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『Die With Zero』で気づいた矛盾|アラフォーゲイのお金の違和感

こんにちは。にじFIRE🏳️‍🌈です。

前回は、モーガン・ハウセルの
『サイコロジー・オブ・マネー』について書きました。

「貯めるのに、特別な理由は必要ない」
という考え方に、強く共感しつつも、
少し引っかかるものがあった。

そんな話でした。

今回は、その流れでもう一冊、
かなり影響を受けた本について書いてみたいと思います。

それが、ビル・パーキンスの
『Die With Zero』です。

FIRE界隈でもかなり有名な本なので、
すでに読んだことがある方も多いと思います。

共感ができる内容が多いものの、
「お金の心理」に向き合うきっかけ、
そして、矛盾に気付かされた本でもありました。


「資産を残さず死ぬ」は、かなり合理的に見える

『Die With Zero』の考え方は、かなりシンプルです。

ざっくり言えば、

お金は、できるだけ人生の中で使い切った方がいい

という話です。

貯めることそのものが目的ではなく、
人生の満足度を最大化するために、
必要なタイミングで使った方がいい。

経験に使う。
思い出に使う。
若いうちにしかできないことに使う。

かなり極端に言えば、

「お金を残して死ぬ」のは、人生の取りこぼしでもある

という考え方です。

これは、かなり刺さりました。

特に、子どもを持つ予定が今のところない
アラフォーのゲイとしては、なおさらです。

資産を残す前提が、そもそもかなり薄い。

子持ちの異性愛者のように、

「子どもに残す」
「家を相続する」
「次の世代に渡す」

という前提が、最初から強くあるわけではありません。

もちろん人によりますし、
養子や家族形成の選択肢もあります。

ただ少なくとも、
僕自身の今の人生設計では、
「誰かに残すために増やす」
という感覚はかなり薄いです。

そう考えると、
「最終的に資産を残さず死ぬ」
という発想は、
むしろかなり自然にも思えました。

合理的ですし、むしろ真っ当ですらある。


それでも、「ゼロで死ぬ」は怖い

ただ、ここでかなり強い違和感もありました。

前回の記事では、
「理由のない貯金」は、
不安を永遠に続けるだけになる
可能性もあると書きました。

目的なく貯め続けることに、
違和感があると考える。

それなのに、
『Die With Zero』を読んだときの
自分のかなり素直な反応は…

「いや、でもゼロで死ぬのは怖い」
「なんか不安」

でした。

理屈では、かなり正しい。
でも、感情が追いつかない。

これが、この本に対する
一番正直な感想でした。


「合理」と「恐怖」は、別の場所にある

たぶんこれは、
理屈の問題ではないんだと思います。

『Die With Zero』の考え方は、
かなり合理的です。

でも、それでも怖い。

なぜか。

たぶん、「合理」と「安心」は別だからです。

どれだけ正しくても、
いつ死ぬかは計画できません。

「老後に大きな病気になったら?」
「年金制度は本当に機能する?」
「パートナーが先にいなくなったら?」
「認知症になって、一人で判断できなくなったら?」

そういう不安は、
理屈ではなかなか消えません。

これらの、タイミングを図ることはできません。

だから「ゼロで死ぬ」は概念としてはいいもの、
実際に実行していくとなると、少し怖い。

なので、前回の記事で紹介した
『サイコロジー・オブ・マネー』
「理由なく貯蓄する」というのも、
安全を求める人間として当然
とも言えます。



たぶん、この矛盾こそが本質なんだと思う


ここまで考えて、
たぶん一番しっくりきたのは、
この矛盾こそが、人間とお金の関係なんだろう
ということでした。

目的なく貯め続けるのも、少し怖い。
でも、使い切るのも怖い。

増やしたい。
でも、抱え込みすぎるのも違う。

自由になりたい。
でも、ゼロになるのは不安。

かなり面倒ですが、
たぶん人間はそもそも、
こういう矛盾した生き物なんだと思います。

そして、お金の話はいつも、
その矛盾をかなり素直に映します。


正しさより、「自分がどこで怖がるか」

だからこの本を読んで思ったのは、
『Die With Zero』が正しいかどうかではないです。

「自分はどこで怖がるのか」
を知ることの方が、
ずっと大事なのかもしれない、ということでした。

ゼロで死ぬのが怖いのは、
なぜなのか。

何が不安なのか。

何があれば、
もう少し安心して使えるのか。

これらは、各自の生活や生い立ちによって異なるので、
「正しいお金の使い方・貯め方」は存在しないですね。


まとめ

『Die With Zero』は、
賛否両論はある本ですが、名著です。

かなり正しいと思いますし、
特に子どもを持つ予定のない
アラフォーゲイの自分にとっては、
かなり刺さる本でもありました。

「ゼロで死ぬのは、やっぱり少し怖い」
という説明が難しい直感的な不安です。

前回は、
「目的のない貯金」に違和感があると書きました。

今回は、
「使い切ること」にも怖さがあると感じました。

かなり矛盾しています。

でも、たぶんその矛盾こそが、
人間とお金のかなり自然な関係なんだと思います。

皆さんは、どうでしょうか。

お金は、使い切りたいですか。
それとも、少し残しておきたいですか。

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