な興味が湧いております。あまり目的がなく、プロセスが単に面白いなと思っているのに過ぎないのですが、先日、どんな研究をしているか記事にしたので、ご覧いただければ。

パパたちのデータ育

一連の取り組みに、運営の方々と名前を付けました。
パパたちのデータ育(データいく)。
このサウンドに、データエンジニアの方なら笑っていただけるでしょうか。ダジャレ。

ChatGPTに加えて、パパ育コミュではどんな話があったのか、どんな感情の流れがあったのかを質問することができるような仕組みを、パパ・ママ・社会に還元できる流れを作りたいと思います。

データも育てます。
質問されることによって、AIの価値が増すように、このデータの集合体も価値を増すようにしたいと思います。

でも、お父さんたちの意外な感情の流れを感動に結び付けるには、質問に対して答えるUIでいいのでしょうか?そうではないと思います。どのようなユーザ体験が求められるのでしょうか。

やっぱり、意外な感情の流れの片鱗だけを見せて、このパパ(ママ)に聞いてみたい!と思わせるような、あえて中途半端であること、完成されていないことが大事なのではないかと思っています。

ブラウンさんの記事を引用してしまいますが、「弱く、しなやかなパパたち」に見いだされるような発想法でもって、弱い人工物のデザインというものを考えたいのです。

志は高く!
ああ、でも、結構難しい!
まずは、これまでのパパ育コミュのデータを、検索できるようにしてみます。お楽しみに!

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