【今日の1問】古墳は、intoxicant? viceroy? barrow? menagerie?
◆ 次の空欄に入る最も適切な選択肢を選んでください。
This archaeological site is popular with tourists since the ancient _____ has remained intact for over five thousand years.
(1)intoxicant (2)viceroy (3)barrow (4)menagerie
◇ 単語の意味と解説
This archaeological site is popular with tourists since the ancient barrow has remained intact for over five thousand years.
(1)intoxicant [intɑ́ksikənt]
【名】(酒や麻薬などの)お酒、人を酔わせるもの、幻覚剤
語源は:ラテン語の(in-:中に入れる + toxicum:毒)
「体の中に毒(toxic)を入れる」というイメージの、フォーマルな表現です。
「legal intoxicant:合法的な嗜好品(お酒など)」
「sale of intoxicants:酒類の販売 」
もう日本でもおそらく定着している「毒親」という言葉は、英語では「toxic parents」と言います。
(2)viceroy [váisrɔi]
【名】(国王の代理としての)総督、副王
語源は、中期フランス語の(vice-:代理の + roy:王)
「viceroy of India:インド総督」
「royal viceroy:国王代理の総督」
元はラテン語 (vicis:交代、変化、代わり)が由来です。
この、(vic-)シリーズの単語は以下のようなものがあります。
「vicarious:(頭の中で他者の感情行動を)疑似体験する、代理の」
「vicissitudes:栄枯盛衰」(通常複数形)
「vice versa:逆もまた同様」
「vicar:教区牧師(神の代理人の意)」
(3)barrow [bǽrou]
【名】(考古学の)古墳、塚、手押し車
語源は、「古墳、塚」の方は、古期英語の(beorg:山、丘、塚)
「手押し車」の方は、古期英語の(bearwe:かご、担架、手押し台)
「(イギリスの田舎などにある)古代の墳墓(古墳)」を指すフォーマルな意味と、
「一輪の手押し車:wheelbarrow」というカジュアルな意味とがあります。
「ancient barrow:古代の古墳」
「burial barrow:埋葬塚」
私の大好きな、ビートルズの『Ob-La-Di, Ob-La-Da』という曲にもこの「barrow」という単語が出てきます。「手押し車(の屋台・露店)」の方の意味です。
(4)menagerie [mənǽdʒəri]
【名】(昔の宮廷などの)王宮の動物園、見せ物用の動物たち、小動物園
語源は、フランス語の(ménage:家帯、家庭の管理)
フランス語で「農場の管理、家畜の飼育」という意味でした。
18世紀前後に貴族たちの間で珍しい動物をコレクションすることがはやったそうで、これが「zoo:動物園」の起源とも言われています。
「royal menagerie:王立動物園、宮廷の動物コレクション」
「private menagerie:私設動物園」
「見せ物小屋、見せ物用の動物」という表現は、現代の動物愛護の観点からは少し前時代的な響きを持つ言葉ですが、文学作品等の理解のための認識語彙としてピックアップしています。現代では、野生動物保護区などへと役割が変わってきているようです。
◎ なぜ正解?
「archaeological site:考古学的な遺跡」に合うのは、選択肢の中で唯一、歴史的な墳墓を意味する「barrow:古墳」のみです。
ちなみに、「古墳」は英語で、以下のようになり、この「barrow」はかなり硬い言い方です。
ancient burial mound(最も一般的)
mounded tomb(これも一般的)
barrow ← 考古学用語
tumulus ← 学術的(複数形は tumuli)
¶ 編集記
最初は「This barrow is popular with tourists since the burial mound is preserved as it had been over five thousand years ago.」と書いていましたが、そしてこの時点で「なんか変だな」と思いながら、そのままAIにぶつけてみたところ、「burial mound」は「barrow」そのもの意味で、論理的に非常に不自然な文(トートロジー)になってしまいますとのこと。
「it」で十分ですね笑
これはこういう問題を作るときにやりがちなミスで、正解の選択肢の必然性を高めるために、正解と同じ言葉を続けてしまうことがあります苦笑
また、「as it had been」も、「保存されるよりもさらに前に存在していた」となってしまうので、シンプルに「as it was」とする方が、ネイティブにとって圧倒的に自然ですとのこと。
ここも迷ったところなのですが、保存が決まったのは、存在してすぐではなく、しばらく経った後なのではないかと思ったので、「保存され始める前から存在していただろう」というニュアンスを込めてみたのですが、不自然なようです笑
あと、「over five thousand years ago」も、「from over five thousand years ago」と起源を明確にする方が、フォーマルな歴史文脈として美しく響きますとのことでした。
これらを修正したのが、問題文になります。
後日、初稿時に書いていた問題文「This archaeological site is popular with tourists since the ancient barrow has been preserved exactly as it was over five thousand years ago.」を複数のタブで開いたGeminiに再チェックしてもらったところ、5つ中2つまでは自然と答えましたが、3つ目が改善の余地ありと答えました。
理由は、考古学的な文脈では「exactly as it was」を使うケースは、「(当時の姿に)完全に復元された」というケースなどに限られ、五千年も前の古墳が「当時の姿そのままで」というのは論理性に欠けるとのこと。
「手つかずのまま残っている」と言いたい場合、「has remained intact」の方が適切とのことでした。
それにともない「exactly as it was over five thousand years ago.」も「for over five thousand years.」に変えました。
これらを修正した「This archaeological site is popular with tourists since the ancient barrow has remained intact for over five thousand years.」を再度、ブラウザで5つのタブで開いたGeminiに添削してもらったところ、5つ中5つがこれなら修正の必要なしと答えたので、これを問題文としました。
◇ 正解
(3)
◆ たった1問では物足りない?
「たった1問では物足りない!」というストイックなあなたへ!
今日のこの4つの単語を選択肢に使った別の問題を含む、1記事5問収録の有料記事はこちら↓
◆ マガジンにまとめてあります!
「1問と言わず、5問と言わず、このような問題をもっと解きたい!語彙を極めたい!」という方へ!
上記のような単語問題をまとめた有料マガジンはこちら↓
この「今日の1問」シリーズも対象の、免責事項は以下のページにまとめております。
ご利用にあたっての留意事項
