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turbo1019
スウェーデンウインク【ショートショート#64】【460字】
昭文がスウェーデンに留学して、もう一年が経とうとしていた。大学に行く途中で、毎日のようにすれ違うおじさんがいる。六十代くらいで、禿げあがった頭のスウェーデン人だ。
北欧の人々は無愛想で、積極的に人と話そうとする人は少ない。そのおじさんも、やはり無愛想だった。
実家の仕送りでは心もとないので、昭文はバイトを探していた。
ストックホルムの街をぶらぶら歩いていたら、ある張り紙を見かけた。
回転寿司レストラン・オープニングスタッフ募集。日本人は好待遇。
これだ! と興奮して張り紙をひっぺがす。探し当てたのは、ガラス張りの高級そうなレストランだった。
勇気が出なくて店先をウロウロしていると、トラックから降りてきた例のおじさんと目が合う。驚いた。
「こんなところで会うとは奇遇だな」
自己紹介して、事情を話す。
「何だお前、日本人だったのか!」
おじさんはトラックに書かれた魚のデザインを指して、
「今度からこのスシ屋に納品することになってな。日本人は好きだ。サーモンを高く買ってくれるからな!」とまくしたてて大笑いした。
「頑張れよ。今度飲みに行こう」とウインクをした。
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