夏の終着点【風まかせ文芸部】
すっかり大人の顔で
俺、もう止まりませんから
彼の重みが一気にくる
何年ぶんかの
あの時のぎこちなく私の背中をさわる手と
全く違って
目の前の彼の指は
わたしの、深いところまで
急に優しくきて
私の声が、
夏の日
あの時、抱きしめもしなかったくせにと
時間に少し嫉妬しながら
私は、下を向こうとする
俺をみてよ、せんぱい
不意に首すじに噛みついてくる
あ
私
思い出す、夏の
雨の音が
今、私が
彼にしがみついて
先輩、先輩
何度も呼んでくる
いやだ、もう、先輩とか呼ばれるの
彼は少し寂しそうに笑って、手を緩める
じゃ、なんて呼べばいいの
唇を塞がれて何も言えない
もう、許すから許すから
ねえ許してよ
だめ、許さない、先輩、やっと会えたのに
私が今度は逃げたいくらい恥ずかしい
だって、こんなになるなんて
もう思い出さなくていい
会えたから
ここが、あの夏の終着点
こちらに参加しました
いつも、ありがとうございます
もう、夏おわるかな
涼しくなって欲しいな
じつは、これも
続編というか、後日譚です
もう最終話といったのに
私が2人に愛着湧きすぎて離れがたくなってしまってついつい書いてしまいました
気付いてくれたかな
そのうち、まとめます
