Naya Createは今どうなった?|おすすめしない、でも手放せない理由
お疲れ様です。りょぐ(@ryog_gadgets)です。
Keychron Orca echoの発売だったり、未だ衰えないCornixの人気だったりと、世はまさに大分割キーボード時代。


今後も様々な分割キーボードが出てきて、世界の肩を痛みから救ってくれると想像します。
一方、僕はというと、相変わらずNaya Createをメインキーボードとして、仕事やプライベートで活動しています。

思えば、Naya Createの第一陣が消費者に着弾した頃は、やれモジュールが動作しないだとか、やれソフトが使いづらいだのと言われていましたが、結論、現在は普通に使えています。
今回は、一時期世間を賑わせたバカ高キーボード、「Naya Create」が現在どうなっているのかを書いていこうと思います。
1.結論|お勧めはしないが使えてる
まず結論ですが、しっかりキーボードとして使えてます。ソフト面ではどうにもならない課題や、サポート面が頼りなさすぎるという問題など、課題は山積みですが、僕個人としては、なんなら結構気に入っています。
ソフトもアップデートが入って割と使いやすくなっていますし、できることも増えているので、前ほど不便を感じることもなくなってきました。
早々に売りに出してしまった元Nayans(Naya製品を使う人は公式からこう呼ばれている)におかれましては…ご愁傷様です。
2.製品内容が変わった
物理的なところから話していきます。
これはもしかしたら在庫の状況によりけりなのかもしれませんが、一部製品に変更が出ています。
まず、Naya Createに付属するケーブルが、Y字ケーブルから左右1本ずつの構成に変わっています。
Y字ケーブルだと動作が不安定だったのか、僕のNaya CreateはUSB-C to USB-Cケーブルが2本付属していました。

しかし、家ではケーブル類はほとんど白で統一していますし、外出時の充電はAnkerのY字ケーブルを使用しているため、トラベルケース内で眠っています。
そして、Trackモジュールのボールの色が黒から赤に変更されています。

僕としては黒の方が統一感が出て良かったのですが、センサーの不具合が多かったのか、途中から赤ボールが付属するようになっているようです。初期に届いた方は黒っぽいですね。
ボールのサイズが40mmと、市販ではなかなかお目にかかれないサイズなので、気軽に色を変更できないですが、使えてるので一旦良しとします。
実はTrackモジュールに不具合が出た際、新しいものを送ってもらったんですが、壊れている前のモジュールにも赤ボールが付属していたので、実質2個持ちです。片方塗装とかしたら使えないかしら?
3.ソフトウェアがだいぶ使いやすくなった
さらに、不定期的に専用ソフトウェアであるNaya Flowのアップデートにより、ソフト面もだいぶ改善されています。

言語は日本語対応したほか、メニューバーにそれぞれのバッテリー状況が表示されたり、ログが取れたり、アップデートの際にショートカットが使えるようになっていたり、細かな改善がされています。
特に、アップデートの際のショートカットキーですが、Nayaモジュールのアップデート時は左キーボードのみを接続しないとできなかったり、本体のアップデートの際はモジュールを接続した状態だとできない仕様だったので、マウスなしでもキーボード操作だけで更新手順を進められるようになったのは大きいです。
4.新機能が増えた
他にも、以前はキーのLEDの光らせ方が固定されていましたが、キーごとに設定できるようになりました。
僕は光らせるのはあんまり好きではないので、最小限に留めていますが、そういうこともできるのはありがたいですね。会社だと時には変な目で見られることもあるので。いや、Naya Createを使ってる時点でだいぶ好奇の目にさらされます。
また、これまで1キーに割り当てる動作はタップかホールドだけでしたが、これに加えてダブルタップとタップ&ホールドが追加されています。
Naya Create自体キーの数は多いので、特に使い道が思いつきませんが、1キーに対して4つの動作を割り当てることができるようになったので、より動作が短縮化できると思います。
例えば「C」のキーにタップ&ホールドで「⌘+C」を割り当てれば1キーでコピーができたりね。⌘Cくらい打てばいいんですが、より多いキーを入力する必要のあるショートカットキーを使う時には便利だと思います。

追記
一個不具合を見つけました。このダブルタップ、タップアンドホールドに動作を割り当てて、それを解除しようとすると書き込み時にエラーが出ます。
多分、アプリ側で持っている情報とキーボード側に書き込まれている情報の乖離が原因な気がしますが、現状僕にはどうしようもありません。
さらに、最近だとスリープまでの時間設定もできるようになっています。初期設定だとほんとに短かったので、ちょっと目を離した隙にスリープ状態に入ってしまい、イラッとしながらキーを叩いて起こしていたのが、このアップデートによって解消されました。

また、Bluetoothの接続も昔は結構不安定で、よく接続し直ししていたのもかなり安定するようになりました。
5.今でも残る不満点
一方、未だに残っている課題や不満点も当然あります。なければみんなに勧めてます。
まず第一に、他のNayansも言っているように、サポート体制の不安です。
海外の企業なので、日本ほど「お客様を大事に!」というスタンスでないのは理解していますが、それを差っ引いてもあまりにお粗末すぎる。
僕自身、モジュールが壊れてからサポートと直接メールでやり取りしていましたが、だいたい返事が来るのに1週間はかかります。その上、2、3ラリーで終わる話でもなかったため、新しいモジュールの発送までに結構時間を要した記憶です。
他の方も、サポート体制への不満を漏らしているので、ここはそれこそAIの力を借りて解決できるといいですね。
ソフトに関しても、他の自作キーボードにできて、このキーボードにできないことがあります。それがマクロの登録です。
これができるようになれば、ソフト面に関しては一旦文句はないです。

また、僕はNaya Createの前はDygma Raise2という分割キーボードを使用していました。

Naya社と比較してDygma社は、以前はキーボードの開発秘話だったり、こういう設定がいいよという話だったり、様々なコンテンツをまあまあな頻度でYouTubeで公開していました。
本国と遠く離れた日本に住む僕らにとって、情報や発信を小出しにでもしてくれると安心感に繋がるというか、苦労話を聞くことで、開発の遅延や不具合についても一定の納得感が得られるのにな、と思います。
ほんで、キースイッチのどうしようもなさも問題としてあげさせていただきます。
Naya Createのキースイッチはほぼ独自スイッチになっており、基本公式のスイッチしか使えません。それもリニア・タクタイル・クリッキーの3種類のみ。

スイッチをルブったり、バネを変えるなど、打鍵感を改善するには結構な改造が必要になります。僕はなぜか、デフォルトスイッチ(リニア)に加えて、リニアとタクタイルスイッチを購入していたので、結果的に改造するハードルが低いですが、そうでない人たちは結構大変だなと思いました。
そして最大の問題点、それは「購入した製品がまだ届いてない」ということ。
僕がNaya公式で購入した製品は、Naya Create本体とキースイッチ、そしてTouchモジュールとTrackモジュールと、Floatモジュールです。このFloatモジュールが、いまだ開発中となっており、現在特に進捗の共有や発送目処が立っていません。
クラファンやってた時ならわかります。クラファンとはそういうものと理解もあります。
しかし、僕の場合は公式のサイトで購入しているのです。いやまあ本体自体も購入してから10ヶ月くらい待ってるんですが。
せめて、2週に1回くらいは進捗をDiscordで共有してもいいんじゃないの?と思わざるを得ません。
僕は3Dプリンターも扱うんで、CAD操作にぴったりなFloatモジュールを早く使いたいのです。
6.それでも、このじゃじゃ馬を使い続ける理由
散々愚痴をこぼしておいてなんですが、それでも僕はこのキーボードが好きです。
以前はDygma Raise2 + Slim Blade Proを長いこと使っており、でかい玉のトラックボール操作と分割キーボードという構成に慣れています。そこからさらに携帯性も合わせ持ったNaya Createは、実質唯一無二と言ってもいいです。

あとは、カラムスタッガード配列に慣れてきたことも使用し続ける理由になっています。当初はなかなかこの配列に慣れず苦労しましたが、使っていくうちにこの配列の素晴らしさを享受できるようになりました。
最近、同僚のPCを触る機会があったんですが、思ったところに思ったキーがなくて指迷子になっていたのに気づいた時に、「ああもう僕は戻れないんだ」と思いました。
肩への負担とかは、元々分割キーボードを使っていたのでそこまで変化はありませんでしたが、やはり一枚板のキーボードを触ると窮屈な思いをするので、やはりこれも慣れたら戻れないんだろうなぁと思います。
なんといってもそのビルドクオリティの高さは、多少の不便に目を瞑ってでも使う価値があります。
7.2026年に買うべき人/買わない方がいい人
大前提、今から買っても届くのがいつになるかわからないし、全くおすすめはしないんですが、以下のような人は検討する価値があると思います。ただし、どれか一つでも当てはまる人ではなく、すべてが当てはまる人です。
・お金に余裕がある人
Naya Createはシンプルに価格が高いので、そもそもキーボードに10万円も出すなんて馬鹿げていると思う人が大半だと思います。僕もそうでした。
・完成品でない製品の成長を楽しめる人
不具合やサポート不足が健在なので、完成品を求めるのではなく、アップデートを楽しめる人には向いているかもしれません。
・新しいことに取り組むことに抵抗がない人
カラムスタッガード配列という、一般のキーボードにはない配列なので、慣れるのに時間がかかると思います。そういう鍛錬を楽しんですることができれば、慣れた頃には他が使えなくなるくらいしっくりきます。
・分割キーボードかつ完全無線で、ポインティングデバイス一体型のキーボードを探している人
最近はこの条件に当てはまるキーボードはたくさんあります。昔は自作キーボードキットでしかできなかったことも、いまや完成品として市場に出回っているので、Naya Createじゃないとダメなことはないです。
・ビルドクオリティの高いキーボードを使いたい人
Naya Createの最大の褒めるべき点はここです。佇まいが美しい。そんなキーボードがお好きな方は時間とお金をかけても損はしないと思います。
どれか一つでも当てはまらないのであれば、正直他を探した方が幸せになれると思います。
8.まとめ
というわけで、僕の愛機Naya Createについていろいろ語りました。
結局はキーボードなんて自己満なんでね、各々好きなキーボード使えばいいと思うんですよ、僕は。
Naya Createは、今から誰にでもおすすめできるキーボードではありません。待ち時間も、価格も、サポートも受け入れる必要があります。
ただ、その面倒さを越えた先にある「分割・無線・ポインティングデバイス一体型」の体験は、僕にとってまだ代わりがありません。
完成品を買いたいなら他を。じゃじゃ馬ごと愛せるなら、Naya Createは今も面白い選択肢です。
これからもNaya社の発展とNaya Createの進化を期待して、この記事を締めさせていただきます。
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