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ヨイコノミライ!シリーズ(1〜4)

"こんな....ゴミみたいな....ただの『消費者』を モノを創る人間にできると信じてるなんて....おめでたい人...."2003年に連載開始、一時中断からファンの応援と関係者の努力により執筆が再開、全4巻で完結した本書は一人の少女が原因で崩壊する漫画研究会の部員達の痛く切ない青春物語。⁣

個人的にはゲーム『NEEDY GIRL OVERDOSE』の企画・シナリオを手がけた"にゃるら"が薦めていたこともあり、未読だったので手にとりました。⁣

さて、そんな本書は夫であるサトウナンキ(佐藤南紀)と組んで作品製作を行っているきづきあきらによる作品で、本書は前述のとおり、連載されていた『ぺんぎん書房』の倒産により連載が一時中断されたが執筆が無事に再開され「ヨイコノミライ完全版」として完結(全4巻)した青春群像劇で。⁣

漫画に対して強い思いだけは持っている漫画研究部の部長、井之上広海が、保健室に通う謎の美少女・青木杏と出会い、漫画やアニメについて雑談するばかり、それぞれが創作より、好きなものを共有することで成立していた漫研を"ちゃんとした『創作集団』"にしようと、「部誌を作る」という目標を掲げて動きだすのですが。⁣

実は井之上に部誌づくりを助言した青木は口先ばかりで何もしないように見える漫研部員に対する「夢つぶし」が本当の目的で。彼女は部員たち一人一人が抱えている自尊心、劣等感、恋愛感情、才能への思い込みなどを巧みに刺激し、漫研の人間関係を少しずつ壊していく。。⁣

まず、2026年現在。20年前以上の連載作である本書。絵柄も含めて『スマホがない時代』の作品として、またいわゆる"オタク"が後ろめたいサブカルチャー扱いだった時代を思い出して、何とも懐かしく感じました。(漫研だったこともある)⁣

また、本作は同じく大学のオタク達の日常を描いたコメディであり、爽やかな終わり方をした『げんしけん』とよく比較されるみたいですが。こちらは、いわゆるサークルクラッシャー、オタサーの姫ポジションの青木により漫研は崩壊。『変わろうとしなかった』登場人物には救いのない結末が与えられているのですが。まあ、確かに実際の漫研としては、こちらの方がリアルかもしれません。⁣

かっての漫研、あるいはオタク界隈の方に。普遍的な魅力を持つ作品としてオススメ。


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