【全国通訳案内士の現場 パート34】 直島ベネッセハウスミュージアム: デイヴィッド・ホックニーの『ホテルアカトラン』を英語でどう説明するか?
こんにちは。
トリリンガル讃岐PRオフィサーの森啓成 (モリヨシナリ)です。
今回は、香川県の直島にあるベネッセハウスミュージアムの展示作品 デイヴィッド・ホックニーの『ホテルアカトラン』の通訳ガイド原稿についてです。
著者のプロフィール
森啓成 (モリヨシナリ)
ビジネス英語講師、全国通訳案内士 (英語・中国語)、海外ビジネスコンサルタント
神戸市生まれ、香川県育ち。米国大学経営学部マーケティング専攻。
大手エレクトロニクス企業にて海外営業職に20年間従事(北京オフィス所長)。
その後、香港、中国にて外資系商社設立に参画し、副社長を経て顧問に就任。
アメリカ、シンガポール、中国、ベルギーなど、海外滞在歴は計16年以上。
現在はBizconsul Office代表として、ビジネス英語講師、全国通訳案内士(英語・中国語)、海外ビジネスコンサルタントとして活動中。
観光庁インバウンド研修認定講師、四国遍路通訳ガイド協会会員、トリリンガル讃岐PRオフィサーも務める。
【保有資格】
英語: 全国通訳案内士、英検1級、TOEIC L&R: 965点 (L満点)、TESOL (英語教授法)、国連英検A級、ビジネス英検A級
中国語: 全国通訳案内士、香川せとうち地域通訳案内士、HSK6級
ツーリズム: 総合旅行業務取扱管理者、国内旅行業務取扱管理者、国内旅程管理主任者、せとうち島旅ガイド
【メディア・研修実績】
香川県広報誌「THEかがわ」インタビュー記事掲載。
瀬戸内海放送(KSB)及び岡山放送(OHK)ニュース番組コメント。
観光庁インバウンド研修認定講師として地方自治体や宿泊施設で登壇。
四国運輸局事業コンサルタント、 瀬戸内国際芸術祭オフィシャルツアー公式ガイド、香川せとうち地域通訳案内士インバウンド研修講師認定試験面接官を務める。
・香川県登録通訳案内士サイト
・座右の銘は「雨垂れ石を穿つ

・全国通訳案内士登録証 英語

・全国通訳案内士登録証 中国語

・香川せとうち地域通訳案内士登録証 中国語

・四国遍路通訳ガイド協会会員証

・観光庁インバウンド研修認定講師

🔸【全国通訳案内士の現場 パート35】直島ベネッセハウスミュージアム: ジョナサン・ボロフスキーの『3人のおしゃべりする人』を英語でどう説明するか?

ベネッセハウスミュージアム
デイヴィッド・ホックニー
デイヴィッド・ホックニーについて
デイヴィッド・ホックニーは、イギリスを代表する現代美術家です。
絵画、版画、写真など、多様なメディアで表現活動を行っています。特に、鮮やかな色彩とポップな画風が特徴的です。
代表的な作品
彼の作品は、光と水、そしてカリフォルニアの風景をテーマにしたものが多いです。
《A Bigger Splash》:
プールの水しぶきを描いた、彼の代表作の一つです。静寂な風景の中に一瞬の動きを捉えています。
《Portrait of an Artist (Pool with Two Figures)》:
二人の人物とプールを描いた作品で、非常に高値で取引されたことでも有名です。
独自の視点
ホックニーは、視覚と知覚に関する独自の探求でも知られています。
複数の視点:
作品に複数の視点を取り入れることで、時間や空間を表現しています。
写真への探求:
ポラロイド写真などをコラージュし、独自の集合写真を生み出しました。これは、写真が捉える単一の瞬間に対する彼の問いかけでもあります。
デイヴィッド・ホックニーの『ホテルアカトラン』
作家
デイヴィッド・ホックニー / David Hockney
作品
《ホテル・アカトラン 中庭の回遊》(1985)

直島・ベネッセハウスミュージアムにあるデイヴィッド・ホックニーの作品、『ホテル・アカトラン 中庭の回遊(A Walk Around the Hotel Courtyard, Acatlán)』(1985年)は、彼の画風において非常に重要な転換点となった大作です。
この作品の背景や特徴は以下の通りです。
1. 制作のきっかけ:偶然の出会い
1984年、ホックニーがメキシコシティでの展覧会に向かう途中、車の故障に見舞われました。
修理を待つ間に滞在したのが、メキシコの小さな村アカトランにある「ホテル・ロマーノ・アンヘレス」でした。
彼はそのホテルの美しい中庭に魅了され、何枚ものスケッチやリトグラフを制作し、最終的にこの巨大な油彩画を完成させました。
2. 作品の特徴:逆遠近法と空間の広がり
この作品の最大の特徴は、「逆遠近法」と呼ばれる手法が使われている点です。
視点の移動:
通常の絵画(一点透視図法)とは異なり、見る者が中庭を歩き回っているかのような多角的な視点を一枚の絵の中に収めています。
鮮やかな色彩:
メキシコの強い光を反映したような、鮮烈な赤、青、緑、黄色が使われており、見る人を圧倒する生命力があります。
巨大なサイズ:
縦約1.8m、横約6mという非常に大きなキャンバス(2枚組のディプティック)で構成されており、作品の前に立つと、まるで自分がその中庭に迷い込んだかのような没入感を味わえます。
3. 直島での展示
ベネッセハウスミュージアムでは、安藤忠雄氏によるコンクリートの建築空間の中にこの作品が展示されています。
建築との共鳴:
幾何学的で静謐な安藤建築と、ホックニーの描く躍動的で色彩豊かな世界観が対比され、独特の鑑賞体験を生んでいます。
「考える、眠る」:
2023年には期間限定で、この油彩画に加えて制作過程に関連するリトグラフ作品(「1日目」「2日目」「2週間後」など)も同時公開され、ホックニーがどのように空間を捉え直していったのかを深く知ることができる機会がありました。
ホックニーは「見る」という行為そのものを探求し続けた画家ですが、この作品はその探求の頂点の一つと言われています。
もし直島へ行かれるご予定があれば、ぜひ作品の端から端までゆっくり歩きながら鑑賞してみてください。
絵の中の「空間」が動いて見えるような、不思議な感覚が体験できるはずです。
各メディアでの作品紹介
🔸デイヴィッド・ホックニーの『ホテルアカトラン』
メキシコシティに向かう途中で車が故障し、滞在したホテル、ロマノアンヘレス。
鮮やかで魅力的な色、輝く庭、独特な視点表現によるパースペクティブ。
平面性と立体性を同時に内包する、多焦点の新しい絵画。
ピカソへのオマージュとも言える、新時代を切り開く代表作。
🔸ベネッセアートサイト直島 ベネッセハウス ミュージアム(香川県・直島)
デイヴィッド・ホックニーの油彩作品 《ホテル・アカトラン 中庭の回遊》
https://benesse-artsite.jp/contact/press/9b977b1be8269c1734e8fc5e685cee54815fad8e.pdf
🔸ホックニーを見に直島に行こう。ベネッセハウス
【全国通訳案内士】 デイヴィッド・ホックニーと『ホテル・アカトラン』の通訳ガイド原稿 (日本語・英語)
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