キーワードは「代わる」 vicar, vicarious, vicissitude
【今日の1問】「(芸術などの)全盛期」は英語で?と一部重複する解説も含まれています。
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◆ 次の空欄に入る最も適切な選択肢を選んでください。
Q1. Great literary works often provide readers with _____ experiences.
(1)rotund (2)sonorous (3)vicarious (4)svelte
Q2. After the long war, the admiral was overwhelmed by indescribable _____.
(1)lassitude (2)efflorescence (3)probity (4)benediction
Q3. This position involves responsibilities _____ with her skills and experience. She is one of the most suitable candidates.
(1)commensurate (2)hunky (3)dyspeptic (4)raffish
Q4. My parents-in-law are incredibly _____, making every family gathering relaxing and enjoyable.
(1)rambunctious (2)crass (3)convivial (4)snooty
Q5. My grandmother is always _____ about my health. She is a very kind and loving woman.
(1)sundry (2)dicey (3)mendacious (4)solicitous
◇ 単語の意味と解説
Q1. Great literary works often provide readers with vicarious experiences.
(1)rotund [routʌ́nd]
【形】(おどけて)丸々と太った、球状の、(声が)朗々と響く
語源は、ラテン語の(rotundus:輪のような、円い)
「rotate:回転する」「round:丸い」と同語源です。
「a rotund gentleman:肥満体の紳士」
「a rotund voice:朗朗たる声」
(2)sonorous [sɑ́nərəs]
【形】(音が)朗々と響く、響き渡る、朗読などが堂々とした
語源は、ラテン語の(sonor:音、響き)
「sound」と同語源です。
「a sonorous voice:朗朗と響く声」
「sonorous prose:格調高い散文」
(3)vicarious [vaikέəriəs]
【形】代理の、身代わりの、(他人の経験を)自分のことのように感じる(疑似体験的な)
語源は、ラテン語の(vicis:変化、交替、番、~の代わり)
「vicarious pleasure:他人の経験を通じて得る喜び(代理満足)」
「vicarious liability:使用者責任(代理責任)」
この、ラテン語の「vicis:変化、代わり」派生の単語は他に以下のようなものがあります。
「vicar:牧師 = 神の代理人」
「vice-president」の「vice」
「vicissitude [visísətjùːd]:(人生や事態の)栄枯盛衰」通例複数形
「vice versa [váisi və́ːrsə]:逆もまたしかり」
「viceroy [váisrɔi]:(植民地などの)総督、副王」
「vicarage [víkəridʒ]:牧師館(牧師の住居)」
ちなみに「悪徳」のほうの「vice」は、ラテン語の(vitium:欠陥、犯罪)が語源で、全く別です。
(4)svelte [svélt]
【形】(人が)細くて優雅な、しなやかな、洗練された
語源は、イタリア語の(svellere:引き抜く)
「上へぐっと引き抜いた」→「縦にすらりと伸びて引き締まっている」というイメージです。
「a svelte figure:すらりとした体つき」
「a svelte brunette:ほっそりとして優雅な黒髪の女性」
◎ なぜ正解?
優れた文学作品は、しばしば読者に〜な体験をもたらしてくれる、という文脈から「vicarious:擬似体験的な」が正解です。
¶ 編集記
今回は、最初から問題文のように書いていて、AIに添削してもらい一発OKをもらいました。
それにしても、「vicar」が「(神の)代理人」という意味だったとは、私も初耳で、「vicar」と「vice-president」と「vice versa」と「vicarious」が同語源で繋がっていたとは!
意外な単語のつながりを発見できるのが語源学習の醍醐味です!
ちなみに「vicarious thrill:身代わりのスリル」というコロケーションも頻出です。
日本でも最近、「共感性羞恥(きょうかんせいしゅうち)」という言葉を聞きますが、英語だと
「secondhand embarrassment」←カジュアルな表現
「vicarious embarrassment」←より心理学的・少し堅め
「empathic embarrassment」←より学術的・専門的
になります。
ちなみのちなみに、私は今まで(そしておそらくこれからも笑)引かれる側で生きてきましたのでご安心を!(何が安心なのかよくわかりませんが笑)
【※ 追記 2026年6月14日】
後日、問題文「VR video games can provide users with vicarious experiences.」を再チェックしたところ、「vicarious」は「他人の体験に、想像上または共感的に参加することによって」と言うニュアンスがあり、VRゲームは直接に近いヴァーチャル体験なので、「vicarious」の語感とは合わないとのことでした。
そこで問題文を「Great literary works often provide readers with vicarious experiences.」と書き換え、ブラウザで5つのタブでGeminiを開き、さらにチェックしてもらったところ、5つ中5つがこれなら自然と言いましたので、これを問題文としました。
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