R-Type シリーズストーリー完全まとめ(ネタバレ全開)【第4弾:R-Type3】
『R-TYPE III THE THIRD LIGHTNING』は、「人類がついに“バイドの母体そのもの”を殺しに行く決断をした物語」です。太陽系防衛戦でもΔの事件でも止めきれなかったバイドに対し、人類は三度目の総力戦=“第三次バイドミッション”を発動します。
導入:三度目の悪夢と“THE THIRD LIGHTNING”
公式ストーリーテキストは、まずこう始まります。
「熾烈な戦いがあった。生命が、星が、未来が、原子分解され虚無へと消えていった。」
しかし戦いは終わっていなかった。バイドは“まだ生きていた”。
太陽系外周を警備していた艦隊が、再び姿を現したバイドによって一瞬で消滅。
人類はついに、守りではなく「バイドの中枢そのものを叩く」決断を下します。
目標は、超感覚レーダーが銀河中心部に検出した“マザーバイド:セントラルボディ”。
この中枢をワームホール内の異次元空間で直接攻撃する作戦が、
オペレーションコード「THE THIRD LIGHTNING(第三の閃光)」です。
時は西暦2245年。
これが、『R-TYPE III』の物語のスタートラインになります。
主役機:R-9Ø “ラグナロック”という最後のR
今回の主人公機は、Rシリーズ直系の最終型とも呼ばれる最新鋭機「R-9Ø(ラグナロック)」。
R-9S(ストライクボンバー)のフレームを流用して、基礎設計から作り直した“ゼロ番機”
3種のフォース(ラウンド/シャドウ/サイクロン)を切り替え可能
貫通力重視のメガ波動砲+連射可能なハイパードライブ(ハイパー波動砲)を搭載
火力も汎用性も、当時のRシリーズ中で“桁違い”という設定です。
ただしその代償として、
機体コストは常識外れで、量産は一切視野に入っていない
パイロットは少女の肉体に固定された23歳女性を、生体コンピュータとして機体に直結している、というショッキングな設定が存在します(軍は公式には否定という形)。
つまりラグナロックは、「人間を捨ててバイドに限りなく近づいた、人類側最後の切り札」とも言える存在です。
物語の流れ:ステージで追う第三次バイドミッション
STAGE 1「次元カタパルト」:飛び出した先は、すでに地獄
R-9Øは「次元カタパルト」と呼ばれる空間転送砲で、異次元空間へ射出されます。
しかし実体化した場所は、すでに破壊され尽くしたカタパルトの残骸。
周囲を取り囲むのは、指揮系統を乗っ取られ暴走した機動兵器の群れ。
つまり、出撃した瞬間にはもう作戦ラインが食い破られているという最悪の状況から物語は始まります。
ラグナロックはガードレイを撃破し、辛うじて“電界次元”の深部へ進入する足掛かりを得ます。
STAGE 2「アシド・クリーチャー」:死にゆく異次元獣の体内
電界次元を漂う巨大な異次元獣の体内に侵入し、消化液に満たされた内臓の肉壁を逆走していくステージ。
濃縮された放射性の消化液が滴り、壁そのものが溶け落ちていく中、R-9Øは“死にかけの巨大生命体”の消化器官内を突き進みます。
ここで描かれているのは、**バイドに利用され、使い捨てられる“器”**の姿とも読めます。
最終的に「ネクロゾウル」を撃破し、この異次元獣から脱出します。
STAGE 3「重金属回廊」:自動迎撃システムの迷路
見下ろすほどの深い縦穴状の空間を、重金属の回廊が取り巻くステージ。
ガイドランプが点滅する中、対侵入者用の自動攻撃兵器(オートマトン)が次々と起動。
ここは、バイド軍が「異次元空間の奥地に築いた要塞の通路」と解釈されています。
巨大な敵影「コース・グラブ」が行く手をふさぎ、ラグナロックはこれを破壊しながら更に深部へ。
STAGE 4「ファイアキャスクファクトリー」:空間ごと飲み込まれた兵器工場
圧搾機が唸りを上げ、熱硬化性素材が炎のように回路を走る“完全自動兵器工房”。
バイドが空間ごと取り込んだ工場であり、中では兵器が自動増産され続けています。
ここで戦う「幻獣666(トリプルシックス)」は、
バイド化した機械と生物の悪夢的キメラであり、
“兵器のための兵器を生む工場そのものが怪物化した姿”とも取れる存在です。
STAGE 5「バイオニック・ラボ」:恐怖の記憶が実体化する研究所
暴走したDNAが金属組織に侵入し、ひび割れた培養カプセルの中で肉塊が蠢く、バイド汚染された兵器研究所。
ここには「メタ・ウェポノイド」と呼ばれる、擬態能力まで備えた生体兵器群が増殖しています。
そしてガーディアン「ファントム・セル」との戦いでは、
ドブケラドプス・アルビノ
ダース・ゴマンダー
ライオス
ガン・ダッチマン
など、**過去作のボスたちの“幻影”が次々と実体化して襲いかかってきます。
これは、バイドが「過去の戦闘データや残留情報を元に、恐怖の記憶を再構成している」とも、「Rシリーズとバイドの因縁そのものが具現化した」とも解釈される演出です。
ラグナロックはこれら過去の亡霊を打ち倒し、いよいよマザーバイドへと至る最終次元へ向かいます。
STAGE 6「電界25次元」:マザーバイドとの決戦
“発狂した色彩”の中、空間を歪め蝕んでいく巨大なワームホール。
ここがマザーバイド・セントラルボディが巣食う「電界25次元」です。
ラグナロックは、このワームホール奥深くに鎮座するマザーバイドを撃破。
しかし、中枢を破壊した瞬間、ワームホールは暴走膨張を始め、周囲の空間そのものを飲み込んでいきます。
R-9Øは、ハイパードライブや波動砲を駆使しながら、崩壊する次元からの脱出を試みる――というところでゲームはエンディングへと繋がっていきます。
エンディングと「ZERO(ゼロ)」というオチ
エンディングテキストでは、マザーバイド撃破後の描写として、
「人類は“無(ZERO)”の中へと向かう」
「ひらいてゆく無(ZERO)、そして、とじてゆく無(ZERO)」
といった印象的なフレーズで締めくくられます。
ここには、
マザーバイドを倒しても、バイドという“絶対生物”が本当に終わったのかは分からない
ラグナロック自身も、人間とバイドの境界を踏み越えた存在になってしまっている
という、シリーズらしい「勝ったはずなのにまったくスッキリしない」後味が意図的に残されています。
機体名R-9Øの「Ø(ゼロ)」、
そして最終ステージの「ZERO(無)」という言葉遊びは、
最後に残るのは、勝利でも敗北でもなく、“ゼロ”=何も証明されない虚無なのではないか
という、かなりダークなテーマを匂わせているとも言えます。

