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遂に来日を果たしたデンマークのVOLA、本邦初のメンバー全員インタビュー!

2026年2月、待望の初来日を果たしたデンマークのプログメタル・バンド VOLA。先日公開した記事でも、彼らのライブの魅力について多角的に取り上げましたが、今回はライブ当日、開演前の楽屋で収録したメンバー全員のインタビューをお届けします。

当日の東京は、まるで北欧から寒気を連れてきたかのような、この冬一番の寒さ。雪がちらつく中、急いで会場へと向かうと、サウンドチェックを終えたばかりのVOLAメンバー。
Adam Janzi(Dr.)はランチに行きたいとのことで、先に残りの3人、Asger Mygind(Vo., G.)Nicolai Mogensen(B.)Martin Werner(Key.)とインタビューを始めることにしました。


※企画・インタビュー・編集:Tate
※撮影:Izumi

倉庫の火災と初来日

Tate:大変な状況の中、来日してくださり、本当にありがとうございます。倉庫の火災のニュースを聞いて、とても心配していましたが、多くのファンがあなたたちをサポートし、遂に日本に来られたことを嬉しく思っています。

Nicolai:演奏に必要な機材を揃えるために、本当にたくさんの人たちが力を貸してくれて、すごく嬉しかった。あんなにサポートしてもらえるなんて信じられなかったよ。

Tate:火災の後、必要なものは全部買い直せたのですか?

Nicolai:今のところ、ライブに必要なものは全部揃えられたよ。僕は火事でベースを3本失ったんだけど、ひとまず1本だけ買った。1本でも充分だからね。今後、買い足さなければならないものもあるけど、今はそのための資金もあるから、本当に素晴らしいことだよ。

Tate:それは何よりです!
今回、初めての来日ですが、日本の音楽や観客についての印象は何かありましたか?街や食べ物についての印象でも。

Asger:僕はあまり無かったね。昨晩、少し街を散歩したけど、僕の第一印象はとてもポジティブだ。光や音の感じ、人々の礼儀正しさなど、良い場所だなと感じている。

Tate:日本に来る前の印象としては、どうでしたか?

Nicolai:実は、僕の叔父が Royal Hunt のベーシスト(Steen Mogensen)でね、日本に来る前から話は聞いていたんだ。

確かに、Nicolai Mogensenという名字が
Royal HuntのSteenと同じだ!と後から気づいたのでした

Tate:そうだったんですね!!

Nicolai:Royal Hunt にとって日本は最高の場所で、最もファンが多かったと聞いていたよ。だから僕も日本に来るのをずっと楽しみにしていたんだ。
火事で失ったベースの1本は、叔父から譲り受けた古いベースだったんだよ。そんなわけで、叔父も来たことがある日本に自分も来られたというのは、すごく感慨深い。

Tate:Martinはどうですか?

Martin:今のところ、一番楽しみにしているのは食事かもしれないな。ツアー中はなるべく健康的な食事を心がけているんだけど、アメリカにいるときでさえ最高のラーメンを探すくらいラーメンが好きなんだ。だから日本で本場のラーメンが食べられるのは最高だよ。

ラーメン大好きMartinさん

国ごとのオーディエンスの違い

Tate:私は2022年にロンドンでVOLAのライブを観たことがあるのですが、たくさんの観客がライブで合唱していて驚いたのを覚えています。今回、日本の後はオーストラリアや南米にも行かれますよね。国や地域によって、音楽の受け入れられ方に違いを感じますか?

Nicolai:間違いなく違うよね。だから今回、日本のファンが一緒に歌ってくれるのか、どう動いてくれるのか興味津々なんだ。どうして欲しいという希望があるわけじゃないけど、その違いを見るのが面白い。
僕たちは北欧出身だから、僕たちなりの楽しみ方というのがあると思うけど、スペインや南米に行くと、もっと歌ったりするよね。

Asger:サッカーの試合みたいな感じ。

Nicolai:そう、それぞれの雰囲気があって面白いよ。皆が同じではなく、独特の楽しみ方があるのを見るのが楽しい

Tate:日本の観客はおとなしいと言われることが多いのは知ってましたか?

Asger:知らなかったよ!

Nicolai:僕も知らなかった、拍手はしてくれるのかな…

Tate:演奏中は「音」に集中して聴いているので静かになると思いますが、曲が終わった後は拍手したり叫んだりしますよ。

Nicolai:知れて良かったよ。

Tate:日本のファンは集中して聴きたい人が多いので、演奏中に酔っ払ったり喋ったりするのは好きじゃないんですよ。

Nicolai:一緒に歌ってくれるかな?

Tate:シャイだけど、歌ってくれると思いますよ!

Nicolai:僕らもシャイだけどね!(笑)

落ち着いた感じで話す3人、特にAsgerは予想以上に寡黙な印象を受けました

Tate:VOLAにとって、一番のファンベースはやはり故郷のデンマークなのですか?

Nicolai:ヨーロッパだと、オランダはデンマークと同じぐらい手ごたえがあるね。フィンランドも本当に盛り上がるし、イギリスとドイツも良いよ。今回、日本は初めてだけど、世界的に見れば大体どこも似たような感じかな。アメリカでも場所によるし。今日みたいに300人の会場のときもあれば、デンマークやオランダでは1,000人以上の会場のときもあるよ。

Tate:日本でもデンマークのバンドは人気があって、例えば Dizzy Mizz Lizzy(DML)や Pretty Maids などですかね。今日のライブにもDMLのファンは結構来るんじゃないかと思います。

全員:それは良いね!

Martin:(DMLは)僕のお気に入りバンドの一つだ。

Asger:僕も(DMLを)聴いて育ったよ。

Nicolai:実は(DMLの)Tim(Christensen)からメッセージが届いたことがあってね。僕たちのWebサイトが気に入ったらしくて、誰が作ったのか知りたがってたんだ。彼からメッセージを貰えて、誇らしい気分だったよ!

「プログレッシヴ」と呼ばれること

Tate:VOLAの音楽は「プログレッシヴ」という言葉で表現されることが多いと思いますが、自分たちとしては、どう表現しますか?

Asger:難しいな。

Nicolai:
僕たちのお気に入りや影響を受けたバンドを挙げるのがわかりやすいかもしれないね。MeshuggahPorcupine Tree、デンマークの Mew をよく聴いてきたけど、そのヘヴィさ、プログ要素などをミックスしたようなサウンドだと思う。「プログレッシヴ」と呼べるかもしれないけど、Dream Theaterとはちょっと違う方向性だよね。もちろん僕らもDream Theaterはたくさん聴いてきたけれど。

Martin:僕たちの音楽について、よく知らない人や家族とかには、単に「ロックだよ」と紹介することが多いかな。その方が、どんな音楽なのか理解しやすいからね。もし「プログレッシヴ・ミュージックだよ」と言ったら、「へえ、それ何?」となってしまったりするからね。まあ、話す相手が誰かによるね。

Tate:昨年、私たちが Opeth のミカエル・オーカーフェルトにインタビューしたとき、彼にとっての「プログレッシヴ」とは何かを訊いてみたのですが、今日も同じ質問をしてみたいと思います。昨今の音楽シーンにおける「プログレッシヴ」という言葉をどう捉えていますか?

Nicolai:僕には2つのことが頭に浮かぶ。1つは、何か新しいものを生み出そうとする試み。もう1つは、70年代のプログレッシヴ・ロックというジャンルのイメージ。ただ、そのときからもう50年も経っているわけだから、今となっては、もう「プログレッシヴ(進歩的)」ではないというのは、ちょっとおかしな話だよね。
つまり、2つの異なる意味(「常に新しいものを追求すること」と「70年代の特定のスタイル」)が、ほぼ正反対のものとして存在しているわけだ。どちらもクールだけど、僕にとっての「プログレッシヴ」という言葉は、その両方を意味するね。

Martin:僕はもっと言葉通りに捉えている。「プログレス(進歩・前進)」、つまり音楽の中に何らかの進歩がなければならない、というイメージ。だから単に「Aメロ→サビ→Aメロ」という繰り返しではなく、もちろん同じ要素が再び現れることもあるけれど、常に前進しようとし、新しいもの、例えば次の展開は、最初のものとは違うものでなければならない、という感じだね。そうやって音楽全体を通して、何らかの「前進」があること。それが僕の捉え方だな。

Asger:Porcupine Treeのやり方が僕は好きだな。彼らは「優れたソングライティング」を核に据えながら、それを異なる手法やジャンル、サウンドで包み込んでいくんだ。ある瞬間にはエレクトロニックになったり、またあるときはアンビエントになったりすることを恐れない。でも、その根本には、アコースティック・ギター1本で弾けるようなベーシックな曲がしっかりと存在している。つまり、音がどう響くかという点において冒険的であること。それが僕のアプローチの仕方だね。

曲作りの話題になると、この日一番語ってくれたAsger

ファンからの質問

Tate:ここからはファンからの質問です。読み上げますね。
VOLAの曲はドラマティックで想像力を掻き立てられます。音楽以外で(映画や絵画など)好きなアーティストや影響を受けた作品などがあれば教えてください。」

(メンバー全員、顔を見合わせて、しばしの沈黙の後、笑いが起きる )

Asger:そうだな、、、僕はクリストファー・ノーランの映画が大好きだ。ハンス・ジマーのスコアもすごく壮大だよね。音と映像、2つの要素が絡み合う感じが好きなんだ。

Nicolai:アートからインスピレーションを得ることもあるけど、それはもっと間接的なものなんだよね。音楽からの刺激なら、音楽的な要素を使えるけど、他の分野のアーティストからのインスピレーションは、その人の働き方みたいなものに刺激を受けるんだ。
例えば、多くの作家が朝のうちに3~4時間、書き続けるって話があって。それが彼らにとって最高の執筆時間らしい。僕も朝が最高の時間帯なんだ。だから、そういう生活リズムには影響されたけど、彼らの書いた内容そのものから直接インスピレーションを受けたわけじゃない。彼らの「やり方」に感化されたんだ。わかるかな。だから、どの作家の話だったかさえ覚えてないんだよね(笑)

Asger:普段の日常生活で、さまざまな印象が潜在意識に蓄積されて、それが脳内で流れ出てきたときに、ただ使っているだけのように感じるよ。

Nicolai:ランダムにね。

Asger:そう、それがどこから来たのか、正確にはわからない。

Martin:ああ、僕も、特定のアートから、というよりは、日常生活からインスピレーションを得ていると思うな。

Tate:なるほどです。この質問には続きがあって、「デンマークで好きな場所があれば教えてください」とのことです。

Nicolai:僕は、首都のコペンハーゲンが本当に好きだね。僕が住んでいる街でもある。世界中を旅して、世界には素晴らしい場所がたくさんあるにもかかわらず、コペンハーゲンに住んでいることを今でも幸せに感じている。ヨーロッパやデンマークに来ることがあれば、ぜひ訪れることをオススメするよ。とても素敵な場所だ。

Asger:僕もコペンハーゲンが大好きだ。港のそばの水辺を歩くのが好きなんだ。何時間も歩き続けて、インスピレーションを得られる。

Martin:そうだね。日本と同じように島国だから、デンマークの海岸線は、とても長いんだ。デンマークは平坦な国だけど、美しい景色がたくさんあるんだ。

コペンハーゲンの港町の風景

Tate:なるほど。続いてもファンからの質問です。
「日本風の音階が印象的な"Bleed Out”が好きなのですが、作曲のヒントになったものがあるのでしょうか?特になければ、この曲を作曲する際のイメージやテーマはどのようなものでしたか?」

Asger:繰り返しになるけど、これもまた日常生活から浮かび上がったインスピレーションだと思うよ。特定の音階を意識したわけではないね。ただ、僕は威圧的で危険な響きがするもの、ルート音から半音へのシフト、いわゆる映画「ジョーズ」のテーマ曲のような音程はいつも好んで使っている。緊張感のある雰囲気を作り出すのに凄く効果的なんだ。それがこの曲では大きな役割を果たしていると思う。

Tate:では、日本や東洋の音階を意図的に取り入れようとしたわけではないんですね。

Asger:意図したわけではないね。君(Nicolai)はどう思う?

Nicolai:いや、でも確かに、ちょっとエキゾチックな音階を使うことはあるよ。響きが気に入ってるからね。聴いた人がそういう風に感じてくれるというのはクールなことだ。そういった感想を聞けるのは、いつも面白いよ。

メンバーの多様なバックグラウンド

Tate:最後の質問です。皆さん、バンド以外の活動もされていて、異なるバックグラウンドをお持ちだと思いますが、そうした異なる視点はバンドの音楽制作において、どのように活かされていると思いますか?

Nicolai:まず何より、バンドとしての実務的な部分での違いが大きいと思う。例えば Martin は、バンドとはまったく別のビジネスの現場で働いているし、僕は個人レッスンで教えていたりするので、僕の方が少し時間はフレキシブルかもしれない。そうした実務的な面で、お互いに折り合いをつけながら活動していく必要があるんだ。子供がいるメンバーもいるし、そうした現実的な違いがあると感じるね。曲を書くときも、曲作りに充てられる時間がたっぷりあるメンバーもいれば、仕事の合間を縫ってやらなければならないメンバーもいるからね。

Tate:Adam はスウェーデンに住んでいるんですよね?

Nicolai:そう、車で6時間の距離だから、毎週会うのは無理なので、リモートでの作業が多い。インターネットでお互いにデータを送り合えるのは、本当に助かっているよ。ツアーの前にはコペンハーゲンに集まって、一緒にリハーサルをするんだ。

Tate:スウェーデンとデンマークの文化は似ていると思いますが、違いを感じることもありますか?

Nicolai:国としての文化の違いはあるけど、Adam と僕たちという意味では、違いを感じることは特にないよ。同じ音楽が好きな者同士は、同じ国の別の趣味の人よりも、深く繋がっていると感じるからね。

Asger:うん、スウェーデン人とはとても似ているし、一緒にいて、すごくリラックスできるね。

Nicolai:言語もすごく近いしね。普段、英語で話すこともあるけど。

Asger:バンドを始めた頃、僕はレコーディングやプロデュースの技術を学ぶために、多くの時間を費やした。それは Steven Wilson の影響でもある。彼は何でも自分でやるDIYスタイルを貫いていて、それにインスパイアされたんだ。あとは単純に、当時お金がなかったので自分たちでやるしかなかったというのもある(笑)。でも、そのときの経験が今も役に立っていて、必要があれば、(自分たちで)やれるんだ。コンピューターは今や僕にとって重要なソングライティングのツールになっているよ。アコースティック・ギターを弾くよりも、よく使っていると思う。

Martin:僕の場合、エンジニアとしての仕事は、ミュージシャンとは違うけど、音響コンサルタントとして働いているから、ある種のつながりは感じるね。音に関わる仕事だけど、バンドのように楽しいものではない。例えば、人々が集中できるように、騒音を減らすような仕事なんだ。類似点はあると思うけどね。でも、そう、Nicolai が言ったように、僕たちは、それぞれ異なるバックグラウンドを持っているにもかかわらず、かなりプロフェッショナルな形でやっているから、ツアーや新しい楽曲制作のための時間を作らなければならない。これまでのところ、うまく機能させているよ。

メンバーは全員、VOLA以外の仕事もしているとのこと

3人のインタビューが終わり、少し経ってから、Adam がランチから戻り、彼にも単独でインタビューを行いました。

Adamへの個別インタビュー

Tate:日本のドラマーから、Adam への質問が来ています。
「特徴的なリニアパターン(手足を同時に鳴らさずに演奏する技法)は、どこから着想を得るのですか?」

※この質問は、本記事の冒頭でも紹介した VOLAのライブ・レビュー を寄稿してくださったドラマーの 内田 伸吾 氏によるものでした。(ぜひ内田氏による、Adam のプレイ解説もお読みください!)

Adam:リズム、特にリニアなリズムのインスピレーションは、どこから来るのか、自分でもよくわからないんだ。10代の頃、Periphery や Animals As Leaders などをたくさん聴いて、そういうプレイをするドラマーがカッコいいと思っていたんだろうな。それを自分なりにアレンジして、自分のスタイルに組み込んでいったんだ。
重要なのは、その曲に何が必要か、何を表現したいのかを考えることだ。リニアパターンは、すごく慌ただしくなるからね。まるで高速パンチが飛び交っているみたいで、何が起きているのかわからなくなる。そういう緊迫感や意外性のある感覚を表現したいときは、リニアパターンや速いテンポを使うんだ。僕は、演奏する行為の背後にある真の目的を深く考えるんだよ。リニアパターンは、単に僕が使うツールの一つに過ぎない。他にも手段はある。

リニアパターンについて質問され、ここぞとばかりに語ってくれたAdam

Tate:なるほど。あなたはVOLA以外のバンドやプロジェクトでも活動されていますよね。普段はどんな音楽をプレイすることが多いのですか?

Adam:うん、VOLAは僕のメインのバンドだけど、スウェーデンのポップ・アーティスト Dotter とか、セッション・ワークも色々やっている。「ドラムが必要な曲があるんだけど、録音できる?」っていう連絡が来るから、自分のスタジオで録音したりね。
自分自身のプロジェクトも実験的にやっているよ。メタルっぽくない、なんて言うか、ダークで実験的な感じの音楽だ。まだリリースしていないプロジェクトもいくつか進行中だよ。フランスやブラジルの友人とやっているワールド・ミュージックとか。異なる文化とコラボするのが好きなんだよね。

Tate:そういった活動は、VOLAの音楽にも影響を与えたりしますか?

Adam:ああ、そうだね。VOLAでは、メンバーそれぞれがさまざまな影響を受けているから、それが集約されるんだ。他のメンバーが持ち込むものの中には、僕が聴いたことがないようなものもある。例えば、他のメンバーは、Mew から強く影響を受けている。たぶん彼らはその話をしただろうけど、僕の場合は違う。僕の方からは、彼らがたぶん聴かないようなものも持ち込んでいる。もちろんメタルだと Meshuggah Korn はよく聴いているし、少し離れると Chelsea Wolfe みたいなのも聴いている。メタルじゃないけど Loreena Mckennitt とか、ケルト系やワールド・ミュージックも聴いている。そういったあらゆるものを、何らかの形でVOLAに取り入れて、どう形作られるか見ていくんだ。大抵の場合、そうした要素はほんのわずかな痕跡として残り、結局は皆のインスピレーションが混ざり合ったブレンドになるんだ。

Tate:それは興味深いですね!
日本に来る前に、日本の音楽や観客、街について何かイメージはありましたか?

Adam:日本の音楽や映画には、あまり接点がなかったんだ。だから僕にとってはすごく新鮮でワクワクする。新しい発見ができるからね。
ただ、聞いた話では、スウェーデン出身の僕が日本に行くのはカルチャーショックが少ないらしいんだ。社会的な文化がスウェーデンとすごく似てるからって。例えばラテンアメリカに行くと、社会的な行動がすごく違うから、大きなショックを受けるんだ。スウェーデンでは、皆すごく落ち着いていて、のんびりしている。だから日本に到着してすぐに、とても親しみを感じたよ。まるで故郷のように感じるんだ。発見できて嬉しい驚きだった。

Tate:それは聞けて良かったです。あなたは他のメンバーから離れて暮らしているので、リモートで作業しているそうですね。

Adam:そう、リモートで作業することが多いんだ。他のメンバーは全員デンマークに住んでいて、僕はスウェーデンだから、ノンストップで車を走らせても6時間ぐらいかかる。結構離れてるんだ。だからリモート作業が多い。例えば曲を作るときは、各自が自宅で録音する。アイディアをサーバーにアップロードして、それを聴き合うんだ。僕がドラムのグルーヴを演奏してアップロードすると、Asger がそれを聴いてギターを弾いて、またそのアイディアをアップする。そうやって作業を進めるんだ。
たまに、デンマークの人里離れた山小屋に集まって、数日間、一緒に曲作りすることもあるよ。でも、リモートで仕事するのは俺たちには合ってる。結構楽だし便利なんだ。

Adamは、スウェーデン中部の街 ヴェステロースに住んでいるそう

Tate:最近の「プログレッシヴ」な音楽については、どう思いますか?

Adam:僕は、「プログレッシヴ」な音楽は2つの方向に進んでいると思う。「プログレッシヴ」「プログ」だ。僕は「プログレッシヴ」とは、新しい、異なる創造、何か他のことを試みること、おそらく挑戦的なリズムや奇妙なメロディー、ちょっと変わった影響を融合させることを意味すると考えているんだ。例えばヒップホップをメタルに取り入れるとか、もう何年も前から行われているけど、僕にとっては、それは「プログレッシヴ」なものだと感じる。「プログレッシヴ」は、物事を前進させることだからね。一方、「プログ」については、これが本来あるべき音で、これがジャンルだっていう、独自の枠組みみたいなものだと思っている。僕は間違いなく、その境界に挑戦する「プログレッシヴ」な方の側面に惹かれるんだ。


ということで、最後に、メンバー全員から日本のファンへのメッセージをもらいました。

このインタビューは、動画でも収録しているので、後日、編集が終わり次第、公開します。どうぞお楽しみに!

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