【あの神社を探す話 0】「あの神社はなんだ!?」から始まった話
(※前書き:今回はすべてのきっかけとなった夢の話です)
私は実家に帰ろうとする夢を見た。 徒歩で実家に帰ろうとしていた。
懐かしい風景。 「あの角を曲がってまっすぐ行けば実家につく」 角を曲がり、何も考えず実家に向かって歩く。
しかし、どんなに歩いても実家につかない。 ふと周りを見る。 知らない風景。けど、懐かしい風景。
とりあえず進もう。実家につくはずだ。
しかし、つかない。
ふと前に、長い階段が現れる。山。 頂上に、赤い神社の屋根が見える。 何故だかわからないが、「やっとこれた!」という気持ちが芽生える。
嬉しくて妻に連絡しようとスマホを手に取る。 「まさか私、神社にこれたよ」と伝えたくて。
ふとスマホから目をあげる。 上った記憶もないのに、階段の中腹にいた。 少し焦りを覚える。
もう一度、妻に連絡しようとする。スマホに目を落とす。 足元が見える。 そこには鳥居の土台となる石が見える。
私はすでに、登り切っていた。
しかし、目の前の光景に少し違和感を覚える。 上る前に見えていた神社は赤かったはずなのに、全体が灰色に包まれたような神社であった。
横を見ると、何かのご利益を受けようとしているのか、小槌を撫でている女性がいる。 小槌だけは赤かった。
「せっかく来たんだから参拝していこう」 そう思い、鳥居をまたぐ。
幾多の参拝客に流され、道を進んでいく。 洞穴が見える。 お経のような声が聞こえる。 手を合わせている参拝客たちが見える。
私も列に並ぶ。
私の番。
洞穴の中に入る。 足元に、何かわからないが大蛇のようにうごめく影。
私は発狂する。 発狂して飛び上がり、洞穴の奥の方へジャンプする。
それを参拝客たちが、驚くように見ている。
「違うんです。ごめんなさい」 「違うんです。ごめんなさい」 「違うんです。ごめんなさい」
私は連呼する。
そこで目が覚める。
おそらく現実でも叫びをあげて目を覚ました。 起きた直後の心拍数は異常だったと思う。
でも不思議と。何故だかわからない。 何故だかわからないけど、悪夢という感情はなかった。
私の心の中は「あの神社はなんだ!?」でいっぱいになっていた。
探さなきゃ。行かなきゃ。
そうして、頭から離れない「残像」だけを頼りに、私は鎌倉へと向かった。
——しかし、そこで私を待っていたのは、歓迎の空気などではなく、境内を塞ぐ2匹のスズメバチと、耳元で鳴り響く「姿なき羽音」だった。
▼【第1部:鎌倉編】
【今夜の1杯と1曲】
🍺 今日のお酒:ジンジャーハイボール(シャキッと!!)
🎵 今日の一曲:古川本舗「問うてはその応え」
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