「ドパガキ」って言葉、正直ちょっと引っかかってます
最近、「ドパガキ」という言葉を見かけました。「ドーパミン中毒のガキ」の略で、ショート動画やゲームの強い刺激に慣れて、集中力が続かなくなった若い世代を指すネットスラングだそうです。自虐的に使われることが多いようですが、正直、この言葉には少し引っかかるものがありました。
まず、研究として分かっていること
要点だけ。
ショート動画の使用と集中力の関係を調べた研究として、オーストラリア・グリフィス大学の研究チームによるメタ分析があります。71件の先行研究、約98,299人分のデータを統合解析したもので、2025年に学術誌「Psychological Bulletin」に掲載されました
結果、ショート動画の使用増加と、注意力・抑制制御(衝動を抑える力)・認知機能全般の低下との間に、中程度〜強い負の相関が確認されました
不安やストレスといった、メンタルヘルス面への影響も報告されています
ここまでは、データとして裏付けがある話です。「強い刺激に慣れすぎると、集中力に影響が出うる」という指摘自体は、根拠のあるものだと思っています。
それでも「ドパガキ」という言葉には、引っかかる
ここからは僕の意見です。あるクリニックの精神科医のコラムを読んで、なるほどと思ったことがありました。「もし昔の人にショート動画があったら、普通に見ていたと思う」という指摘です。
強い刺激を求めること自体は、世代を超えた人間の本質的な特性であって、今の若い世代だけが特別だらしないわけではない。この視点、正直すごく腑に落ちました。「ドパガキ」というレッテルで特定の世代を揶揄する空気には、科学的な裏付けとは別に、ちょっと注意が必要だと思っています。
その医師が薦めていたのは、禁止ではなくバランスでした。「刺激の強いものと、じっくり味わうもの。両方を持っておくこと」——これ、シンプルですが、実践的な落としどころだと思います。
薬剤師として、親として思うこと
子育てをしていると、この話は他人事ではありません。「今の子はスマホばっかりで」と決めつける前に、自分自身のスマホの使い方を振り返ってみる——これも、大事な視点だと思っています。大人だって、ショート動画を無限にスクロールしてしまう経験、正直あるはずです。
研究データを鵜呑みにして「ショート動画は悪」と決めつけるのも、逆に「みんなやってることだから気にしなくていい」と開き直るのも、どちらも極端です。データは知っておきつつ、レッテルには乗らない——このバランス感覚を、大事にしたいと思っています。
まとめ
「ドパガキ」は、強い刺激を求め集中力が続きにくい若年層を揶揄するネットスラング
グリフィス大学のメタ分析(71研究・約98,299人)で、ショート動画使用と注意力・抑制制御の低下に相関があることが示されている
ただし、強い刺激を求めること自体は世代を超えた人間の本質という指摘もあり、特定の世代へのレッテル貼りには注意が必要
対策は「禁止」ではなく「刺激の強いものとじっくり味わうもの、両方を持つバランス」
データは大事にしつつ、言葉のレッテルには振り回されない。これは、子どもだけでなく、自分自身にも言えることだと思っています。
※本記事は2025年発表の研究データおよび一般的な見解に基づく個人の意見です。
📖 実演のまとめ(保存版)はこちら → https://note.com/rain_dual_ai/n/n7471b93e6bac
